あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅③

2009-08-31 22:22:15 | ドイツのウオーキング
 8月14日(金) 曇後晴
 =バッハラッハからハーゲンへ=

 お城の中とは思えぬ快適なバッハラッハのユースホステル、6時過ぎに
目を覚ますと外はガス模様。朝食後、10時にライン川の船着場に集合
まで自由時間というので、8時過ぎにユースホステルを出る。

 昨日上がってきた来た道を下る途中で左折、谷間に向かって下って行く
と、塔のような建物が見える。そばに行ったが閉鎖し、上がれなかった。


 谷間の小集落には花に飾られた古い民家やペンションが並ぶ。


 石積みのゲートをくぐって進んだ対斜面の小道の横は、一面のブドウ畑。
幹の下の方にだけ実らせたブドウの実は、ワインの原料になるのだろう。


 そのブドウ畑の中に立つ城塞の展望台に上がる。宿泊した城や、ねず
み色のかわら屋根のバッハラッパの町並み、ライン川の流れなどが見晴
らせ、宿泊したバッハラッハ城(ユースホステル)も間近に望まれる。


 眼下の教会は塔の修理中で、最上部に金ピカの風見鶏を取り付けて
いた。

 一番山側を通る古い通りに下って、石畳の細い通りを数百m往復する。
自動車がなければ何世紀か前にタイムスリップしたような家並みが続き、
木組みの家や花で飾られたの建物が幾つも目につく。観光案内所もゲー
トのある古い建物だった。


 国道下をくぐり、芝生と伸び伸びとした木々の多いライン川沿いの公園
に出る。ライン川には、長い観光船などが次々に通過するのが見える。


 船着き場に行くと、近くの広場に30人くらいのサイクリストが到着して
休憩していた。よく見ると高年の方が多いが、みな元気そう。



 桟橋に接岸した10時15分発コブレンツ(Koblenz)行きライン川遊覧船
LORELEY(ローレライ)号に乗り、最上部の展望デッキの全部に上がる。


 船が動き出すと風がやや冷たく感じ、皆上着を1枚着用する。北方、下
流にある終点のコブレンツまでは約50㎞、3時間に近い船旅である。


 両岸に次々に現れる城や古い家並み、教会、行き交う観光船や輸送船、
両岸を走り抜ける列車などに目を奪われ、右に左に移動してはシャッター
を切る。


 船内で昼食を済ませることにして、ユースホステルで用意してもらった
「ランチパケット」と呼ぶ弁当の袋を開ける。今日は生人参も入っていた。


 10㎞余り進むと右岸に現れたのが、この船名にもなっているローレライ。
大きく右カーブする地点に、高さ132mの巨大な岸壁がそびえる。


 その先の左岸には、幾つかのオートキャンプ場も見えた。

 40分ほど乗ったST.GOARでは、日本旅行のツアー客数十人が下船、入
れ違いの乗船客も多く、船はしばらく停泊した。


 3分の2近く進んだ左岸斜面にはブドウ畑が増えてきた。次第に乗客が
降り、船上は人が少なくなってきた。


 やがて川の上150mの高台に、レイン川沿いの城砦(じょうさい)として
は最もよく保存された古城という、マルクスブルク(Marksburg)城が見えて
きた。


 乗船以来ひとつも無かった橋が続いて三つ現れ、その下をくぐると終点の
コブレンツ(Koblenz)。モーゼル(Mosel)川との合流点近くの船着場に、定刻
の13時10分に到着した。   (続く)
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ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅②

