あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

3度目の四国遍路(前編)・高知その14

2010-06-19 21:18:06 | 3度目の四国遍路
 2010年3月13日(土)
 四国遍路前半第23日 
 =月山神社を経て宿毛入り=

 6時起床、6時35分朝食、民宿とさやを7時10分に出発して、宿のご主人に
車で叶崎(かなえさき)展望台のところまで送っていただく。

 車中のご主人の話では、昨日通過した益野から三原への車道があり、峠の手
前にはビーコン基地と自衛隊基地があるので2車線になっていて、その先も舗装
道路で車も少なく、39番延光寺への近道とのこと。次の機会があれば歩いてみ
たいものだ。


 展望台から展望を楽しんでから出発する。今日も向かい風がやや強いが、昨日
よりは暖かめ。

 小才角では、前回も見たが、スルメにするイカを干していた。


 土佐清水市から四国西南端の町、大月町に入ると、国道321号は歩道が無く
なるが、自動車の交通量は少ない。

 大浦の東屋のあるところに、「土佐サンゴ発祥の地」碑と説明板がある。



 海を見ながら大浦集落に入り、ヘンロ小屋14号大浦で休憩する。

 前回にもあった、漁師用の古い双眼鏡が残っていた。借りて見ると、かなり遠
方までよく見える。


 小屋から先の急坂を墓地まで上がり、林間の遍路道へ。


 1町ごとに自然石のままの町石がかなり残り、大月小3年生の書いた、「がん
ばってください」「むりしないで」など、激励の札がたくさん下がっていて、元気づ
けられる。

 残り4丁のところで車道に出て、間もなく大月神社へ。

 社殿背後の急石段を20mほど上がると、月型霊石↓が祭られている。


 神社前から車道を進んで、再び林間の遍路道へ。


 竹の多いところからウラジロの群生地を過ぎると、簡単な展望台があり、やや
霞んでいるが西方の岬が見下ろせる。


 良く刈り払われた歩きやすい遍路道を下って海岸に出て、ゴロゴロ石の上を
100mほど進んで、車道に戻る。



 谷間を進んで赤泊集落に入り、集落の一番先方(北)にあり前回訪問したNさん
宅に寄る。ちょうど庭におられたので、前回伺い、江戸時代からの古い遍路札を
見せていただいたお礼を申し上げる。

 今回も中に入るよう勧められ、お茶やお菓子、奥様手作りという文旦の皮の砂
糖漬けなどをごちそうになる。

 奥様のお姉さんは、私の自宅に近い西所沢にお住まいとのこと。30分近くお
じゃまして、立派な文旦もいただいた。

 姫の井で国道321号に上がり、北に向かう。よい昼食場所が見つからないの
で、軽食シャンチーの店の先の岩に腰掛けて食べた。

 このあたりの国道321号は、右側に広い歩道があり安心して歩ける。道の駅
大月にあるヘンロ小屋9号で休憩する。


 大月町役場などのある中心街付近だけは、歩道がなかった。早くも、端午の節
句ののぼりを上げる家がある。


 町外れから緩やかに上がって下ると、ヤマザクラがあちこちに咲く。高知県の
最西端、宿毛(すくも)市との市町境付近にあった、竹造りの小屋で小休止する。

 そばの田んぼでは、早くも田のあぜ造りが始まっていた。

 小筑紫(こづくし)港に面した大島屋旅館には、15時40分に着いた。2階の
港に面した部屋に入り、洗濯機を借りようとしたら、おかみさんが洗って下さる。

 夕食は17時15分と早い。今日も宿泊者は私1人だけ。夕食後おかみさんに、
Nさんからもらった文旦の食べ方を聞きに下りたら、皮をむいてふさも切って種も
出し、食べやすいようにして下さった。

 部屋はこたつだけで、ほかに暖房器具はないが、寒くはなかった。

【コースタイム】民宿とさや7:10=車=叶崎展望台7:22~30ー大浦の東屋(土佐
 サンゴ発祥の地碑)7:55~8:00ーヘンロ小屋14号大浦8:30~38ー月山神社
 9:25~43ー展望台10:03~10ー浜から上がる10:37ーNさん宅11:05~34ー
 姫の井局12:08ー軽食シャンチー先(昼食)12:25~48ー道の駅大月13:35~55
 ーヘンロ小屋2号大月(弘見)14:26ー大月町・宿毛市境のへんろ休み処15:02
 ~08ー大島屋旅館15:40

 (天気 晴後曇、距離 25㎞、歩行地 土佐清水市、大月町、宿毛市、歩数
 41,800、遍路地図 48-1、49-1図)

コメント
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