あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

狭山丘陵の東端を巡る(埼玉県)

2007-11-30 22:13:29 | 所沢だより
 11月13日(火)に、トトロの森とその周辺の樹林
を訪ねたときは、紅葉ももう少しという感じでしたが、
2週間近く経過し、紅葉の進み具合はどんなものだ
ろうかと、11月26日(月)に、前回より東側の狭山
丘陵東端付近を訪ねました。



西武池袋線西所沢駅から南東に下り、台地を背に
した永源寺に寄りました。


 本堂の前にあるムクロジは、すっかり葉が落ち、
正月の羽根突きの羽根の玉になる実が色づいてい
ます。中の実は、もう黒くなっていることでしょう。



 久米の住宅地を南に進み、豊かな樹林に囲まれた
久米八幡宮から、そばの久米水天宮に回ります。


 毎年1月5日は水天宮の初大祭で、境内はダルマ
市で賑わいます。 

 本殿の裏側の落ち葉の上に、なぜか古いダルマが
ちょこんと乗っていました。


 西側一帯の広葉樹林は鳩峰公園と呼ばれており、
その一角にトトロの森2号地があります。

 周辺の紅葉は、まだ少し早めでした。

 南に下ると西武松が丘団地と呼ばれる戸建ての
住宅地。その中ほどにある松が丘中央公園のモミ
ジが見ごろです。


 松が丘住宅の南側一帯の丘陵は八国山緑地と呼
ばれ、豊富な広葉樹林に覆われています。その東端
から稜線を貫く遊歩道に上がりました。

 八国山とは、かつて駿河、甲斐、伊豆、相模、常陸、
上野、下野、信濃の八か国の山々が望めたことから
呼び伝えられたとのことです。

 鎌倉時代には、この付近を鎌倉街道上道(かみつ
みち)が南北に走っていました。

 元弘3年(1333)、鎌倉幕府を倒そうと挙兵した
新田義貞が、この地で一時逗留(とうりゅう)し、塚に
旗を立てたことから将軍塚と呼ばれるようになったと
伝えられた場所です。


 付近の広葉樹の色づきも、まだ少しあとのよう。

 一見、新緑時のような彩りを見せています。

 2㎞余り続く八国山緑地の遊歩道を西に抜け、県
道を少し北へ、さらに西武園ゴルフ場の北側を進ん
で、地元冨士講の人たちが築いた荒幡富士の下に
着きました。


 一帯は、荒幡富士市民の森。広葉樹の色づきが
はじまっています。


 ニシキギでしょうか、赤く色づいた葉っぱも見られ
ます。


 市民の森を北に出て、荒幡の住宅地を進むと、畑
の隅の木の実も色づいていました。  


 西武狭山線下山口駅のそばで昼食をして、自宅に
向かいました。
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富士山の展望台・雁ヶ腹摺山へ(山梨県)

2007-11-29 22:49:42 | ハイキング
 2007年11月25日(日)

 3連休の最終日も快晴。この日は、軽登山を楽しむ
グループの忘年例会で、500円紙幣の裏に印刷され
ている富士山の展望台として知られる、雁ヶ腹摺山
(がんがはらすりやま)に上ることになった。



