あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

旅のスケッチ展と中山道桶川宿めぐり(埼玉・上尾、桶川)〈前半〉

2022-06-26 22:37:05 | 写真展・スケッチ展(個人・グループ)観覧
 2022年6月25日(土) 〈前半・旅のスケッチ展へ〉

 コロナで休会中の埼玉のカントリーウオークグループの仲間、Mさんが代表をされてい
る「スケッチグループ風」の、『第20回旅のスケッチ展』の案内をいただいたので、観
覧に出かけた。
       

 自宅を8時45分に出て、西武池袋線、JR武蔵野線、埼京線、高崎線と乗り継いで、
10時20分にJR高崎線の上尾駅に着いた。



 会場は、東口を出て1分の「アリコベールサロン館」2階の上尾市民ギャラリー。同じ
催しに何度か来ているのでおなじみの場所である。


 会場の廊下側ウィンドウに飾られた生花と作品3点




     

 


 グループの方20人が、ひとり数点ずつ計約80点を出展された水彩画で、埼玉県内を
心に関東甲信越など近郊の風景を描いた作品である。





 訪ねた場所も多く、懐かしく眺めながら会場を一巡して観賞した。撮影許可もいただい
たので、それらの作品や会場風景を適宜ご覧いただくことにする。


























    







     











     













     

          

     

 30分くらい観賞して会場を後にした。


 今日は晴天で気温も上がる予想で暑そうだが、この後はJR高崎線下り電車で2駅先の
桶川駅まで行き、中山道桶川宿の旧跡などを巡ることにして、上尾駅に戻る。 〈続く〉
               



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梅雨の中休みに咲く路傍の花(埼玉・所沢)

2022-06-25 17:20:07 | 所沢だより
 2022年6月25日(土)

 昨日から梅雨の中休みのような陽気になり、特に今日は猛暑日の地域が続出しました。
群馬県伊勢崎市で6月としては国内で初めて40℃越えの40.2℃となり、埼玉県内で
もアメダス観測地点の全部、8地点ともに35℃越えの猛暑日に。

 特に鳩山町で39.2℃、熊谷市で38.4℃を記録し、わが所沢市でも35.2℃と
なり、6月では過去3番目に高い猛暑日になりました。

 来週も猛烈な暑さが続きそうで、このような状況では、関東地方は4年前の2018年
6月28日より早い梅雨明けが発表されそうで、この夏の長い猛暑が思いやられます。

 今日の暑さでは外出してもカメラを向ける気にならないので、週初めから一昨日の市内
ウオーキングなどで撮った花のいくつかです。


 6月19日(日)は晴天になりましたが、前日の雨に湿った花が見られました。近くの
寺院の駐車場周辺のアジサイやカシワバアジサイなど。






















          畑の一角に咲いていた赤い花
         

 
 キョウチクトウの白花のようで、私は初めて見ました。


      ザクロ
     


      ナンテンはあちこちに咲いています。
     

 
 畑のトウモロコシやトマトも花盛り。


    


 以前にも紹介した東川沿いのアルストロメリアも、まだたくさんの花を。
     




 6月21日(火)は、ほぼ曇天。まずはわが家の庭の小さな花、サフェニアとゴーヤ 


          

     
      新所沢の住宅地では、大きなヤマボウシが花いっぱい。


  
      少し変わった花のアジサイ
     

     
      さらに別の民家には、大きな木に花いっぱいのヤマボウシが。



 小手指駅(こてさし)北口方面に向かう国道463号線沿いの歩道に咲くピンクのアジ
サイと、近くの花。
     

          

     
  
     
 6月22日(水)、この日も小手指方面に向かいました。東川の洪水時の水がめとなる、
調整池近くの民家のアジサイは花いっぱい。




 
 こちらは別の家のもの。


      畑の隅ではヒマワリが。


 小手指のスーパーで買い物後、自宅に向かう帰路の畑のキュウリの花、下の実はもう食
べられそう。
     

 子供の頃、この小さな花をつまんで、蜜を吸ったことを思い出しました。


 
 6月23日(木)、左手骨折手術後に続けている週一回のリハビリ通院で入間市の豊岡
第一病院に出かけ、帰路、歩いて西武池袋線武蔵藤沢駅に向かいます。

      途中の道筋の民家に咲くアジサイの仲間、アナベル。
     

 近くの畑の隅に咲くムラサキツユクサ


 今日のような猛暑ではカメラを構える意欲が衰え、花を撮る機会も減ってしまいそう。 




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今年も小手指南3丁目の緑道でアジサイ咲きだす(埼玉・所沢)

2022-06-20 21:44:27 | 所沢だより
 2022年6月13日(月)

 自宅の周辺でも、あちこちでアジサイが咲き出したので、あのアジサイの小径もそろそ
ろ見ごろではないかと思い、今日の市内ウオーキングで行ってみることにした。

          
   現地に向かう途中、東川(あずまがわ)沿いの民家のヤマボウシが花盛り。

 

 大六天交差点から県道179号・所沢青梅線へ、少し先で裏道に入るとノウゼンカズラ
も咲いている。



 近くの畑ではハンゲショウや色鮮やかなエンドウのような花が。


         

