あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

国際ウオーキングトレイル実踏(四尾連湖~釜額/山梨)

2009-11-29 22:49:01 | 国際ウオーキングトレイル実踏
 2009年11月18(水)(第2日)
 ==四尾連湖から釜額へ==


 
 昨日の冷たい雨が上がって晴天となった。朝食前に I さんと、周囲1.5㎞
の四尾連湖(しびれこ)を時計回りに一周する。左の建物が宿泊した水明荘。

まだ湖面には陽が差し込まぬが、湖の周囲は紅葉が見ごろになっていた。

 宿泊した水明荘の主、Kさんと一緒に記念撮影をして、2人のお孫さんに
も見送られ、8時前に出発する。湖岸にも太陽が差し込み、紅葉の彩りが鮮
やかになった。


 湖の南面を回って少し上がると、りっぱな針葉樹に囲まれた子安神社が
ある。これから下る四尾連集落の氏神で、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)
が富士山噴火の折に来て、子供を産んだといわれる安産の神社だという。

 本殿には、安産を祈って奉納した、穴の空いたひしゃくが幾つも並び、毎年
10月にはお神楽が奉納されるという大きな神楽殿もある。

 境内には、建久4年(1193)、源頼朝がこの地で鷹狩りをして休んだ際に
使った、ヒノキのはしが育ったといわれ、「四尾連のリョウメンヒノキ」と呼ぶ、
2本の大ヒノキが立つ。

 南側の四尾連集落に向かって下る道は、最近は歩く人がほとんどいない
ようで、少し荒れていた。四尾連集落は、標高790m前後の南斜面にあり、
南側に、色づいた広葉樹の山並みが広がる。


 集落を出た斜面に湧水が湧き出ていて、「浄身石」と呼ぶ出生児に似た
石がある。木花咲耶姫が富士の噴火から逃れて四尾連湖に向かう途中、
この石に座って身を清め、無事出産したのだという。

 藤田(とうだ)に向かって下る車道も南方が開け、周辺の斜面とあわせて
紅葉の彩りが楽しめる。


 藤田集落を抜けて500mほどで、左への旧道へ。少し進むと、富士川沿
いの谷間に続く集落が見下ろせる。


 堀切(ほつきり)集落に近い車道に出て、ヘヤピンカーブのところを3度ショ
ートカットし、集落最上部の大明寺に下って小休止する。

 この辺りは地図上に桑畑マークが多いが、寺の付近にも、まだ養蚕に利
用しているらしい桑畑が残っていた。


 市川三郷町最南端の堀切集落を抜け、少し下ると身延町、その最奥の小
集落も堀切である。

 樋田川の右岸に沿って次の久保集落まで下る。消えかけた「総合食品
 宮下屋」の看板があったが、店は閉店していた。奥様がおられたので、
最近の近辺の様子を聞く。


 店の前に、柿の皮が干してある。「たくわん漬けに入れると甘くなる」と言
われた。

 集落の南端から樋田川の大正橋を渡り、東側の大山集落に向かう。1車
線の車道は、等高線に沿うように短いカーブを繰り返して、少しずつ上がっ
て行く。

 久保からは直線距離で1㎞ほどだが、標高差は約340mあり、50分かけ
て標高700m近い大山の小集落に上がった。

 集落上部の稜線にある神社の方に向かって少し進むと、紅葉の稜線の上
に、雪を被った富士山の上部が姿を見せていた。

 思いがけずの絶景に上ってきた甲斐があったと喜び、ここで昼食をするこ
とにする。稜線上の小道に腰を下ろし、水明荘で用意してもらったおにぎり
を広げた。

 食べ終わった頃、われわれと同年配くらいと思われるご夫婦が上がって
きた。すぐ先の別宅に来たという甲府市にお住まいのNさん。

 数本ある柿の木はみな、見事な鈴なり。その中の1本の甘柿をとりなさい
と、竹ざおを貸してくれた。

 I さんと、さおを使って落とし、20個くらいいただいた。

 Nさんに、上小磯(うえこいそ)までの下り道を教えていただき、神社の
手前の炭焼小屋の右横から、紅葉樹林下の山道に入る。

 ところどころにモミジが、鮮やかな彩りを見せる。Nさんの話では、昔は馬
も通った街道だと言われたが、現在はほとんど利用者がないようで、踏み
跡は細くて分かりにくい。

 ヒノキ林のところまで下ると、斜面が崩れていて、道がはっきりしない。
間違えたかと少し戻るが、ほかに道はない。もう一度戻って先を探すと、か
すかな踏み跡があり、上小磯に下ることが出来た。


 さらに下って三沢川沿いに出て、芝草から水船へと進む。水船の旧道沿い
に神社と寺のマークがあるが、見つからなかった。

 水船橋に下って三沢川右岸に回り、道(どう)集落の高台にある慈観寺に
上がった。

 甲斐百八霊場の第97番で、経蔵には一切教六千巻が納められていると
いう。朱塗りの鐘楼と、そばのモミジが、鮮やかな彩りを競っていた。


 モミジと鐘楼に目を奪われて気づかなかったが、庭には県内でも有数の
桜の古木があり、三沢川の川岸の桜とともに、春には周辺一帯が桜の花で
埋まり、山里の風物詩として大勢の人が訪れるようだ。