 JR五日市線武蔵増戸駅と京王高尾線高尾山口駅
に集まったメンバー11人は、2台の車に分乗して
高尾山口駅前を8時半過ぎに出発する。

 相模湖ICから中央高速道に入り、駐車場がいっぱ
いの談合坂SAで休憩し、大月ICで高速道を下りた。

 全線舗装されていて、予想外に幅広い真木小金沢
林道を北に進み、標高1568mの大峠の駐車場に
10時20分に着いた。


 出発前にミーティング、リーダーのNさんから
注意事項などを聞き、10時33分に出発する。


 少し進むと水場があり、ビニールパイプから冷水が
流れ落ちていた。周辺は、もう葉の落ちたカラマツ林
が多い。


 日当たりのよい南斜面をトラバース気味に南東
へと進み、ダケカンバなどの広葉樹林に入り、途
中で休憩した。

 このあたりの葉も、すでにほとんど落ちている。

 枯れ枝越しに富士山が見え隠れしてきて、期待が
高まる。雪を被った南アルプスの山並みも見えた。

 吹切尾根で左に大きくカーブして、北東に向かうと
傾斜も強まり、ゆっくりと歩を進める。

 最後はカヤトの真ん中を上がり、11時50分、標高
1874mの雁ヶ腹摺山の山頂に着いた。

 少し霞んではいたが、期待通り富士山の大展望が
広がる。 

 下の500円紙幣に描かれた富士山そのものである。


 ちなみに、この富士山の原画は、昭和17年(1942)
11月3日午前7時15分頃、名取久作氏撮影との標札
が立っていた。

 山頂の標識を囲み、全員で記念撮影をする。


 今年最後の例会ということで、3個のコッフェルにて
お楽しみの、とん汁づくりがはじまった。


 山頂の気温は10度前後かと思われるが、日差しを
いっぱいに浴び、暖かいとん汁で寒さもほとんど感じ
ず、おいしくいただいた。

 とん汁の後には、お汁粉もごちそうになる。

南面は富士山の展望台だが、北面はモミなどの針葉
樹林で展望は得られない。


 ゆっくり富士山の展望ととん汁を楽しみ、13時17
分、下山にかかる。

 山頂直下のカヤトを下り、以後ももとの道を戻る。
 
 上る頃に比べ、南アルプスの展望はちょっと霞んで
きていた。


 上るときはあまり気づかなかったが、結構傾斜があり、
杖を使って慎重に下り、カラマツ林に入り傾斜も緩む。


 14時11分に大峠駐車場に戻る。着いたときはいっ
ぱいだった駐車場も、残りの車は少なくなっていた。

 雁ヶ腹摺山周辺は、ほとんど葉が落ちていたが、帰路
でも休憩した談合坂SA周辺の紅葉は見ごろだった。


 3連休の最終日とあり、中央高速道は渋滞、談合坂
SAから本線に乗るまでに15分余りかかり、以後、高速
道を下りた相模湖ICまで渋滞が続いた。

 JR中央線高尾駅前に17時30分に着き、皆さんと
分かれ、電車にて残りの帰途につく。

(天気 快晴、距離 3㎞、標高差 306m、 地図
 (1/2.5万) 七保、山と高原地図 大菩薩嶺、歩行地
 大月市)
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御岳山ケーブルで日の出山へ(東京都)

2007-11-27 18:18:31 | ハイキング
 2007年11月24日(土)