 県道の次の信号を横断し、南へ緩やかにやかに下り切った辺り、小手指南3丁目の戸建
て住宅地沿いに「六ツ家川緑道」と呼ぶ散歩みちがあり、その両側にアジサイの植え込み
が続いている。


 緑道の入口にあった「あじさい祭り」の掲示。今月最後の日曜日に実施のようだ。
     

           近くにはユリが咲いていた。
          


 緑道を西へ、アジサイは少し早めの感じだが、かなり見ごろになっていた。














     





         
 南面は高台になっているので、コンクリートブロックの壁面が続いている。






     


 日陰になる緑道の南側に花が多い。




     


 幾分早めなのでしおれた花はほとんど見られず、時期的には今日は良かったようだ。




     

          





     
 中ほどを過ぎた辺り、左手(南側)台地にある古くからの民家の裏木戸際で、ワンちゃ
んもアジサイを眺めていた。




     


 緑道は何度か緩やかにカーブしながら続いていて、ところどころに街路樹も植え込まれ
ている。




 



 緑道の終端が見えてきたが、まだいろいろなアジサイが咲く。






     






 
 西端に到達したので、帰りは北側に平行する細い車道を主に戻ることにする。


 折り返した途中、車道側にもあじさい祭りの張り紙が。現在でもかなり咲いているので、
6月26日では花は少し遅めになってしまいそうな感じもするが・・





 30分ほどで緑道入口に戻り、帰路は往路より南側、六ツ家川の流路の左岸(北側)沿
いに近い、緩やかながらアップダウンの多い住宅地を戻ることにした。

 途中の住宅のカシワバアジサイ


 これはなんの花だうか・・・



 東川沿いに戻り、わが家も近くなった辺りの民家の広い庭先にたくさん咲くアルストロ
メリアとユリ。


      

 往復約6㎞を、2時間半余りかけてのゆっくりウオーキングだった。普段はスーパーで
食品の買物もしており、加齢に伴い私にはこれくらいのペースが昨今の歩きになっている。




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航空記念公園から所沢メンネルコール定期演奏会へ(埼玉・所沢)

2022-06-17 17:36:40 | 所沢だより
 2022年6月11日(土)

 メンバーのIさんから、男声合唱団 所沢メンネルコールの第35回定期演奏会の招待
券をいただいたので、観覧に行くことにした。
     
 コロナのためにメンバーは活動できず、2019年7月以来約3年ぶりの定期演奏会に
なる。

 11時30分前後に自宅を出た。途中の国道463号線沿いにあるそば店でとろろそば
を注文し、昼食を済ませる。

 店の前は市内ウオーキングでしょっちょうお通るのだが、入ったのは初めて。

 店を出たら雨になり、傘を差して峰の坂交差点から航空公園駅方面に向かう。駅近くま
で行くと雨は止んだが雷鳴も聞こえており、まだ降りそうな雲行き。

 西武新宿線 航空公園駅を西口から東口へ連絡通路で越えて、所沢航空記念公園に入る。
少し時間があるので、いつものように日本庭園を巡ってから会場に向かうことにする。

 
 土曜日ながら、航空発祥記念館やその前の沈床茶園と呼ぶ芝生地周辺も、雨模様でほと
んど人は見えない。



 エノキの立つ西側の正面入口から日本庭園へ。


 茶処・彩翔邸(さいしょうてい)周辺も雨に濡れている。



      園内南西側、樹林の間の園路を一巡して東屋際に下る。
     


      周辺に咲くアジサイはわずか、彩翔邸前でビヨウヤナギが咲く。
     





     
      池のスイレンは10輪近く花を見せていた。






        

     
 池の東北に回り、雨に濡れるビヨウヤナギやわずかに残るツツジなど眺め、東北側から
日本庭園を出た。








 航空発祥記念館の北側辺りの雲行きは、またひと雨ありそうに暗い。


     
 放送塔周辺の花を見ながら、演奏会場の所沢市民文化センター ミューズに向かう。







     13時10分頃、定期演奏開場のミューズ アークホール入口に着いた。
     

          


 受付でプログラムとアンケート用紙などを入手して会場に入る。

 演奏中は撮影禁止なので、演奏前に会場の模様を。


    
 演奏は4つのステージに分かれていて、第2ステージと第3ステージの間に20分間の
休憩が入る。その休憩時間の様子。


 こちらは、エントランスホールにあるモニターのホール内映像


 男性コーラスグループのメンバー平均年齢は74歳とのことだが、時には力強く、時に
は繊細でみごとなハーモニーの演奏が続き、1時間半近く演奏を楽しませてただいた。


 終演後のアークホール入口周辺。今回は団員の方々の見送りは無いとのことなので、I
さんには御礼のあいさつもせず失礼し、15時30分頃に会場を離れた。


     





 西北側交差点からのミューズ アークホール


  駅に向かう通りには、よく育ったケヤキの街路樹が続き、小雨模様で薄暗い感じ。
     


 航空公園駅東口↑から連絡通路を越えて西口に回り、ほぼ往路と同じルートを歩いて自
宅に向かった。



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花菖蒲の北山公園と周辺の遺跡や寺院へ(東京・東村山)〈後半〉