 車道を越えて三沢川の橋を渡り、南側の尾根を上がる落ち葉道へ。太陽が
西に傾き、右手の広葉樹林の紅葉が映える。この道は良く踏まれていて、
分かりやすい。

 稜線上の三差路に出て、右折して西に向かって緩やかに上がる。左に道
が分かれていたが稜線上を進んだら神社があり、通過予定の丸畑集落より
行き過ぎたらしい。

 下の道を戻ったら、木喰上人(もくじきしようにん)ゆかりのお堂らしい、四国
堂というのがあった。


 さらに戻ったら集落へ行く道に合し、その方に向かう。標高480~500m
付近の高地にある集落に、木喰上人生家があり、木喰記念館になっていた。

 ちなみに、木喰上人は享保3年(1718)にこの地で生まれ、各地の寺を
遍歴して修行後、常陸国の羅漢寺で木喰戒を受け、日本全国を回って56歳
までに、独特の力感有る庶民的な1000体の木彫仏を残している。

 先ほど通過した四国堂は、木喰上人が日本回国の旅から帰って建立した
ものらしい。

 家並みが途切れた十字路の上の見晴らしのよい場所に、「木喰の里微笑
館」がある。だがこの日は休館日で、入れなかった。


 往路で見つけられなかった永寿庵がないか、探しながら往路を少し戻った
ら、細い急な石段が見つかり、その上にあった。

 上がると、民家のような簡素な平屋と、「五智如来像安置所」と記された小
さい保管庫のような建物がある。

 永寿庵は、日本回国から戻った木喰上人が修復し、五智如来を彫刻して
堂内に納めたという。やはり山梨百八霊場の一つだが、建物の様相からは、
そうとは見えない質素なたたずまいだった。

 集落の東端、四国堂のそばまで戻り、常葉(ときは)川沿いの国道に向かう
車道をどんどん下り、古関(ふるせき)集落の南西端に出た。太陽が西の山に
隠れ、冷えてきた。


 常葉川を挟み国道300号と並行する右岸の旧道を進む。集落の外れ近
くに、この日初めての商店があり、酒などを販売していた。

 釜額(かまびたい)民宿入口バス停のところで国道入口に分かれ、支流沿
いに進む。釜額集落が近づいたところに、「赤い水」と呼ぶ赤茶色の岩肌か
ら流れ出る湧水があった。

 集落の入口には、「釜額散策道案内図」があり、この道が古い街道である
ことを示す関所跡も記されていた。

 民宿案内板もあり、小さい集落ながら15軒ほど記されていた。だが宿泊
した「民宿なか」のおかみさんの話では、現在は2軒だけとか。廃業した民
宿のひとつに、「本陣」の名もあった。

 その「民宿なか」は、集落の一番奥にあり、専用の吊り橋を渡って入る。
かなり暗くなった16時半に着いた。

 民宿のご夫妻は陶芸をされているとか。地元産のものだけを使った、家庭
的な料理が盛られた夕食の容器は、すべておかみさん手作りの味わい深い
ものばかりだった。

【コースタイム】四尾連湖畔・水明荘7・58ー四尾連集落西端8・45ー藤田の
西・旧道入口9・18ー市川三郷町・身延町境10・07ー久保・旧宮下屋商店前
10・25~32ー大山(昼食)11・29~12・00ー上小磯12・54~13・02ー慈観寺
13・45~55ー稜線上の三差路14・29ー木喰の里微笑館15・00~05ー古関
バス停15・47~50ー釜額民宿入り口バス停16・04ー釜額・民宿なか16・30

(天気 晴、距離 20㎞、地図(1/2.5万) 市川大門、精進、歩行地 市川
 大門町、身延町、歩数 39,400、標高差 -408m、標高差(累積)
 約2,900m)
 
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国際ウオーキングトレイル実踏(市川大門~四尾連湖/山梨)

2009-11-27 22:21:29 | 国際ウオーキングトレイル実踏
 
 やまさんが、外国人にも歩いてもらえるような、日本海から太平洋まで日本
横断の長距離トレイルを作ろうと、6年前から春秋に継続中の国際ウオーキ
ングトレイル実踏、その14回目になる秋の計画が11月17日~20日に実施
されたので参加した。

================================

 2009年11月17日(火)(第1日)
 ==市川大門から四尾連湖へ==


 
 小雨模様の自宅を10時半頃に出て、JR中央線高尾駅発11時49分の
普通電車に乗る。甲府で身延線に乗り換え、冷たい雨の降る無人駅、市川
大門に14時2分に着いた。