 地図を楽しむグループの11月例会は、東京・奥多摩
の日の出山に上がり、関東平野を囲む山々の展望を
楽しもうという企画で開催された。



 集合は、10時にJR青梅線御岳(みたけ)駅。私は、
西武拝島線との接続駅、拝島からJRのホリデー快速
奥多摩号に乗ったが、車内はハイカーでいっぱい。
 
 御岳駅でもたくさんのハイカーが下りた。

 駅前からバスで御岳登山鉄道の滝本駅まで行き、
ケーブルカーで御岳山駅まで上がる。

 ケーブルカーの最高勾配は25度、平均勾配22度、
約1㎞で標高差は424mとか、全線ともかなりの急
斜面である。

 ケーブルの終点、御岳山駅付近は、標高約830m。
 御岳山駅の駅前広場から見下ろす、北東の多摩川
沿いの眺め。


 ケーブルカーで上がった多くの人は、御岳山頂にあ
る御嶽神社に向かう。われわれの目指す日の出山も、
御嶽神社参道に入ってしばらく進む。

 10時50分にスタートした。

 参道に沿って少し進むと、山上集落となっており、御嶽
講の講中の人などが泊まる宿坊が多く、中にかやぶき
屋根の家が幾つか残っていた。


 樹齢約1000年という神代ケヤキの手前で御嶽神社
への道を右に分け、日の出山へは左の道を進む。

 神代ケヤキは逆光で、その偉容はちょっと分かりに
くい。

 宿坊が少なくなったあたりのモミジが、よい彩りを見
せていた。


 「関東ふれあいの道」になっている尾根道を進むと、
新しい鳥居が立っていた。

 帰途気づいたのだが、この鳥居は御嶽神社の鳥居。
向こう側に「御嶽神社」の額が上がっていた。

 杉木立などの間の緩やかな尾根道を1km余り、最後
のこの階段を上がると、右上が日の出山頂である。

 12時10分に到着した。

 山頂からは360度の展望が広がる。北側には広葉
樹があるが、葉の落ちた樹間から奥多摩の山並みが
望まれる。


 西には、御岳山上の家並みの上に、鷹の巣山
(1737m)がよく見えた。右肩に東京都の最高峰、
雲取山(2017m)も見えるはずだというが、どれ
だろう。


 南西に見えるのは大岳山(1265m)。空気の澄む
冬場は、都心のビルからも、この独特の山容がよい
目印になる。


 西南西には、鍋割山(1084m)の右肩に、かすかに
それと認められる富士山の右上部が見えた。

 今日の参加メンバーは、私を入れて6人である。

 展望を楽しみながら昼食を済ませ、13時10分に
帰路につく。

 帰路も同じ道を戻る。御岳山の集落あたりまで戻っ
てふり返る日の出山。右側の稜線を往復した。


 ところどころに残るモミジの彩り。


 14時30分にケーブルカー御岳山駅に戻り、土産店
をのぞいたりして、14時50分過ぎ下山に向かい、往
路同様、ケーブルとバスを乗り継ぎ、御岳駅に15時
23分に着いた。

(天気 晴、距離 5㎞、地図(1/2.5万) 武蔵御岳、
 歩行地 青梅市、日の出町)
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アートウオークセラピー(神奈川県横須賀市)

2007-11-26 21:52:05 | カントリーウオーク
 2007年11月23日(金・祝)

 前日に続き真冬並みの寒さとか。午前中は風が
ちょっと冷たかったが、三浦半島の山ふところを巡
りながら、歌ったり絵を描いたりしてゆったりとした
ひと時を過ごそうという、山浦敬子さん企画の
「アートウオークセラピー」に出かけた。



 今日の舞台は、横須賀市長坂3~4丁目。三浦
半島の最高峰、大楠山(241m)の南2㎞ほど、
小田和湾に面した電力中央研究所の北側になる。

 京浜急行新逗子駅からバスに乗り、長坂バス停で
下車、北側の住宅地に入る。

 細い流れの前耕地川の東側を進み、まず、背後を
常緑樹に覆われた祖母神社へ。

 元和2年(1616)に、日向の国の姥嶽明神を勧請
(かんじょう)したと伝えられ、明治6年(1873)に
祖母神社となり、古くから安産の神として崇拝されて
いるという。

 社殿は開け放たれ、このあと七五三の祭礼が行わ
れるとか。そばの氏子会館でも、七五三の祭礼の後、
感謝祭が行われるようだ。

 神社入り口から付近から左カーブした前耕地川の
南側には、刈り入れの済んだ田んぼもある。横須賀
市内に田んぼがあったとは…。

 前耕地川の左岸沿いに進むと畑が増え、この寒い
時期なのにジャガイモも育っていた。三浦半島に比
べて寒い埼玉には、今ごろジャガイモ畑はない。


 川を離れて東西に走る道路に入り、妙印寺へ。永正
元年(1504)の創建で、本尊木造日蓮上人座像は、
永禄8年(1565)、鎌倉仏師による造立という。

 境内の隅に、夏ミカンがいっぱい実をつけていた。

 本堂裏手の墓地に上がると、高台なので南側の展
望がよい。墓地の隅から背後の54.2mのピークに
上がることにする。

 道はついていないが、急傾斜の林間を両手両足を
使ってやぶこぎして上がる。
 

 展望の利かない山頂に、朱塗りの小さい鳥居と
ほこらがあった。


 西側には下る道があり、竹で作った段などを下り、
民家の横から古い庚申塔の並ぶ三差路に出た。

 北に進むと次の三差路際にかやぶき屋根の家が
あった。かなり前に廃屋となったようで、屋根は崩れ
かけていた。

 ちょうど正午近いので、ここで昼食とし、陽のあたる
東側の庭先に腰を下ろす。今日は大半が女性なの
で、皆さんから菓子や果物、漬け物など、いろいろと
差し入れをいただいた。