2022-06-15 22:45:57 | ウオーキング
 2022年6月8日(水) 〈後半・正福寺と大善院へ〉

 ハナショウブの観覧を終えて12時56分頃北山公園を出た。この後は、近くの2つの
寺院を巡ってから西武新宿線の東村山駅に向かうことにした。

      退出した北山公園の東南側入口近くの畑には、タチアオイが咲く。
     
 
 南側の野口町の市道を少し西に進むと野口製麺所があり、うどんを食べられる小食堂も
あるが、昼どきでほぼ満席のようなので入らずに通過する。

 その先のT字路を南へ、塀沿いに少し進んで墓地の中ほどから正福寺(しょうふくじ)
境内に入り、改めて正面の山門に回って入り直す。


 金剛山正福寺は臨済宗の寺院で、鎌倉の建長寺の末寺とか。開基は鎌倉幕府執権、北条
時宗かその父時頼のようだが、確たる史料は現存してないという。

 山門は、昭和48(1973)年の解体修理の際、元禄14(1701)年の建立と判
明したようで、江戸時代の伽藍の遺構を示す貴重な禅宗様式建築物として、東村山市有形
文化財に指定されている。

 山門を入って正面の地蔵堂は千体地蔵堂とも呼ばれ、応永14(1407)年建立の典
型的な禅宗様建築で、東京都で唯一の国宝建造物として昭和3(1928)年に指定され
ている。

 
 千体地蔵堂内に祭られた地蔵尊象についての説明パネル。


 千体地蔵堂の本尊は延命地蔵菩薩立像。像高127㎝、文化8(1811)年の制作の
ようで、東村山市有形文化財である。
 
 
 千体地蔵堂の左手には6段の木製の棚があり、木造の小さい地蔵がたくさん並んでいる。

 市内の知的障害者の方々が心を込めて制作した手造りの木彫り地蔵で、毎年11月の文
化の日の地蔵まつりに有料配布され、購入した家の病気平癒や家内安全、厄除けなどの願
いを込めて1年後に奉納され、安置したものという。


     
 千体地蔵堂の手前、南西側には 小さな建物があり、中には「貞和の板碑(じょうわのい
たび)」と呼ぶ大きな板碑が保存されていた。
          
 貞和5(1349)年のもので、高さ3m、幅51~58㎝あり、完全な形をとどめる
ものとしては都内最大級の緑泥片岩(りょくでいへんがん)の板樋で、東村山市有形民俗
文化財のよう。前面のガラス扉の間からでは全容が見られなかった。

 千体地蔵堂の右手から背後に進む参道には、創建730年記念に建立された十三仏石像
が並んでいる。



 十三仏像に相対して何株かのアジサイが咲き、葉のみごとな松も目に入る。


     





 

 その間を進めば堂々たる本堂前に出る。


 本堂の周辺にも何本かのアジサイが咲いていた。
 

 本堂の南東側には大きな容器に植えられたハスがあるが、まだつぼみ。



 鐘楼の横から十三仏の背後を南側に戻れば、境内東南側には八坂神社が祭られている。

 
 八坂神社前から東へ少し、T字路を南下して都道12号線に入り、東へすぐのV字路で
細道を進んですぐの大善院へ。

 大善院は天台宗の寺で「野口の不動さん」と呼ばれ、親しまれているよう。

 以前は八王子市にあったが明治8(1875)年に暴風で倒壊し、再建の資金難に陥っ
ていたのを、多難な手続きを経て当地出身の新住職がここに明治32(1899)年に本
堂を建立したとのこと。

 明治39(1906)年には不動明王を安置し、さらに境内西南側に富士山の溶岩で高
さ7mの山を築いて唐金製不動明王三十六童子を安置し、当時、毎月の不動尊縁日には門
前に市をなして参拝者で終日賑わったという。

      
 山門はないが、少しの石段を上がった両側にアジサイが開花していた。



 本堂の手前、両側にも溶岩を積み上げた大岩があり、不動明王が祭られている。
     

                    

 まずは正面の本堂に参拝し、新型コロナウィルスの感染防止と健康など祈願などする。


      本堂に貼られた境内のパワースポット案内
     


 こちらが、富士山の溶岩で築いた築山に配置された不動明王三十六童子像など。




     



     
         その北側には大きなサルスベリと水子地蔵尊が。
          

     
      築山の背後に回ると、七福神像が配置されていた。
          

     

          

 


      境内南側の道路際には家庭円満のコブシが立ち、傍らにその説明パネルが。
           
     
     
      手前にモミジがあり、全体像は見にくい。

      
 本堂前の2つの築山とその周辺は、ガクアジサイなどが彩りを添えている。
 

      



     
 20分ほど境内を巡り、14時過ぎに正面階段を下ってちょうちんの下がる南側の参道
を抜けて、東村山駅真に伸びる市道に入る。参道にもアジサイが。








     
           商店街を300m余り進めば駅前の高層ビルが近づく。
          
 
 高架化工事中の東村山駅西口前には14時13分頃着いた。駅前広場には、北山公園の
菖蒲まつりの歓迎幕が。


 先ほど見えた駅前の高層ビル、ワンズプラザ2階にあった中華料理のチェーン店に入り、
冷し麵を注文して遅い昼食をする。

 
 この2階には、「サンパルネ」と呼ぶ東村山市の産業・観光案内コーナーも設置されて
いるようだが、奥の方にあるようなので気づかなかった。


 2階北側のデッキから、西武新宿線や西武国分寺線、西武多摩湖線などの高架化工事の
様子を眺める。(上は新宿方、下は所沢方)

