2010年3月16日(火)
四国遍路前半第26日
=柏坂を越える=
5時50分起床、6時30分朝食。大阪の2人が朝食後すぐに出発したのにつら
れて7時13分に出たが、今日は短めの距離なので、初回の時に大変お世話に
なった磯屋のおかみさんと、もう少しゆっくり話してから出ればよかったと、歩き
始めてから思ったがもう遅い。
2人は足早に進んで、間もなく見えなくなった。城辺町の外れから、国道56号
は緩やかな上り坂が続く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/c3/0e79c14606b0606c9b9777bb47f31331.jpg)
今朝は向かい風が強く、時々菅笠を手で押さえる。山の斜面には、今日もヤマ
ザクラがあちこちに見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/05/94d554135582aa2f356126cd5ee247ed.jpg)
しばらくの上りの後、ようやく下りとなる。室手(もろで)海岸が近づき、養殖真
珠のいかだが幾つも浮かんでいるのが見える。
風が強いのに、なぜか海は霞んでいる。湾の近くは風がいっそう強く、菅笠が
飛ばされそう。風も冷たくて、手袋が欲しいくらいだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/01/ce7c64b7140246a1d47450484e951588.jpg)
旧内海村の中心街に下り、「DEあい21」でトイレを借りようとしたら、3月末ま
で工事中。工事の人が教えてくれたので、構内の工事用のトイレを借りた。
手前から入る川沿いの遍路道も川の工事中で、左手の家並みの方へ少し迂
回させられる。でもそのお陰で、途中にあったJAの組合マーケットで、弁当を仕
入れることが出来た。
山間の遍路道への上り口の手前に、ナノハナ畑があり、「お遍路さんへの花
畑接待」の立て札が立っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/df/a856818124b0da08717c6858a3c63c95.jpg)
折り畳み杖を出して山道にかかり、汗が出ないようゆっくりゆっくりと上がって
行く。
ところどころに野口雨情の歌碑が立ち、その内容からこの地で呼んだことが知
れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/54/36764980820df06600f5025e602e9190.jpg)
標高400mの柳水(やなぎのみず)大師まで上がると、「四国のみち」の柏坂
休憩所があったのでひと休みした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/c3/7d4e0609616b6145edf8a63ab0b1fb09.jpg)
少し先で、鈴を鳴らしながら下ってきた逆打ちの男性遍路と行き交う。
休憩舎から少し上がると、前回までになかった舗装された林道を横切る。標高
460m地点の下10mくらいのところに、番外霊場・清水大師が祭られていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/4b/082c5e9bd759c5ae993f437ee5df6ed4.jpg)
このあたりでは、強風で木のこずえが鳴り、手が冷たい。風で落ちた枯れ枝が
へんろ道をふさいでいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/9a/fdd95aeccb8965a18d1621c85eccff8d.jpg)
初回歩いた時に、月岡祐紀子さんのコンサートを聞いた、景勝の地、つわな奥
に出たが、相変わらず海が霞んでいて、眺望はさえない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/7f/f54ede6a47006fc7a57731cbc79193b2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/a9/0ca97a86a27b796070ee6a6563f4ddd5.jpg)
しばらくは、気持ちよい緩やかな下りが続き、送電線の鉄塔そばの、茶堂休憩
所の東屋で昼食とする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/07/5443e0b656ea608687eb19d2d9eef861.jpg)
手が冷たいので、昼食後は軍手を着用した。
すぐ下に民家が現れ、周辺にはシキミヤミカン畑があり、車道も通っていたので
折り畳み杖をしまったら、再び山道の下りとなる。でも、杖を出すほどの傾斜では
なかった。
芳原川沿いの車道に出て、150m戻ると「へんろ椿(つばき)」があると記され
ていたので、回ってみたが、民家の近くに数本のツバキがあり、どれがそれやら
分からない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/5c/5007f66c07191f0fff5265f87c69b457.jpg)