 今日ご参加の小田原のYさんと練馬区のKさんは、
6年がかりの旧東海道歩き旅を、11月16日に歩き
終え、京都・三条大橋に到達されたとのこと。

 そのとき知人から贈られたという、完歩記念のお祝
い幕を見せてもらう。


 記念撮影後、山浦敬子さんのオカリナ演奏にあわ
せ、みんなで「赤とんぼ」、「里の秋」などを合唱する。


 東に回り、背後に広がる標高101.2m山ふところ
に立つ2戸の住宅まで上がる。左のりっぱな長屋門の
あるお宅の前は、日当たりのよい畑が広がっていた。


 このあたりには刈り入れ後の棚田も残り、ススキの
穂が逆光に映え、日だまりの気持ちよい里道である。


 山すそのあちこちに畑が残っていて、その最高部
あたりからは、東側のわずかに見える東京湾の向こ
うに、房総の山並みらしいのも望まれた。


 山の中腹に点在する1,2戸の民家を結び、ミカン
畑のなかを抜けたり、大根やシュンギクの畑などの
あぜを抜け、長坂4丁目に西北端に回ると、西北に
120.3mのおだやかな山並みが現れた。


 少しずつ南に向かって下がり、もう1度畑の間を
西に回り込み、若木のブドウ畑の横を抜けたりして、
車道に面した無量寺に行く。

 かやぶき屋根の山門の上に、独特の7つの飾り
ものが上がっている。何のためなんだろうか。

 さらに南に下がり、市営長坂アパートの間を進み、
国道134号に出て、14時45分に佐島入口バス
停に着いた。

 14時50分発のバスで京浜急行新逗子駅とJR
逗子駅に向かい、それぞれ帰途につく。

 今日のエリアは、海上自衛隊や米海軍基地のあ
る横須賀市とは思えぬ、緑に覆われた標高100m
前後の山すそに広がる、キャベツや大根畑などの
間に、ポツリポツリと点在する民家が散らばるとい
う、どこかの村の集落を訪ねたような、静かなたた
ずまいだった。

(天気 晴、距離 5km、地図(1/2.5万) 浦賀、
 歩行地 横須賀市)
 

 
 
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山梨・雁ヶ腹摺山へ

2007-11-25 22:24:00 | Weblog
 3連休最終日の今日、11月25日(日)は、軽登山
グループの今年の納会登山で、山梨県大月市の雁ヶ
腹摺山(がんがはらすりやま)に行きました。

 500円紙幣裏の裏に印刷されている富士山の撮影
地として知られる山です。

 今日も気温が上がり、ちょっと霞み気味でしたが、
ご覧のように、紙幣と同じ富士山が見られました。


 レポートは、一昨日、昨日のレポートに引き続き、
別途アップします。
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東京・奥多摩の日の出山へ

2007-11-24 20:42:49 | Weblog
 穏やかな好天に恵まれた今日(11月24日(土))は、
地図を楽しむグループで、東京・奥多摩の日の出山
(902m)に行きました。

 このメンバーが山へ上がる1番の目的は、山座同
定(山の形を見て何という山か当てる)なのですが、
あいにく今日は、気温が上がって霞み気味で、遠方
の山並みはあまり見えませんでした。

 明日も、早起きして軽登山に出かけるので、レポ
ートは別途とし、とりあえず、日の出山頂から南東
に4㎞足らずの大岳山(1266m)と、山頂での
メンバーの写真のみアップします。