 
 デッキを下りて西口を地下に下り、改札口には14時55分頃着いた。

 
 15時02分発 西武新宿線下り電車で所沢駅に向かう。


 (天気 曇、距離 5㎞、歩行地 東村山市、地図 1/2.5万所沢、「まち歩き発
  見マップ ココミテ東村山」)

 



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花菖蒲の北山公園と周辺の遺跡や寺院へ(東京・東村山)〈前半〉

2022-06-14 18:16:28 | ウオーキング
 2022年6月8日(水) 〈前半・下宅部遺跡から北山公園〉

 毎年訪れている東村山、北山公園のハナショウブが見頃になってきたようなので、今年
も見に行くことにした。

 西所沢駅から10時27分発西武狭山線に乗り、10時33分に西武球場前駅に着いた。

 3分後の10時36分発西武山口線(レオライナー)↑に乗り継ぐ。

 終点の多摩湖駅には10時43分に着き、北口を10時46分頃スタートする。

 なお、この駅名は昨年3月13日に改称されたもの。それ以前は西武園駅だったので、
昨年3月以前発行の各種地図やリーフレットなどは「西武園駅」と表示されている。

 西武園ゆうえんちの南側沿いの道を東へ、間もなくゆうえんちの大観覧車前を通過する。
     

 南側の多摩湖町三丁目の住宅街に入り東へ、多摩湖町四丁目の東端辺りにあった「下宅
部遺跡(しもやけべいせき)はっけんのもり」へ。

 
     下宅部遺跡のことを記した、東京都教育庁作成のポストカードから。
        

 現在は緑豊富な公園になっているが、この下には遺跡の一部が埋没保存されていると
いう。


 南東側ではハギが咲き出していた。


 はっけんのもりの南側を流れる北川沿いに東に300mほどで、「八国山(はちこくや
ま)たんけんの里」と呼ぶ緑地と建物がある。

 ここは以前、市内にあったかやぶき民家が移設公開されていたのだが、火災で焼失後何
年か閉鎖されていた。

 現在は、北側を走る狭山丘陵の一角、八国山の動植物などを題材とした体験学習や、下
宅部遺跡の貴重な出土品を間近に見学できるところのよう。いつの間にか新しい建物がで
きて公開されていたので入ってみた。

 表門を入った左手には棟門がある。市内久米川町にあった民家の棟門を移設したらしい。


 南西側の主要棟には、フリーギャラリー、体験学習スペース、展示スペース、収蔵展示
スペースなどがある。

 受付で聞くと、ネットで紹介するための写真撮影は申し込みが必要とのことなので止め
て、今日は見学のみに止めることにした。

 収蔵展示スペースに回ったら、学芸員らしい方から先ほどの下宅部遺跡で発掘され貴重
な収蔵品についての説明をしていただき、縄文時代の漆工技術に関する多数の発掘品のこ
となどを知ることができた。

      それらのことを記した、東京都教育庁作成のポストカードから。
                

 北側にある土蔵には、以前ここにあり焼失したかやぶき民家の焼失木材を保管している
ようだ。
     

 20分余り観覧して「八国山たいけんの里」を出た。東側は北山小で、道路沿いにたく
さん白いアジサイが咲いているが、金網が張ってあるのでうまく撮れない。


 北西側の畑では、大きな栗の木がたくさんの花を見せていた。



 北山小の南側、小さな流れ沿いに東進する。流れ沿いにもアジサイなどいろいろな花が。
     

      

             

 
 間もなく北山公園が見えてきた。


 北山公園の南西側入口から、橋を渡ったところで消毒して12時08分頃、公園に入る。


 北山公園は、北側に広がる八国山を背景に東西に長い自然豊かな公園。

 新東京百景に選ばれている菖蒲園では、毎年6月上旬~中旬、ここにしかない固有品種
の「北山乙女」など、約600種、8,000株、10万本という花菖蒲が開花する。



 今日の開花状況は7部咲きくらいだろうか。菖蒲田の間を縫う園路を順次東に向かって
巡ることにする。


     





 

    
 
 菖蒲田の中心部には東屋(あずまや)が。


     

 

 菖蒲田に接して水田もあり、植えて間もない早苗が伸び始めていた。




 

 北側、八国山との間を西武 西武園線の電車がときどき通過する。




       
 
 菖蒲田を泳ぎ回るカルガモ


     

           

 北側には「三春(みはる)の桜」がある。しだれ桜の一種で10年以上前に市民から寄
贈されたという。


 東南側には大きな休憩舎が。




    

        








 三春の桜の西側、線路沿いにはかなりのアジサイもあるが、まだ咲き始め。


















      休憩舎の横に、日テレ〈4ch〉の取材車が来ていた。
     






 
 休憩舎からも眺めてみる。











 東側にある池のスイレンは、まだ少ししか咲いてない。

 
 