 先着のやまさんと I さんが待っているので急いで雨具を着け、14時13分
に駅を出る。駅の近くに、いっぱい柿の実る家があった。


 前回の最後に歩いた、線路の北に平行する車道を市川本町駅前まで進み、
四尾連湖(しびれこ)への標識に従い駅の方に向かう。



 駅の横で踏切を越え、りっぱな本堂の見える宝寿院脇を、南側の住宅地に
向かって上がる。

 山すそを走る広い車道の金川曽根広域農道を横切ると、左手上に中国風
の建物群が近づく。

 「大門碑林公園」と呼ばれるところで、中国の書聖・王義之(おうぎし)の書
を記した後漢~唐の名碑14基を復元して園内に配しているという。時間が
ないので立ち寄らずに横を通過した。

 「県立四尾連湖自然公園登山道入口」の標識の先から山道に入った。


 雨に煙る広葉樹林は落ち葉がいっぱい。市川本町駅から四尾連湖まで
6㎞の標識が立つ。四尾連湖までは標高差600m余りの上りである。

 少し上がると、厚めのジャンパーや雨具で大汗をかくので、ジャンパーは
脱いだ。気温は10度以下との予報であったが、やはり上り道では薄着でも
よさそう。だが手は冷たく、手袋が欲しい。

 傾斜の多少はあるが、上り道が続くのでゆっくりと歩を進める。雨に濡れる
ので地図はビニールケールに入れ、あまり見ることが出来ず、1㎞間隔に立
つ市川本町駅と四尾連湖までの距離を記した標識のところで、おおよその
場所を確認した。



 上がるにつれてガスがかかり、視界は狭まる。行程の中ほど近くの標高
717mのところには、四等三角点があった。

 四尾連湖まであと3㎞の地点で15時50分、晩秋で日没が早いし、この
雨では余計早く日が暮れそうで、暗くなるまでに四尾連湖に付けるか心配
になる。


 上がるにつれ広葉樹は枯れ葉に近くなり、足元はいっぱいの落ち葉に。
地図上「仏岩」と記されたところに向かう木の段を上がると、古びた東屋
(あずまや)があった。

 烽火台(のろしだい)と呼ばれ展望が利くようだが、ガスがいっぱいで
周辺しか見えない。

 少し下って右に回り込むところに、新しい橋がかかっていた。その先の沢
を横断する辺りは荒れていて、いったん沢の下部に回り込んで通過した。

 かなり暗くなってきた頃、標高985mの四尾連峠に着く。わずかな広場
の片隅に文学碑がある。

 眼下に見えてきた四尾連湖に向かった急ぎ下り、なんとか照明無しで、
16時50分に、湖の東岸にある今日の宿・水明荘に入った。

 水明荘は、日本野鳥の会の協定宿で、私も所属している新ハイキングクラブ
のサービスチェーンにもなっていて、新ハイキングクラブの創設当時からのメン
バーである坂倉登喜子さんも8年前に訪れていた。


 夕食時に私は、新ハイキングクラブ会員ということで、飲物のサービスを
いただいた。

【コースタイム】市川大門駅14・13ー登山道入口14・40ー神社方面分岐
15・02ー717m三角点15・40ー烽火台東屋16・07ー四尾連峠16・40ー
四尾連湖畔・水明荘16・50

(天気 雨、距離 7㎞、地図(1/2.5万) 市川大門、、歩行地 市川三郷
 町、標高差 645m、標高差(累積) 985m)
コメント (4)
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ヤマメさん、「信濃川から多摩川へ」の歩き旅終える

2009-11-26 18:55:44 | ウオーキング
 「ヤマメ」さんこと新潟・村上市のSさんから、以下のようなB5判11頁の
小冊子が届きました(下段の作成日付の右にお名前がありますが、伏せ
てコピーしました)。



 表紙にも記されているのでお分かりかと思いますが、Sさんは信濃川の
河口の新潟市を4月1日にスタートし、全長367㎞の信濃川(長野県内
に入ると千曲川(ちくまがわ)となる)をわずか11日で歩き継いで、源流
の甲武信岳(こぶしだけ)(標高2475m)に7月23日に到達しました。

 普通の人ならこれで終わりとなるところですが、Sさんはさらに、甲武信
岳から稜線を歩いて多摩川の水源である笠取山(1953m)に進み、その
あとは東京都民の水がめの一つである多摩川を下って、6日間で河口の
羽田空港までの138㎞を、11月9日に歩き終えたのです。

 2つの川の距離は公表された河川長ですが、河岸ばかり歩くわけには
行かないので、Sさんの歩行距離は17日間で571㎞に及びました。

 1日平均では約33.6㎞になり、2つの川の水源周辺やその間はアッ
プダウンのある山道であることを考えると、かなりハードな距離です。

 本文に記された日程表を見ると、1日に40㎞以上歩いた日が6日あり、
最長の日は48㎞も歩いておられます。

 この小冊子には、日程表の後に、日々の行程がカラー写真1枚を入れ
て半頁ずつ、コンパクトにまとめられており、日々の様子が、思い出や
最近のニュースとの関連、天気や宿のことなど含めて盛りこまれており、
大変興味深く拝読しました。