2009-08-30 21:37:36 | ドイツのウオーキング
 8月13日(木) 晴後曇一時雨
 =フランクフルトからバッハラッハへ=

 フランクフルトユースホステルにて7時に朝食、明け方の雨が上がった
8時に出発する。マイン川左岸(南岸)沿いの遊歩道をに西に進む。

 自転車通勤らしい人が、かなりのスピードで次々に通過して行く。道路
沿いの木々は色づき始め、初秋の気配。川岸に、日本では見慣れに鳥が
数羽散歩していた。


 船上レストランが幾つか並び、その中に昨夜シルマンさんに頂いたのと
同様な壺が飾られた船や、花で彩られた船などが目につく。


 対岸に、上部が顔のように見える高層ビルが近づいてきた。歩行者と
自転車だけ通行可の吊り橋を渡って右岸に回り、さらに木々と芝生の多
い遊歩道を先に進む。


 4~6階建ての古いオフィスビルなどを見ながらFridens橋際まで行き、
「トラム」と呼ぶ市電の走る通りに入る。9時頃フランクフルト中央駅に着
き、10時50分までフリータイムとなる。

 まず、駅構内の案内所や地階とホーム際の書店をのぞく。ちなみに、
ドイツの駅には改札口は無く、ホームには自由に出入りできる。

 中央駅には23番線までのホームがあり、背の高く重厚な鉄骨のドー
ムが幾つも並んでホームを覆い、駅の歴史が感じられる。


 次々に出入りする列車の写真を撮りながら、一番奥の方のホームまで
行ったら、「日本の方ですか?」と声をかけてきた人がいた。マウンテン
バイクでフランス、オランダ、ドイツなどを40日余り走り回ったという行田
市のMさん。

 歳は私より一つ下という同年代の同県人、道を間違えた苦労話などを
ベンチでしばらく伺う。昨夜は中央駅近くのユースホステルに泊まったと
いう。

 20番線からの11時08分発コブレンツ(Koblenz)Hbf行きは遅れて入線、
11時19分に発車した。

 2階建て列車の2階席なので、外の眺めがよい。豊富な流れを見せる
ライン川を渡って左岸沿い、対岸にブドウ畑や古城などが見えてきた。


 だが下車予定のバッハラッハ(Bacharach)駅は通過し、次のOverwesel
駅で下車し、折り返すこととなる。

 12時40分頃着いたが折返し列車は13時26分なので、駅周辺を巡る
ことにした。線路に沿ってきれいな家並みが続き、一部工事中の教会の
横から坂道を上がると、ラインの流れと行き交う観光船などが見下ろせる。


 そばの民家の庭に、その後何回か味わった小さいリンゴが色づく。坂の
上に古城が見えていたが、そこまでは行けずに引き返す。駅のそばに、
その古城の城門の一部らしいものが残っていた。


 バッハラッハ駅には13時30分に着く。見上げると、宿泊するユースホス
テルになっているバッハラッハ城が見えるが、その前に明日乗船するライン
下りの船着場に行き、時刻や料金を確認し乗船券を購入する。

 60歳以上で明日の金曜と日曜日は割引率が高く、しかもグループなら
通常料金の約半額になるという。

 船着場近くから見えるバッハラッハ城。手前の建物に泊まった。


 交通量の多い国道の地下をくぐり、石積みの城門だったらしいのを抜ける
と、狭い通りの両側に歴史を感じる家並みが続く。


 その先から、急な石段と土の道が続きひと汗かいた。上がるにつれて眼
下にライン川沿いの展望が広がる。

 城の一角を利用したバッハラッハユースホステルには14時15分頃着い
た。城は13世紀初頭に建造されたもので、ライン川沿いの古城の中で、
ただ一つ破壊されたことがないという。その貴重な城にあるユースホステル
に泊まれるとは…。

 ユースホステルからも、ラインの流れや、とがった屋根の家がびっしり並ぶ
町並みが見下ろせる。


 18時からの夕食を終え、入口左手のロビーにやまさん持参のポスター
を貼る。

 20時頃から伊藤さんのハーモニカに合わせての合唱を皮切りに、山浦
敬子さんのオカリナ独奏、敬子さんと児玉さんとの合奏、児玉さんのヴァイ
オリン独奏などが続く。




 最後に昨夜同様「シルマンとアルテナ」の紙芝居で締めくくる。


 開始前にやまさんが、子どもたちの大きな似顔絵を描いて人寄せしたこ
ともあり、15人以上の宿泊者が1時間ほどの間、耳や眼を傾けてくれた。
コメント (2)
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ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅①