 東側まで回ってきたので巡ってきた方をふり返り、そろそろ退出することにした。



 南東側にあるメインの入口に向かい、この時期だけの露店の間を進む。


 南東側入口近くにある本部テントに立ち寄り、花の管理費づくりに協力するための絵は
がき(2枚入り100円)を1組だけ求める。


 
 その横のゲートに下がる風鈴を眺め、12時56分頃北山公園を後にした。〈続く〉

 



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梅雨入り前の石神井公園周辺をめぐる(東京・練馬)④

2022-06-11 22:43:56 | 江戸・東京を歩く
 2022年6月1日(水) 〈④ 池渕史跡公園から石神井池南岸へ〉
  
 石神井公園ふるさと文化館の観覧を終えて東側入口から出て、そばの「練馬区立 池淵
史跡公園」へ。


 公園の説明パネルから。


 まずは、すぐ東側にある練馬区指定文化財の旧内田家住宅へ。

 区内でかつてよく見られた かやぶき屋根の民家で、練馬区中村にあった民家を平成22
(2010)年に移築したもの。

 明治20年代(1888~)初めの建築と推定され、一部に江戸時代の古材も使われて
いるという。


 玄関から入って内部も見学できる。




 池渕史跡公園もいつものように一巡する。園路沿いには、区内各所にあった庚申塔や馬
頭観音など、江戸時代の石造物が配置されている。それらの一部
     
      庚申塔 享保12(1727)年

          
           馬頭観音 嘉永3(1850)年

     
      庚申塔 元禄9(1696)年

          
       左 馬頭観音 享和3(1803)年  右 庚申塔 享保5(1720)年 

 ここは、縄文時代の竪穴住居跡で、約5000年前の住居跡が昭和47(1972)年
の発掘調査で発見されたが埋め戻して保存し、その位置を示す円形の植え込みで表示して
いるという。



 池渕史跡公園の東側には野草観察園があった。ここは来たことがなかったので、今回初
めて回ってみた。

 樹林下に20種を超える野草が植えられているようだが、この時期に咲いていた花は少
ない。花の名の記されてないものが多いので、分かった花のみ名を記す。

     
           ホタルブクロ
          



          
           シモツケソウ



 ノハナショウブ


 オオハンゲ?


 アジサイ

      
      カラマツソウ


 
 ニッコウキスゲ



 キリンソウ




 野草観察園を一巡後、旧内田住宅の背後に戻り、北側の稲荷諏訪合神社へ。歴史などを
記したパネルはなかった。


 境内の西側から北側斜面を下って石神井池の南岸に出た。


 池の西南端近くの展望テラスから、西端方面↑やそばのモニュメントなどを眺める。
     


 南岸沿いの園路を東に向かい、休憩舎の前を過ぎるとツツジが咲く。


     
      池を眺めながらさらに東へ進めば野外ステージがある。



 
      近くに外来種のキショウブが2輪だけ咲いていた。
     
 
 池の北東方向には、石神井公園駅周辺の高層ビル2棟が望まれた。



 池辺に咲くアジサイや対岸の瀟洒な民家、池のボートなどを眺めながら進む。











 石神井池の東南端近くではアシ原の間を抜けて、アジサイ咲く公園の東北端のボート乗
り場際近くに戻る。




 駅に向かうのに帰路は、往路のバス通りよりひとつ西側の通りを進む。こちらの方が車
の交通量が少ない。


 沿道のマンション前に、ビオウヤナギなどが咲く。


     

         
 都内の電話局番が3桁時代の古い電話番号を記した店は、閉店したのかシャッターが下
りていた。

     
 駅近くの交差点で右折し東へ、歩行者天国の商店街を進み、15時35分に石神井公園
駅に戻った。



 15時43分発西武池袋線下り、飯能行きに乗る。

 (天気 晴、距離 7㎞、地図 「練馬区農産物ふれあいガイド」の地図、「石神井公
  園ガイドマップ」、歩数 13,200)                 〈完〉     
   



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梅雨入り前の石神井公園周辺をめぐる(東京・練馬)③

2022-06-10 22:25:55 | 江戸・東京を歩く
 2022年6月1日(水) 〈③ 石神井公園ふるさと文化館へ〉

 都立石神井公園の石神井池北岸から三宝寺池、その南側の3つの社寺などを巡り、12
時40分頃、今日の一番の目的地「練馬区立 石神井公園ふるさと文化館」に着いた。

 当館を訪れたのは3、4回目くらいだろうか・・・

 構内の西北側、都道側にある「やさしさについて」と題する林 宏氏の作品。
     
 「自然からの恵みや先人の英知を、感謝の気持ちを持ってこどもたちへ」、そんな思い
を形にしたのだという。

 当館の開館は平成22(2010)年で、練馬区の歴史や伝統文、自然などについて、
体験しながら楽しく学ぶことができ、観光情報も発信する新しい博物館とのこと。

 私の最初の職場が石神井公園駅近くだったことと、その頃から練馬区に13年余り住ん
でいたこともあり、練馬区のことについての興味や関心をいまも持っていることから、当
館や石神井公園周辺には最近もよく訪れている。