 日の出山頂から大岳山を望む

 これからの季節、空気の澄んだ日なら、都心のビル
からも、この特徴ある山容はよく確認出来ます。

 日の出山頂にて、今日のメンバー


 
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アートウオークセラピーへ

2007-11-23 22:12:16 | Weblog
 勤労感謝の日の今日は、神奈川県三浦半島での
「アートウオークセラピー」というウオーキングに参加
しました。

 明日、明後日と軽登山の予定があり、その準備など
があり、レポートはその後に報告とします。

 今日歩いた、横須賀市長坂4丁目から見えた、標高
120mの山並みです。
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四国遍路・地図の見方、使い方/コースの選び方

2007-11-22 21:17:50 | 初めての四国遍路アドバイス
(9)歩いての四国遍路・地図の見方、使い方

 歩くときに見る地図は、『(5)四国遍路用の地図と
ガイドブック』で記したように、遍路地図と2.5万分
の1か5万分の1地形図の拡大コピーしたものを
使用する。

 道が分からなくなってから地図を開いたのでは、
現場確認が難しい。常時、地図を見ながら歩くよう
にして、どのくらい先に分岐があるか、目印の建物
は何かなどを認識しておけば、道に迷うことを減ら
せる。

 分岐点の多くには、へんろみち保存協力会などの
遍路標識があるので、見落とさないようにする。


 ほかの人と一緒だと、話に夢中になって標識を見
落としになりがちなので注意する。


 道路工事か所とか、似たような道路が多い市街地
や住宅地などでは、ほかの道に入りがちになる。

 分岐点では、行き過ぎを懸念して手前の分岐で入
りやすいので、距離、時間、方向、道路標識などを
勘案してよく確かめる。

 地図は北を上のままにして見るのではなく、行き先
を上にして見ると、現地との対照がしやすい。

  (進行方向の、こちら側を上にして見る)

   (手前側のこちらを下にする)

 札所や分岐、主要ポイントなどで時刻を記入して
おけば、後々でデジカメ写真との確認や、歩行記録
が容易になる。

 記入には、雨に濡れてもにじまないボールペン
(三菱uni POWER TANKなど)の、赤色を使用すれば
見やすい。

 
(10)コースの選び方

 遍路地図には、同じ区間でも国道を通過する(トン
ネルで抜けるところも)ルートと、峠越えなどの古く
からの遍路道との2コースを併記されているところが
ある。

 多くの場合、国道は近道だが歩道のないところは
車の危険にされされる。


 一方、旧道は、距離が長く時間もかかり、上り下り
もあるが、古い石仏や標識が残っていたり、峠からの
展望が得られるなど、歩く雰囲気はよい。
(注:上と下の写真の場所は同じ区間ではない)


 時間を短縮したい人は国道を、遍路の雰囲気を楽し
みたい人は旧道を選べばよい。
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四国遍路・歩行計画と宿の予約

2007-11-21 16:10:05 | 初めての四国遍路アドバイス
 初めての四国遍路アドバイス、今日から、いよいよ
遍路に出てからのことについてです。

======================

(8)歩行計画と宿の予約

 通し打ち(全札所を一気に通して歩くこと)で、出発
前に全行程表を作る人もいるが、天候や体調などの
予想外の変化もあり得る。

 とりあえず1週間程度の予定をたて、実行してペー
スがつかめたら、以後は1~2日ずつの行程計画で
十分である。

 毎日の行程は、体力に応じて翌日に疲れを残さぬ
よう、無理のない距離にする。歩き慣れていない人
は、歩き始めの1週間ほどは1日20㎞以内にして、
慣れたら少しずつ距離を伸ばして行けば、比較的楽
に歩けるだろう。

 宿は、「四国遍路ひとり歩き同行二人[地図編]」で
紹介された旅館、民宿、宿坊、ビジネスホテル、公共
の宿をはじめ、ほかにもあるので、それらの中から
選んで翌日の予定に従い予約する。


 遍路宿にも善し悪しはある。よい宿を知るには、歩
き遍路をした人に聞くのが一番。

 私が初回の遍路の際は、数日前に先行していた
知人がいたので、2~3日おきに電話して、お勧めの
宿を聞き、その後を追った。四国遍路関連のWebや
歩行記にも、よい宿の情報はあるので、参考にする
とよい。