 Sさんは、「英国四国遍路」と称しての、2年がかりでの英国全土縦断
や、地元村上市から日本海の海岸沿いを九州・博多まで歩くなど、幾つか
のロングウオークをされていますが、健脚ぶりはお変わりないなと感心し
ました。

 これらの歩き旅については、当ブログの「ブックマーク」欄3番目にある
ヤマメさんのブログ、『村上の野歩』にアップされていますので、興味の
ある方はご覧下さい。


 

 

 
 

 


 

 
 
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カントリーウオーク越生(埼玉)

2009-11-25 22:38:15 | カントリーウオーク
 2009年11月15日(日)



 カントリーウオークグループの第168回例会は、快晴に恵まれた。

 集合駅の東武越生(おごせ)線・JR八高線越生駅に集まったのは17人。
駅入口の県道30号そばにある報恩寺で4組に分かれ、10時20分に寺を
出た。

 ちなみに報恩寺は、天平10年(738)、僧行基が東国遊行の折、5体の
像を祭ったのが起こりとか。その後、源頼朝が再興、徳川家康からは寺領
20石を賜わったという。

 寺には、国重要文化財の釈迦三尊像と高野丹生(こうやにう)明神像など
があり、越生七福神の恵比寿神が祭られている。

 =大高取山ろくを虚空蔵まで=

 寺の北側の車道に出ると、すぐ先に越生絹会館の新しい建物が目につき、
建物の前に「越生生絹発祥之地」の石碑と由来碑がある。

 由来碑には、越生特産の生絹は霊亀2年(716)の頃、この地に渡来した
高麗人が伝授したのが起源で、奈良東大寺が建立されたときには、正倉院
に絹布を献上したことなどが記されていた。

 建物に入ったが、展示物などはなく、法要などに使う施設として、織物商
工業協同組合が造ったものらしい。

 坂を上がって、樹林に囲まれた越生神社に行く。神社は、源頼朝の命に
より報恩寺を再興した越生二郎家行の氏神として祭ったものとか。

 今日はちょうど七五三の日、着飾った幼児とご家族が数組、参拝に訪れ
ていた。

 大高取山山腹にいちばん近い道を南に進む。ユズが実りドウダンツツジが
よい彩り。地図上の道路が無くなったが、梅林に沿った野道を抜ける。


 梅林の片隅で、十月桜がかなり花開いていた。

 南側の道路に出て、古木の梅林の横を進んで、静かなたたずまいの医王
寺へ。

 境内のミカンが、たわわに実を付けていた。

 さらに南に向かうと、小さな枝にたくさんの実を付けたミカン畑がある。
田んぼの尽きたあたりの高台に、大イチョウが色鮮やかな黄葉を見せる。

 そこは集合地の虚空蔵尊(こくぞうそん)の下のお堂で、11時25分に着
いた。

 どのグループも着いていないので、108段の急な石段を上がって、虚空
蔵尊の本堂にお参りする。

 能満、智満、福満の三つの虚空蔵尊が祭られ、3月12、3日の縁日には、
だるま市や植木市などが出て賑わうという。今日はひっそりとした境内だ。

 全グループ集合後、この上の大高取山山頂近くの広場まで上がり昼食の
予定だったが、正午近いのでここで昼食をすることになり、下のお堂の境内
に腰を下ろす。

=稜線から桂木観音経由でゆうパークに下る=
 
 この先は、標高差200m余りの上り道となるが、足を痛めているMさん
には難しそうなので、Nさんが付き添って山腹を進むことになる。

 記念撮影をして2人とひとまず別れ、ほかの16人は大高取山の稜線に
向かう。


 杉林の下の沢に沿った林道を少しずつ上がる。真新しいログハウスがあ
り、「森林ボランティア活動拠点」と記されていた。さらに進むと、珍しくミツ
マタがたくさん自生していた。

 標高250m付近で稜線に出て、やや急な上りとなった。右にカーブして
標高285m付近の「だいこうじ跡」と呼ぶ地点に出ると、東側の展望が開
ける。

 眼下に越生の町並み、その先には関東平野の広々とした展望が広がる。
さいたま新都心や池袋のサンシャイン、新宿副都心の高層ビルなどが望ま
れ、その左手には、かすかに筑波山も姿を見せていた。