 まずは1階入口に近い「わがまち練馬情報コーナー1」をさっと一巡する。





 次に、常設展示室と企画展示室ある2階に向かって階段を上がり、最初に企画展「昭和
初期の練馬ライフ」を観覧することにした(常設展・企画展とも観覧無料)。
     

 企画展のリーフレットに記された、当時の背景と企画の狙い。

 『大正の終わり頃から東京郊外へ移り住む人が増え、練馬区域でも住宅地の開発が進み、
この頃には電気が通り生活様式の変化が見られた一方、都心部とは違いガスや水道の普及
は進まず、昔ながらの暮らしが続いている側面もありました。

 本展では、大正から昭和初期の練馬区域における住まいと暮らしの様子を紹介します』

 当館は、撮影禁止の表示のあるもの以外は撮影可能なので、目についたものを幾つか撮
らせてもらう。












     




 箱膳(箱膳) 一人用のお膳で、中に一人分の食器が入っている。ふたをひっくり返し、
        その上に自分の食器を並べて食事をする。

 
 真空管ラジオ(右) 真空管を使ったラジオで、スピーカーから音が出るようになり、
           ラジオ放送は家族で一緒に聞くものに変わった。 


 電気アイロン  電気の熱で布のしわを伸ばす道具。以前の炭火を入れたアイロンより
         温度調整がしやすく、扱いが簡単だったので重宝された。


 扇風機  電気の力で羽を回して風を送る機械。昭和初期のものは鉄製で、重量があっ
      た(この展示品は14㎏)。

 
 足踏みミシン  電動ではなく、足もとのペダルをリズミカルに踏んで動かす、足踏み
         式のミシン。手縫いに比べて洋服を早く縫うことができる。


 長火鉢  炭を燃やして暖かくする道具。近寄って手をかざして温まった。五徳を用い
      て湯を沸かしたり、網で餅を焼いたりするにも使った。

      手前左は鉄瓶(水を入れて湯を沸かす)と灰ならし(火鉢などの灰を平らに
      整えるのに使う)、右は火箸(ひばし)(鉄製の長い箸(はし)で、熱い炭
      をつかんで移動させるのに使う)

     
 蓄音機  レコードを聴くための機械。ハンドルでゼンマイを巻いた動力で、ターンテ
      ーブルを回転させる。レコードの溝をなぞる時に針が振動し、その振動が音
      に変換される。

      レコードは、表と裏の両方に、片面約4分ずつの音が記録されている。戦後、
      長時間収録可能なLPレコードが登場した際に、区別のためSPレコードと呼ぶ
      ようになった。

 こどもの着物  練馬区域では、昭和の初めまでは多くのこどもが着物にぞうりか下駄                               
         をはいて学校に通っていた。


 昭和初期の教科書





 尋常小学図画 第三学年(昭和8(1933)年、文部省)教科書

     

 昭和初期の本と雑誌

      『子供の科学』昭和11(1936)年5月号 
     
 『子供の科学』は大正13(1924)年創刊、現在まで続く子供向け科学雑誌 誠文
  堂新光社発行
  

 『少年倶楽部』昭和12(1937)年7月号  江戸川乱歩作・梁川剛一画

 
 『少年倶楽部』昭和13(1938)年10月号 島田啓三作
 

 『幼年倶楽部』昭和10(1935)年4月号付録 動物園


 『幼年倶楽部』昭和11(1936)年5月号付録 とりづくし
 
      
     『講談社の絵本 曽我兄弟』昭和12(1937)年




 
  
 企画展会場を一巡後、同じ2階の常設展示室も再訪する。





 名産、練馬大根関連の展示

 
 昔の農機具












 
 

 昭和30年代頃かと思われる商店など


     
 
 
 



 2年前(2020年)8月のとしまえん(旧称 豊島園)閉園直前に配られた最後の園内案内図

 常設展示室の観覧後、同じ2階の西側に延びる「わが町練馬情報コーナー2」と呼ぶギ
ャラリーに回り、区民が制作した作品を鑑賞する。


 ひととおり観覧を終えたら13時30分を過ぎたので、待つ人もいなくなった1階西側
の本手打うどん房「えん座」に入り、人気メニューという「霙糧(みぞれかて)うどん」
(900円)を注文して遅い昼食とした。
     

          





 ちなみに、メインメニューに記されていた料金の円は、当用漢字でない「圓」だった。





 14時27分に「石神井公園ふるさと文化館」の東側入口を出て、そばの「練馬区立
池淵史跡公園」に回ることにした。 〈続く〉


 なお、「練馬区立 石神井公園ふるさと文化館」のサイトはこちらからご覧下さい。





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梅雨入り前の石神井公園周辺をめぐる(東京・練馬)②

2022-06-07 18:39:54 | 江戸・東京を歩く
 2022年6月1日(水) 〈②石神井城跡から3つの社寺へ〉

 石神井池から三宝寺池の北岸を回り、三宝寺池の南岸を折り返すように東進して、三宝
寺池の南岸際にある石神井城址碑際へ。


 傍らには石神井城跡の説明パネルもある。
   

 その横から南側へ斜面を上がると、左手(東側)一帯はネットで囲まれていて、この辺
りが石神井城の中心内郭跡だという。




 ここにも、詳しい説明パネルがあった。


 周辺は緑豊富な森になっていて、その西側一角に抜ける道があり、氷川神社が祭られて
いるようなので、回ることにした。


 境内や周辺を豊富な樹林に囲まれた氷川神社は石神井郷の総鎮守。室町時代の応永年間
(1394~1428)、この地を領していた豊島氏が石神井城内に城の守護神として祭
ったのがはじまりのよう。