 逆打ち(札所の順でなく逆回りで巡拝すること)の人
に、この先のお勧めの宿を教えてもらうのも一方法
である。

 気に入った遍路宿で、翌日の宿を教えてもらうのも、
ひとつの方法。前後の遍路宿同士は連絡し合ってい
るところが多く、よい宿に教えてもらった次の宿も、気
に入ったところとが多かったように思う。

 翌日の行程計画をたてる上で注意することは、歩行
距離だけでなく、標高差の大小や札所の数なども勘案
する必要がある。



 札所で参拝して納経印をもらうのに、少なくとも20
~30分を要する。シーズンで納経所が団体遍路で
混雑していると、予想外に待たされることもある。


 もう一つ重要なことは、翌々日の行程も考慮する
こと。ところにより50㎞以上、宿のない区間もある
ので、そのことを考慮せずに翌日の宿を決めると、
次の日に長距離を歩くとか、交通機関を利用するこ
とになりかねない。

 遍路宿では、朝食は6時から7時が多く、札所での
納経受付時刻7時~17時、晩秋ならば日没時刻など
も考慮して、余裕も見た1日の歩行距離を決める。

 宿の予約は、食事付きで依頼するなら出来るだけ
前日までに、遅くとも当日午前中には済ませたい。
民宿の中には日中不在で、朝晩しか連絡のとれぬ
ところもある。

 翌日の計画をする際、遍路地図で、昼食の出来る
食堂や道の駅有無、あるいは弁当の買えるコンビニ
やスーパーなどがあるかを確認し、無い場合は弁当
も宿の予約時に依頼する。


 予約時に、歩き遍路であることを伝えると、便宜を
図ってもらえる宿が多い。また、前日の宿泊地や携帯
電話番号を伝えておくと、安心してもらえる。

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四国遍路のための体力づくり

2007-11-20 17:52:57 | 初めての四国遍路アドバイス
 また数日、間が開きましたが、初めて四国遍路を
してみたいという人へのアドバイス、次は体力づくり
についてです。

=====================

(7)歩いて四国遍路をする人の体力づくり

 遍路中、普通の人は1日に20km~30kmを歩き、
中には40km以上を歩く人もいる。

 距離だけでなく、標高数100mの峠越えや高所に
ある札所への上り下りも毎日のようにある。


 歩き始めの徳島県内には、「遍路転がし」と呼ぶ標
高500mを越える峠越えが、12番焼山寺(標高700
m)と、20番鶴林寺(500m)から21番太龍寺(520
m)への道すじにあり、国道歩きでも高低差は多く、
1日中平坦地だけを歩くのはまれである。




 その上、数㎏から中には10㎏越える重いザックを
背負って何日も歩き続けるので、それに耐えうる体力
づくりが求められる。

 トレーニングとしては、予想される装備重量の荷を
背負って、アップダウンの多い道を1日に20km以上、
数日間歩き続けてみることを勧めたい。

 ウオーキング大会で歩くような平坦地ではなく、例え
ば中山道の木曽路や信濃路といった、峠越えの多い
コースを歩いてみれば、ある程度の自信と目安がつく
だろう。

 写真は、中山道木曽路、奈良井峠への登り。


 ロングウオークをしたことの無い人は、歩き始めて
1週間から10日くらいの間にマメに苦しむことがある。
それらも、このテストウオークで分かるのではないだろ
うか。

 ひざや腰を痛めるのは急な下り道なので、軽登山や
下り階段などで積極的に足を使う機会を増やすことが、
トラブル減少につながる。

 そのためには日常生活でも、階段や坂の上り下りを
トレーニングの場として活用し、駅やビルではエレベー
ターやエスカレーターは極力使わぬよう心がける。

 下の写真は、84番屋島寺付近からの東側の眺めだ
が、下に見える壇ノ浦の住宅地まで、急傾斜の遍路道
を一気に下って行く。

 雨の日などは、滑って転倒すると危険な下り道で
ある。 
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