 路傍のあちこちには、熟したキイチゴがあり、摘んで口にする。

 標高376.4m三角点のある大高取山の少し下、幕岩と呼ぶ大岩のある
ところも切り開かれた展望台になっていて、再度関東平野や超高層ビル街
の展望を楽しんだ。



 上側の林道を少し戻り、さらに上がって稜線上の道に出る。あまり陽の
差さぬ杉などの針葉樹林下を南に進んで、桂木観音に下った。

 朱塗りの観音堂には、精巧な龍の彫刻が施され、10数本の桜が色づく。
境内からは、やはり東側に関東平野の展望がよい。

 すぐ下の桂木集落の路傍に、小さな実の福ミカンや、ユズ、カリンの無人
販売所が2か所あり、1袋百円で販売している。

 何人かが、ユズを購入した。

 その桂木集落の斜面はユズ畑が多く、黄金色の実をたくさん付けていた。

 ユズ畑の横で車道を離れて斜面をトラバースする山道に入り、往路の下の
稜線に出た。東に向かって下る広葉樹林の道をしばらく下って、ゆうパーク
越生に着いた。


 かなり前に着いていたMさん、Nさんと一緒になり、休憩後、ゴールに向
かう。

 毛呂本郷で越辺川の支流沿いを少し進み、上野一区の東山神社に入る。

 ここでミーティングをして、来月の忘年例会などについて打ち合わせる。
唐沢で八高線の線路を越え、ゴールの東武越生線武州唐沢駅には、16時
6分に着いた。

(天気 快晴後晴、参加 18人、地図(1/2.5万) 越生、歩行地 越生町、
 毛呂山町、距離 10㎞、標高差(累積)約930m、歩数 18,200)
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関東百駅巡礼歩行 小田急線座間駅(神奈川)

2009-11-24 22:25:41 | 関東百駅巡礼歩行
 2009年11月14日(土)


 
 「関東百駅巡礼歩行」の第59番、小田急小田原線の座間駅に参加した。

 参加者は、やまさんと私以外は地元神奈川県の5人。小雨模様なので雨具
を着け、記念撮影をして、10時11分にスタートした。

 線路沿いを少し南に進み、入谷の旧道に入る。民家の庭先に季節違いと思
われる西洋シャクナゲが咲いていた。

 坂を上がって皆原金比羅宮へ。

 カシ、イチョウの大木など、豊富な木々に囲まれた境内の一角から、座間
の町並みや雨に霞む丹沢山塊が望まれる。

 入谷五丁目の住宅地の先には、「海老名の森」と呼ぶ緑地があり、広葉樹
林の中を遊歩道が設けられていた。


 今泉四丁目の住宅地を抜け、県水道局の緊急給水拠点のタンクの横を進む。
やはり高台なので西側に、雲のかかった丹沢方面の展望が開けていた。


 その先の緑地は、国史跡の秋葉古墳群。海老名市内で最も高い標高75~
80mの広葉樹林にあり、3世紀後半から4世紀にかけて断続的に造られた5
つの古墳が残され、なかには弥生時代から古墳時代の移行期に造られたと
考えられる貴重な遺構もあるという。


 古墳群の南端を西に下って今泉四丁目の常泉院に入る。

 よく手入れされた境内には、大きな白衣観世音菩薩像や水子地蔵、古い
宝篋印塔(ほうきょういんとう)などが立つていた。

 卒塔婆や花などを抱えて墓参に来た奥様に声をかけたところ、17回忌の
供養に来られたという海老名市のMさんとのこと。

 ブルガリア大使公邸で行った花びら染めに始まり、40年続けていて米国
や中国へも行って演奏した琴のこと、墨絵やステンドグラス、花のスケッチ、
仏画など、ご自身でやっておられることを、次々によどみなく話される。

 「立て板に水」とはこのことか、止まるところのない話に、さすがのやまさん
も聞き役に徹し、30分近くもうかがう。その前向きで活発な活動に、皆感心
した。

 古くからの住宅地を回り、小田急線の線路に向かって下る。左側、竹の斜
面林下にそば処「竹葉庵」の表示が出ていた。竹林の間の石段を上がると、
趣ある店があった。


 踏切を越えて西側の田園地帯に出る。天気が急速に回復して青空が広が
り、この時期とは思えぬ20度以上の温かさとなった。


 田んぼの間を抜けて下今泉四丁目の永珊寺(えいさんじ)に、西側の県道
51号から入る。境内はこぢんまりとしていて、イチョウが一本だけの、そぼ
くなお寺。無住のようなので、本堂正面の段を借りて昼食にした。

 食事を終わる頃、思いがけず本堂のカーテンが開いて、ご住職の奥様が
声をかけて下さる。お勧めに従い本堂に上がって参拝後、お茶とお菓子の
お接待をいただく。

 これまで、何か所もの寺社で昼食をさせてもらったが、このようなもてなし
をいただいたのは初めてのこと。奥様は、「どなたとも、ご縁を大切にしたい」
と言われ、来られた人にはいつも同様に対応されているよう。

 ゆっくりとお話を交わし、記念撮影をして厚く御礼申し上げ、寺を去る。

 県道を越えて下今泉三丁目へ。草の生い茂った鳩山ならぬ鳩川を渡り、
上郷四丁目の工場地帯の西で相模川の左岸堤防に上がる。


 対岸の向こうに、雲が取れた丹沢山塊の稜線が広がる。堤防沿いの道を
上流に進み、工場地帯の北側から旧河川敷内の「中高年ファーマー」と記さ
れた広い家庭菜園地帯の横を通過する。