 社殿は本殿、拝殿ともに流造りと呼ぶ様式で、拝殿は1901(明治34)年の落成。
東側の神楽殿↓は1937(昭和12)年の建立とか。


 境内は2,000坪あり、隣接する石神井公園とともにかなり以前から東京の風致地区、
禁漁区に指定されていて、正月三が日は地元の参拝客で賑わうという。


 願いを記して奉納されたたくさんの絵馬

 

 西側には2棟の摂社が並び、その手前に小さな水田がある。収穫された米は、秋の祭礼
に奉納されるのだろうか・・



 南側の鳥居を出て、ケヤキどの並ぶ長い参道を進む。



      参道には咲き残るツツジや、咲き出したアジサイも目につく。
     

 参道の中ほどを都道25号・旧早稲田通りが横断しているが、参道の南端まで進み、左
折して東進し、三宝寺(さんぽうじ)の門前へ。

 三宝寺は、不動明王を本尊とする真言宗智山派の寺院で、室町時代の応永元(1394)
年の開山とか。文明9(1477)年に石神井城落城の後、現在地に移ったといわれてい
るようだ。

 戦国時代には小田原北条氏、江戸時代は徳川氏から保護を受け、近くに数十の末寺を持
ち、府内八十八か所霊場の第16番札所だという。


 山門は、三代将軍家光が狩りをした際、ここを休憩所としたことから「御成門」と呼ば
れるようになったと伝えられているようだ。


 その御成門を入ると、右手の鐘楼堂と左手の大黒堂↓の周辺に、「ねりまの名木」に選
定されているアカマツ、サルスベリ、そしてイチョウが立っていた。


     
      アカマツ

          
           サルスベリ、樹高10m、幹の周囲1.5m
     
     
      イチョウ,樹高26m、幹の周囲3.6m
 
 大黒堂の前にはツツジも咲き残る。

 
 まずは正面の本堂に参拝する。


 本堂の西南、少しの階段を上がると根本大塔が、本堂の西側奥には大師堂があり、その
間の樹間には四国八十八か所の砂を埋めたお砂踏霊場がある。その説明パネル


         




 根本大塔への石段の左手↑が第1番と2番札所、右手↓が一巡を終える88番になって
いる。
     



           石段を上がって多宝塔に参拝。
          

          
  さらにその背後には大きな平和観音像↑が。その間、北側は観音堂↓である。
  


 根本大塔の背後、樹間に並ぶ八十八ヶ所霊場の間を抜けて大師堂にも参拝した。




     
      大師堂近くに立つ弘法大師像

           本堂近くに咲くタチアオイとツツジ 
          

 鐘楼堂の東南側の長屋門をくぐり、三宝寺を後にする。

 ちなみにこの長屋門は、もと練馬区旭町の兎月園にあった勝海舟邸の屋敷門が、所有者
の明電舎の事情で取り壊し処分になることを知り、当時の須田操練馬区長の斡旋により、
1960(昭和35)年に解体移築したものだという。

 蛇足ながら、その頃私は練馬区内に住んでいたので、須田区長の名は覚えている。

      少し東進すると、次の交差点の土塀際にお地蔵さんが立っていた。
     

 その背後が道場寺(どうじょうじ)である。

 南側正面に山門があるが、山門の周囲は柵で囲んであり、境内には右手、東側から入る。

 道場寺は曹洞宗の寺で、応安5(1372)年、当時の石神井城主豊島景村の養子輝時
(北条高時の孫)が、豊島氏の菩提寺として建立したもので、石神井城が落城した際には
焼失したとともいわれているよう。

     
 山門は室町様式で、山門を入った左手には鎌倉様式の三重塔が立っているが、アカマツ
やモミジなどに阻まれて全容は眺められないのが残念。
           


 
 右手(東側)の鐘楼は安土桃山時代の様式で、総檜造りとか。


 正面の本堂は1937(昭和12)年の改築、奈良の唐招提寺を模した天平様式で屋根
には鴟尾(しび)が目につく。



 境内は豊富なモミジの新緑でみずみずしく、アカマツも多く、「ねりまの名木」のサル
スベリの高木もある。
     


 本堂近くにはアジサイやスミダノハナビ、カシワバアジサイなどが咲き出しているが、
何れも白花である。









 門前の所沢道↑を東進し、次の交差点で左折して北に延びる都道44号に入る。


 石神井図書館横を進めば、今日の目的地、石神井公園ふるさと文化館は斜向かいにあり、
土手にはたくさんのツバナ(チガヤ)が穂を見せている。〈続く〉
     




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梅雨入り前の石神井公園周辺をめぐる(東京・練馬)①

2022-06-05 22:33:12 | 江戸・東京を歩く
 2022年6月1日(水) 〈①石神井池北岸から三宝寺池へ〉

 何度か訪れている石神井公園(しゃくじいこうえん)のふるさと文化館で、昭和初期の
練馬についての企画展を開催中と知ったので、観覧に行くとともに石神井公園周辺も巡る
ことにした。