2009-08-29 21:14:07 | ドイツのウオーキング
 2009年8月12日(水) 晴
 =東京国際空港(成田)からフランクフルトへ=

 東京国際空港に9時半までに集まった「やまさん」ほか参加者8人は、
全日空 NH209便に乗り、予定の11時30分より30分近く遅れて成田
を後にした。

 夏の旅行シーズンで機内に空席は見あたらない。乗客の大多数が日本
人らしい顔、我々は主翼より後部の座席だった。

 小樽からハバロフスク上空を経て、大半の時間はシベリア大陸を横断、
サンクトペテルブルグ北方を通過、日本より7時間遅い現地時刻16時半
ころ、ドイツの空の玄関口、フランクフルト国際空港に着く。

 地下にある空港駅から、市内と郊外とを結ぶSバーンと呼ぶ鉄道のS9
路線に乗る。フランクフルト中央駅(Hbf)の二つ先、ハウフトヴァッヘ
(Hauptwache)駅で下り、南東方のマイン川(Main)河畔にある宿に向かう。


 駅の周辺はフランクフルトの中心街、カタリーナ教会の横を通り、道路の
上をまたぐ回廊つきの建物の下を通過してレーマー広場へ。

 木組みの建物などがびっしりと並ぶ広場の中央には、ユスティツィアの
泉があり、中央に女性像が立つ。


 歴史博物館の横を進んで、マイン(Main)川河畔通りに出た。

 川岸には遊覧船が幾つか停泊していて、対岸には尖塔の目立つ教会
が見える。


 河畔を東に向かう。次の通の奥に、外壁を工事中の大きな建物が見え
た。高さ157m、1562~1792年にかけて10人の皇帝の戴冠式が行
われたという大聖堂である。



 レンガ造りのアルテ橋を渡りながら振り返ると、フランクフルト中心街の
高層ビル群がよく見える。


 南岸に回って18時ころ、初めての宿、フランクフルトユースホステルに
着いた。


 夏の旅行シーズンなので宿泊者は多い。既に夕食時間なので部屋に
荷物を置き、すぐに地下の食堂に行き、食事をする。中庭にもテーブルが
幾つもあり、たくさんの人が夕食を楽しんでいた。


 夕食を終えてシャワーをすると20時前後だが、外はまだ明るい。日本
時間では翌日深夜3時となり眠気が襲う。でも、20時半ころ貴重な訪問
客があるという。

 来られたのは、ユースホステル創立者リヒャルト・シルマン氏の末娘、
Gudrun Schirrmannnさん。今回の歩き旅はシルマンゆかりの地を訪ねる
のが目的であり、そのシルマン氏に一番身近な方にお会いできるとは…。

 右端が、来訪されたシルマンさん。

 やまさんと同年代というシルマンさんは、フランクフルトから列車で1時
間ほどのHessenにお住まいで、やはりユースホステルを運営されている
という。


 全員が、可愛い動物の縫いぐるみと小さな壺(つぼ)を記念に頂く。やま
さんには、ユースホステル100年史の分厚い図書(下)も贈呈された。


 答礼として、中庭で「シルマンとアルテナ」の紙芝居の上演をする。児玉
あい子さんのヴァイオリン伴奏つきで、山浦敬子さんがドイツ語により語る。



 ようやく薄暗くなった21時過ぎ、交歓のひとときを終え、シルマンさんは
自宅に向かわれた。

〈参考〉 
Hbf:Hauptbohnhofの略、鉄道の中央駅のこと。ドイツでは大きな都市に
   複数の駅がある場合、中央駅は Hbf と呼ぶ。

JH:Jugendherberge(ユーゲントヘルベルグ)の略、ユースホステルのこと。
  地図上には JH と記されている。
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ドイツレポートは明日以降に