 その先も畑が続き、よく熟したカボチャがたくさん転がり、ワラを積んだ畑も
あり、広々とした空間が気持ちよい。


 鳩川の支流を越え、四ッ谷から東浦集落の住宅地を進む。再び鳩川沿い
に出ると、たくさんのホルスタインが並ぶ牛舎があり、その先の三差路際で
は、寺かと思わせる天井の高そうなりっぱな住宅に目をひかれた。

 JR相模線の踏切が近くには、皇帝ダリアが道路沿いにたくさん並んで花
を競っていた。


 座間小の南側を進み、りっぱな社殿の鈴鹿明神社に入る。広い境内は、
ケヤキ、イチョウ、桜などの豊富な樹木に囲まれ、七五三を祝う家族連れも
来ていた。


 長い参道を南に出て、すぐ東北にある寺を目指すが、入口が見つからず、
台地の住宅地に入り、さらに台地を下って西に回り込み、神社の背後に出た。

 三差路に、「湧水と歴史の里」の標石が立つ。この周辺に幾つかの湧水が
あるらしい。

 昔ながらのカーブを見せる藤沢街道の両側は、築地塀や竹垣、生垣などを
巡らす緑豊富な住宅が並び、静かなたたずまいを見せている。

 探した寺、龍現院の入口は、街道に向いた西側にあった。斜面林を背後に、
参道には梅の古木が並ぶ。境内にはクスの大木が立ち、弁財天も祭られて
いるようだが、入らず門前を通過する。


 そばに、寺境内のがけ下からという湧水の流れる、「龍現水ホタルの公園」
があった。小さい水車が回っていて、夏にはゲンジボタルが飛び交うと記され
ていた。

 交通量の多い県道51号を越え、入谷三丁目にある星谷寺(しようこくじ)へ。
大きく枝を広げたイチョウ並木の参道を進むと、正面に本堂が立つ。

 開基は行基菩薩で、建立は奈良時代という。坂東三十三観音霊場8番札所
で、「星の谷(ほしのや)観音」とも呼ばれているようだ。大イチョウは、一部が
色づきはじめていた。

 納経所で坂東三十三観音霊場のご朱印をいただく。小田急線線路に平行
する車道を南へ少しで、スタートの座間駅に15時36分に戻った。

(天気 雨後晴、参加 7人、距離 9㎞、地図(1/2.5万) 座間、歩行地
 座間市、海老名市、歩数 17,500) 
コメント (2)
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日本百名山・天城山 万二郎岳と万三郎岳へ(静岡・伊豆半島)

2009-11-22 23:23:09 | ハイキング
 今日、11月22日(日)、首都圏は真冬並みの寒さでした。でも予報では
明日からまた、少し暖かさが戻りそう。

 遅くなりましたが、2週間前にハイキンググループで上った、伊豆半島・
天城山のレポートです。

===============================

 2009年11月8日(日)


 
 好天の朝、一碧湖に近い宿での朝食を済ませ、2台の車に分乗して7時
45分に出発した。

 国道135号沿いにあるコンビニで昼食を調達し、県道111号遠笠山道路
に入る。昨日上った大室山の南を回り、鹿路庭峠を経て遠笠山(1197m)
の南西、天城高原GCのそばにあるハイカー用の駐車場に着いた。

 南側に、これから上る万二郎岳から万三郎岳に伸びる色づいた稜線が望
まれる。今回のチーフリーダー、Kさんから挨拶があり、8時43分に駐車場
のそばから天城縦走路入口を入った。

 まずは緩やかな上り、道は良く踏まれていて歩きやすい。両側はリョウブ、
ヒメシャラなど暖帯林特有の樹林で、下草は少なく明るい感じの山道である。


 最初の三差路で、右に万三郎岳への道を分け、われわれは南へ向かう。
ところどころにあるモミジが、鮮やかな彩り。


 赤褐色ですべすべした幹を見せるヒメシャラの下に、シキミがかなり繁って
いた。


 右手に、土石流で石ころと倒木に覆われた一角を通過、その先はきつくな
った道をひとしきり上がり、標高1299mの万二郎岳に着いた。

 山頂は、枯れ葉となった広葉樹に覆われて展望は得られない。ひと休み
して、稜線を西へ万三郎岳に向かう。

 まずは急坂を転ばぬよう注意しながら鞍部まで下る。ヒメシャラやアセビ
などの間を再び上がって行くと、ところどころの樹間から、色ずく前方の稜線
が見通せる。木の段の付いたところもあり、慎重に通過して行く。