でも民家の周囲は、咲きだしたソメイヨシノや、シダレザクラ、レンギョウなどが
花盛りだった。
静かなたたずまいの集落を芳原川沿いに下り、国道56号の下をくぐって反対側
の川沿いに出て、国道に並行して進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/a8/d1184976935235775e73e8ec91825bc7.jpg)
畑地小の先で鴨田橋を渡り、国道にあるヘンロ小屋19号津島に寄り休憩する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/db/a0f3ff536264c2b749f5e94ce39229c7.jpg)
そばの農産物直売所をのぞいてみたが、前回に買った弁当は品切れで、峠越え
前にJAで買ってきてよかった。
川の西側に戻り、2つめの橋で国道の東に並行する旧道に回る。国道のように
車を気にすることのない静かな道だが、相変わらず風が治まらず、菅笠があおら
れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/fb/1000d928e7bd8b2cd77aa17a9c1b7ee8.jpg)
そういえば、昼食場所で菅笠を脱いだときに気づいたのだったが、いつの間にか
菅笠のビニールカバーが飛ばされていた。
岩松川左岸に出て、次の橋の先にある大きな松のそばが、今日の宿、大畑旅
館だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/13/c4158f28dbf06f57f2254e6a3f18e450.jpg)
老舗らしいつくりで、受付の奥の2間続きの12畳の部屋に入る。バストイレ付き
だが、風呂は別の小風呂に。といっても大きな浴槽だった。
16時前の入浴はぜいたくそのもの。夕食の18時前にこのデータ整理も出来た。
夕食は部屋に運んできて下さった。
宿のおかみさんに聞くと、今日の空がぼんやりしているは、黄砂の影響らしい
と分かった。
【コースタイム】民宿磯屋7:13ー菊川小8:15ー「DEあい21」9:20~30ー組合マー
ケット9:35~40ー柏坂上り口9:55ー柳水大師10:45~55ー清水大師11:20~25
ーつわな奥11:38~40ー茶堂休憩所12:19~44ー遍路ツバキへの分岐13:19~
30ーヘンロ小屋19号津島14:20~30ー大畑旅館15:29
(天気 曇後晴、距離 23㎞、歩行地 愛南町、宇和島市、歩数 42,000、
遍路地図 50-1、50-2図)
四国遍路前半第26日
=柏坂を越える=
5時50分起床、6時30分朝食。大阪の2人が朝食後すぐに出発したのにつら
れて7時13分に出たが、今日は短めの距離なので、初回の時に大変お世話に
なった磯屋のおかみさんと、もう少しゆっくり話してから出ればよかったと、歩き
始めてから思ったがもう遅い。
2人は足早に進んで、間もなく見えなくなった。城辺町の外れから、国道56号
は緩やかな上り坂が続く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/c3/0e79c14606b0606c9b9777bb47f31331.jpg)
今朝は向かい風が強く、時々菅笠を手で押さえる。山の斜面には、今日もヤマ
ザクラがあちこちに見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/05/94d554135582aa2f356126cd5ee247ed.jpg)
しばらくの上りの後、ようやく下りとなる。室手(もろで)海岸が近づき、養殖真
珠のいかだが幾つも浮かんでいるのが見える。
風が強いのに、なぜか海は霞んでいる。湾の近くは風がいっそう強く、菅笠が
飛ばされそう。風も冷たくて、手袋が欲しいくらいだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/01/ce7c64b7140246a1d47450484e951588.jpg)
旧内海村の中心街に下り、「DEあい21」でトイレを借りようとしたら、3月末ま
で工事中。工事の人が教えてくれたので、構内の工事用のトイレを借りた。
手前から入る川沿いの遍路道も川の工事中で、左手の家並みの方へ少し迂
回させられる。でもそのお陰で、途中にあったJAの組合マーケットで、弁当を仕
入れることが出来た。
山間の遍路道への上り口の手前に、ナノハナ畑があり、「お遍路さんへの花
畑接待」の立て札が立っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/df/a856818124b0da08717c6858a3c63c95.jpg)
折り畳み杖を出して山道にかかり、汗が出ないようゆっくりゆっくりと上がって
行く。
ところどころに野口雨情の歌碑が立ち、その内容からこの地で呼んだことが知
れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/54/36764980820df06600f5025e602e9190.jpg)