2009-08-28 23:09:04 | Weblog
 ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅を終え、一昨日、8月26日(水)18時半
に帰宅しましたが、2週間留守をした間に溜まった用事の処理に追われ、
ドイツレポートの原稿づくりに手が出せません。

 写真の整理もまだ1/3くらい残っていますので、レポートは明日以降
とさせていただきます。いましばらくのご猶予をよろしくお願いします。

 とりあえず8月12日に到着した、フランクフルト市内の写真3枚です。

 市の中央部、広場を囲む建物群の一角。 


 マイン川河畔に立つ教会。


 マイン川と観光船。
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ドイツから帰国

2009-08-26 16:21:53 | Weblog
ドイツでのウォーキングなどの予定を終え、成田の東京国際空港に15時に着きました。
帰路の京成電車からの報告です。
写真は、昨日、フランクフルト郊外のウォーキングにて乗った、近郊電車S4の車両。
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ハーゲンからケルンを経てフランクフルトへ

2009-08-24 22:00:52 | Weblog
ドイツの歩き旅も帰途に向かう。ハーゲンからケルンで乗り換える間、3時間の市内観覧を。
中央駅の前にある世界遺産のケルン大聖堂に入り、その規模と敬虔な雰囲気の一端にに触れる。
写真は大聖堂の南堂。
市内の繁華街を回り、駅近くまで戻りながら、やまさんから書店の場所を教えてもらい、探しているうち、集合時間を忘れて、皆さんを50分も待たせてしまい、予定より1時間遅れの列車になるという、大迷惑をかけてしまった。
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歩き最終日、アルテナ城に到着

2009-08-23 22:39:34 | Weblog
8月23日、最終日のゴールであるアルテナ城に15時過ぎに着きました。
これで予定の8日間約180kmを無事歩き終えました。
写真は、歩きアルテナ城を背にした、メンバーの皆さん。
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GloseeからHagen へ

2009-08-23 02:15:06 | Weblog
ドイツ歩きも残り2日となった。GlorseeのYHを8時30分過ぎにでる。
北に向かい、近くの街並み、Breckerfeldを通過、気温は16度で爽やかな好天。
〓の牧場など、広々とした高原状の高台からの眺めが素晴らしい。
谷あいの林間を進み、民家園に寄り、ドイツの古い民家や、その内部に展示された古くからの家内工業の様子などを見た。
写真は民家園の建物のひとつ。
さらに北上して1週間前に利用した、Hagenのユースホステルに、17時近くに着いた。
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WuppertalからテGlorsee へ

2009-08-22 22:23:56 | Weblog
8月21日、Wuppertalを8時前に出発し、東へ向かう。
鉄道と高速道路2つを越え、しばらくは川沿いの林間が続く。
今日は林間と牧場付近の少集落をいくつも通過の、緑豊富な歩き。気温は18~22度で、距離は最長ながら、歩き安いコース、ゴールのユースホステル近くの広大な展望も、素晴らしかった。
写真はその高原からの眺め。
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GrafrathからWuppertal へ

2009-08-21 13:19:37 | Weblog
8月20日、歩き5日目は、まず近くにあった博物館に入り、スプーンやナイフ、フェンシング用具など、金属加工品の展示を観覧した。
Wuppertal市街地の西側にある動物園に、昼食後入園し、緑豊富な斜面に配置されたいくつもの動物たちを見る。
市街地に入り、中心部の書店で地図を購入した。
市街地を東西に貫く川をまたぐモノレールが、市民の足になっているようだ。
町並み東の林間にあるユースホステルに、17時過ぎに着く。
今日は、朝から気温が高く、蒸し暑さもあり、距離は短いながら疲れた。
写真はありません。
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