 稜線が細くなった馬の背へ。右手は、先ほど通過した土石流の源流らしい
様相を見せ、その向こうに天城高原ゴルフ場が見下ろせる。



 アセビが増え、その説明板も立っていた。前方の稜線に薄くガスがかかり、
寒くなってきた。木の段を下って鞍部の石楠立(はなだて)で小休止した。



 さらに稜線を、色づく紅葉や枯れ葉の大木、アマギシャクナゲの古木の間
などを進み、正午過ぎに今回の最高峰、万三郎岳に着いた。

 標高1405.3mの一等三角点や、天城山縦走路の案内板などがあり、
山頂では何組かのグループが昼食中だった。


 広葉樹が多く、その間に見ごろな紅葉があちこちに見られる。記念撮影を
してから昼食にした。



 下山路は、北側の涸沢分岐の方に回ることにする。まずは豊富なブナ林を
緩やかに下る。


 ところどころに、色鮮やかなモミジが見え隠れする。


 急な木の段がしばらく続き、次第にヒメシャラが増える。気持ちよい落ち葉
道にも、モミジがあちこちでよい彩りを見せてくれる。


 涸沢分岐を左に分けると、しばらくは標高1100m付近の北斜面のトラバ
ースが続く。

 大岩の下や大木の下などを通過、地図で想像したより、予想以上に回り込
みや細かなアップダウンがある。

 こけむす岩に落ち葉が積もる場所もあり、その先では道路が崩壊しかけて
ロープの張られたところもあり、慎重に通過した。

 再びヒメシャラや、モミ、ツガなどの針葉樹が増え、万二郎岳への分岐点
近くで最後の休憩をする。

 万二郎岳への分岐で往路に入り、さらに20分ほどの15時半に駐車場に
戻った。

 15分ほどで身支度を調え帰路につく。県道111号を北へ、天城高原の
ゲートから伊豆スカイラインへ、あとは往路を戻る。

 熱海峠で県道20号に入る頃には、陽も傾いてきたが雲が取れ、残照の
富士山が見えてきた。十国峠レストハウスに17時の閉店直前につき、急
ぎ10分ほどで買い物やトイレを済ませる。

 峠からも、うすもやの富士山が望まれた。


 箱根峠で芦ノ湖スカイラインへ。箱根スカイラインに入る頃にはとっぷりと
陽も暮れる。国道138号富士五湖道路から、富士吉田で中央自動車道
に入る。

 富士五湖道路の谷村PAで、JR中央線で帰宅する3人がKさんの車に乗
り換える。その先、大月~小仏トンネル間は30㎞渋滞の情報。だが、のろ
のろだが少しずつ進む。

 運転手のKさんには申し訳ないが、その間疲れでうとうとする。21時ちょ
うど、JR中央線西八王子駅に着いた。 

【コースタイム】T信金一碧荘7・45=天城高原駐車場8・43ー万三郎岳への
 分岐9・08ー万二郎岳10・15~30ー馬の背10・50ー石楠立11・20~28ー
 万三郎岳(昼食)12・05~38ー涸沢分岐13・30ー万二郎への分岐15・10
 ー天城高原駐車場15・30~15・45=十国峠レストハウス16・44~55=
 谷村PA18・45~58=(大月~小仏峠付近渋滞)=JR西八王子駅21・00

 (参加 11人、天気 晴一時曇、地図(1/2.5万) 天城山、距離 7㎞、
  標高差(累積) 約1,190m、歩行地 静岡県伊豆市、東伊豆町) 
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晩秋の彩り(埼玉・所沢)

2009-11-21 22:24:25 | 所沢だより
 昨日までの寒さが緩み、今日は一転して暖かな日和となりました。

 4日間の国際ウオーキングトレイル実踏から帰ったら、もとの会社のOB会
から新年会の案内状が届いていました。

 所沢市内の会員のうちの21名の方を、私がボランティアで配達を受け持っ
ているので、今日はそのうちの2/3ほどを配布に、市の西南部約13㎞を回
って配ってきました。

 そんなことでハイキングやウオーキングレポートを投稿する時間が無くなっ
たので、今日回って見つけた秋色の彩りをご覧いただくことにします。

 あまりよい彩りとはいえませんが、堀口天満天神社のモミジ


 これも同じ境内のモミジ


 堀口天満天神社の背後の広葉樹林を越えて、北側の集落に咲いていた皇帝
ダリア。

 メキシコの原産で、ダリアといってもキク科の花ようです。


 さらに進んだ民家の庭先には、たわわに実った柿の木が…。

 「しだれ柿」といってもよさそうな、格好の良い木です。

 2~3軒東側のお宅のウメモドキ。


 さらに進むと、畑の隅にはヤマゴボウが。


 こんな形のユズの木もありました。


 そのほか、色とりどりのキクの花も、あちこちで見かけました。
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国際ウォーキングトレイル実踏終わる

2009-11-20 14:55:28 | Weblog
17日からの国際ウォーキングトレイル実踏は、初日雨、18日晴れ、昨日は曇り、最終日の今日は晴後曇りのまずまずの天気に恵まれ、ほぼ予定通りに歩き、今日14時過ぎ、河口湖駅にゴールしました。一昨日と今日は冠雪した富士山の展望に恵まれ、終始紅葉にも接し、静かなたたずまいの集落も通過して、晩秋の甲州の歩き旅を楽しみました。
レポートは、来週以降報告します。
帰途の中央高速バス車中から。
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明日から国際ウオーキングトレイル実踏へ