 西武池袋線上り急行電車に乗り、9時49分に石神井公園駅で下車した。


 中央口を出て右手、南側すぐの西武池袋線高架下にある石神井観光案内所に入り、練馬
区や石神井公園の地図などを入手する。

 

 10時03分にスタートして、南口広場から東側の石神井公園通りに入る。


 少し南下すると東側に稲荷神社の森があったので入る。

  

 通りの方向、西向きの拝殿はコンクリート造り。手前には『ねりまの名木』に指定され
た樹高18m、幹の周囲3.8mのシラカシが立つ。
     


       通りに戻った目前の、医院と薬局のアジサイが咲き出していた。
     
 
 緩やかに下り、駅から500m足らずで石神井池の東北端に出た。都立石神井公園の東
端でもある。


 
 池の東側、遊歩道沿いにもアジサイの大株が咲いていた。


 石神井池はボート池とも呼ばれ、その名の起こりのボートの乗り場がある。


 この池は、1934(昭和9)年に三宝寺池から流出する川をせき止めて造った人工池。
天気の良い日には釣りやボート遊びをする人で賑わう。

 多くの水鳥が飛来し、間近に観察でき、池の南側台地は樹木が生い茂り、武蔵野の面影
を色濃く残している。

 池の東北端から、池沿いの遊歩道を進むことにした。石神井池の北側台地沿いには大き
な邸宅がが立ち並び、石神井公園の景観にも溶け込んでいる。



      池を眺めながらゆっくりと西へと向かう。
     






 釣り人もおり、スワンボートもやってきた。




     
 石神井池の中間より先には中の島があり、両側から橋で渡れるようになっているので渡
り、この先、西方などを眺める。


     

     


 さらに瀟洒な住宅の前を進むと、対岸にコンクリート造りの彫刻が近づく。
     
 設置して長い年月が経過して汚れてはいるが、羽衣をイメージした芸術家のモニュメン
トだという。

 石神井池の北西端まで進んで南北に走る都道444号・井草通りを横断して、三宝寺池
(さんぽうじいけ)の北岸沿いの遊歩道へ。



 両岸が迫り細くなった池の一帯はスイレンの群生地で、清楚な花がたくさん咲き出して
いた。






      その中に1羽のアオサギがジッと立っている。
     

          



     


 その先、北側の湿地周辺は水辺観察園になっているが、本来の固有植物以外の雑草駆除
中と思われる、ボランティアの方々が入って作業されていた。

 
 その一角に咲くのはコウホネのよう。


 ちなみに三宝寺池は、武蔵野市吉祥寺の井の頭池、杉並区の善福寺池とともに武蔵野三
大湧水池として知られており、その名は南側の寺、三宝寺からきている。


 池の一帯はうっそうとした樹林に囲まれ、植物、昆虫類、野鳥、魚類、小動物などによ
る生態系が残っており、静かで貴重な自然環境が保全されている。

      さらに北岸沿いを進む。これは枯れススキの穂?
     

 ネムノキの若葉

 
     
    三宝寺池の中心部は大きな浮島で、貴重な沼沢植物群落になっている。

 ここには、1935(昭和10)年に国の天然記念物として指定され、当時は50種ほ
どの水生植物があったとされるが、その後減少したらしい。

 しかし、現在も約2万年前の最終氷河期に繁茂した遺存種であるミツガシワや、カキツ
バタ、コウホネ、ハンゲショウなどの貴重水生植物が浮島の中の島などの自生地で生育管
理されているという。

     
 最奥部近くの北岸にはよく育ったメタセコイアとラクウショウが林立し、その中のメタ
セコイアの1本も「ねりまの名木」に選定されている。
          
           樹高は22m、幹の周囲2.3mという。

 近くには、本来の枯れた湧水を補うためポンプアップしている水源がある。


      この辺りからも、中の島近くに立つアオサギが見えた。 
     


 三宝寺池の西北端付近からは、これから回る南西端近くの厳島神社と東屋(あずまや)
が望まれる。

 

 北岸のアシ辺近くに実っているのはキイチゴだろうか。





      緑陰の岸辺を眺めながら、西岸から南岸へと回って行く。
     




 池の南西端から折り返すように少し東進し、厳島神社前へ。拝殿の周囲は柵に囲まれて
いるので、その外側から参拝した。


 東側の東屋に回り、そばに咲き残るツツジ、池の北岸や浮島などを一望する。






     少し東側には、岸辺を背にして小さな社殿の水神社が祭られている。
     

          

 浮島の南岸の一角にもコウホネの群落があり,わずかに花が見えたが南岸の木々に遮ら
れてうまく撮れなかった。



 三宝寺池の東端に近い橋から、池に茂る芦原やその向こうの往路で眺めたスイレンの群
生地辺りを眺める。




 この後は、橋の南側斜面に残る、石神井城の中心内郭跡(ないかくあと)に向かうこと
にする。〈続く〉




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