標高400mの柳水(やなぎのみず)大師まで上がると、「四国のみち」の柏坂
休憩所があったのでひと休みした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/c3/7d4e0609616b6145edf8a63ab0b1fb09.jpg)
少し先で、鈴を鳴らしながら下ってきた逆打ちの男性遍路と行き交う。
休憩舎から少し上がると、前回までになかった舗装された林道を横切る。標高
460m地点の下10mくらいのところに、番外霊場・清水大師が祭られていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/4b/082c5e9bd759c5ae993f437ee5df6ed4.jpg)
このあたりでは、強風で木のこずえが鳴り、手が冷たい。風で落ちた枯れ枝が
へんろ道をふさいでいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/9a/fdd95aeccb8965a18d1621c85eccff8d.jpg)
初回歩いた時に、月岡祐紀子さんのコンサートを聞いた、景勝の地、つわな奥
に出たが、相変わらず海が霞んでいて、眺望はさえない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/7f/f54ede6a47006fc7a57731cbc79193b2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/a9/0ca97a86a27b796070ee6a6563f4ddd5.jpg)
しばらくは、気持ちよい緩やかな下りが続き、送電線の鉄塔そばの、茶堂休憩
所の東屋で昼食とする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/07/5443e0b656ea608687eb19d2d9eef861.jpg)
手が冷たいので、昼食後は軍手を着用した。
すぐ下に民家が現れ、周辺にはシキミヤミカン畑があり、車道も通っていたので
折り畳み杖をしまったら、再び山道の下りとなる。でも、杖を出すほどの傾斜では
なかった。
芳原川沿いの車道に出て、150m戻ると「へんろ椿(つばき)」があると記され
ていたので、回ってみたが、民家の近くに数本のツバキがあり、どれがそれやら
分からない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/5c/5007f66c07191f0fff5265f87c69b457.jpg)
でも民家の周囲は、咲きだしたソメイヨシノや、シダレザクラ、レンギョウなどが
花盛りだった。
静かなたたずまいの集落を芳原川沿いに下り、国道56号の下をくぐって反対側
の川沿いに出て、国道に並行して進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/a8/d1184976935235775e73e8ec91825bc7.jpg)
畑地小の先で鴨田橋を渡り、国道にあるヘンロ小屋19号津島に寄り休憩する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/db/a0f3ff536264c2b749f5e94ce39229c7.jpg)
そばの農産物直売所をのぞいてみたが、前回に買った弁当は品切れで、峠越え
前にJAで買ってきてよかった。
川の西側に戻り、2つめの橋で国道の東に並行する旧道に回る。国道のように
車を気にすることのない静かな道だが、相変わらず風が治まらず、菅笠があおら
れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/fb/1000d928e7bd8b2cd77aa17a9c1b7ee8.jpg)
そういえば、昼食場所で菅笠を脱いだときに気づいたのだったが、いつの間にか
菅笠のビニールカバーが飛ばされていた。
岩松川左岸に出て、次の橋の先にある大きな松のそばが、今日の宿、大畑旅
館だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/13/c4158f28dbf06f57f2254e6a3f18e450.jpg)
老舗らしいつくりで、受付の奥の2間続きの12畳の部屋に入る。バストイレ付き
だが、風呂は別の小風呂に。といっても大きな浴槽だった。
16時前の入浴はぜいたくそのもの。夕食の18時前にこのデータ整理も出来た。
夕食は部屋に運んできて下さった。
宿のおかみさんに聞くと、今日の空がぼんやりしているは、黄砂の影響らしい
と分かった。
【コースタイム】民宿磯屋7:13ー菊川小8:15ー「DEあい21」9:20~30ー組合マー
ケット9:35~40ー柏坂上り口9:55ー柳水大師10:45~55ー清水大師11:20~25
ーつわな奥11:38~40ー茶堂休憩所12:19~44ー遍路ツバキへの分岐13:19~
30ーヘンロ小屋19号津島14:20~30ー大畑旅館15:29
(天気 曇後晴、距離 23㎞、歩行地 愛南町、宇和島市、歩数 42,000、
遍路地図 50-1、50-2図)