2009-11-16 22:31:17 | Weblog
 一昨日11月14日(土)は、関東百駅巡礼歩行で小田急線座間駅周辺を、
昨日11月15日(日)はカントリーウオークグループの例会で、東武越生
(おごせ)線、JR八高線の越生駅周辺のカントリーウオークに出かけました。

 そのため、その前週の伊豆へのハイキングレポートもアップできませんが、
明日から4日間出かけるため、その準備にも追われて、3日分の報告は、21
日以降になります。

 明日からは、「やまさん」こと山浦正昭さんが6年前から春と秋に数日ずつ
実施している「国際ウオーキングトレイル」設定のための実踏の14回目に
参加します。

 出来れば現地から簡単に当日の報告をしたいと考えていますが、時間の
関係や携帯電話の電波状態により、モブログが出来ないかも知れませんの
で、詳細は来週以降にアップします。

 明日からの予定は以下のとおりで、富士五湖のうちの山中湖をのぞく4湖
を回ります。

11月17日(火)
 JR身延線市川大門駅(14時過ぎスタート)→碑林公園→仏岩→四尾連
(しびれ)峠→四尾連湖  約6㎞
 【宿泊】 四尾連湖東岸 吹鳴荘

11月18日(水)
 四尾連湖東岸→堀切→大山→芝草→古関→釜額(かまびたい) 約17㎞
 【宿泊】 釜額 民宿なか

11月19日(木)
 釜額→仏峠(1130m)→本栖湖→烏帽子岳(1257m)→パノラマ台
(1328m)→精進湖→(東海自然歩道)→富岳風穴→鳴沢氷穴→紅葉台
(1164m)→富士緑の休暇村  約25㎞
 【宿泊】 富士緑の休暇村

11月20日(金)
 富士緑の休暇村→足和田山(1356m)→大嵐→河口湖→富士急河口湖
駅(今回のゴール) 約18㎞
 河口湖駅から帰路へ
 


  

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天城山登山に向けて箱根から伊豆へ(神奈川・静岡)

2009-11-13 21:46:44 | Weblog
 2009年11月7日(土)

 軽いハイキングを楽しむグループの今年最後となる忘年山行として、伊豆
の天城山に登ることになった。

 JR五日市線の秋川駅前から2台の車に11人が乗り、9時半に出発した。
圏央道から中央自動車道に入り、大月を経て谷村PAで休憩し富士吉田まで
行く。

 さらに国道138号・富士五湖道路で御殿場を経て箱根スカイラインへ。
湖尻峠で芦ノ湖スカイラインに入り、好展望地の道の駅箱根で休憩。

 眼下に芦ノ湖が見下ろせる。↑↓


 箱根峠の展望台で昼食。芦ノ湖の向こうに駒ヶ岳(1356m)が一望。


 その東側には、アンテナ塔の並ぶ二子山が近い。


 今回の参加メンバー。


 さらに稜線上の県道20号・熱海箱根峠線を十国峠を経て、熱海峠から伊豆
スカイラインへ。伊豆半島北部の稜線を進むのだが、広葉樹林が多く、展望は
ほとんど得られない。

 冷川で伊豆スカイラインを離れ、遠笠山道路を進んで大室山の北麓に着き、
リフトで大室山に上がることにする。

 リフトは往復で420円。5分ほどで山頂駅に上がる。


 全山ススキや芝草に覆われた、大室山の山頂からの展望は素晴らしい。
今日宿泊する北東側の別荘地帯と相模灘。


 真ん中に旧火口を見下ろしながら一周できる遊歩道があるので、時計回り
で回ることにした。

 東側から南東に向かうと、八ヶ岳地蔵尊と呼ぶお地蔵さんが並んでいた。
海上安全、海難防除、大漁祈願などを願って猟師たちが祭ったものとか。

 これは昭和59年(1984)の再建だが、後のコンクリート舎の中には
古い地蔵さんも祭られている。

 南に延びる海岸線には、幾つもの山並みが落ち込んでいた。


 円周路の南側の最高点から見下ろす、リフトの山上駅付近。


 最高点には、標高580mの三等三角点があった。


 最高点の西から、北側に向かっての下り坂となる。


 リフト近くまで下ると、噴火口の中にある洋弓場が見下ろせる。


 1時間ほどの大室山散策を終え、一碧湖に近い別荘地にある、今日の宿に
16時過ぎに着いた。

 夕食は、特別料理の盛りつけなど、伊豆の魚介類などを美味しくいただく。


 滑らかな温泉に浸かり、巨人が優勝を決めた日本シリーズ第6戦を見たり、
来年の山行希望地をガイドブックで探したりして、明日の天城山登山に備え
て早目に就床する。

(コースタイム)JR五日市線秋川駅8:35=谷村PA9:30~10:00=
 道の駅箱根12:10~17=箱根峠(昼食)12:35~13:15ー天城
 高原料金所14:40=大室山14:50~15:40=宿16:10
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