あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

3度目の四国遍路(前編)・愛媛その3

2010-06-26 22:52:07 | 3度目の四国遍路
 2010年3月17日(水)
 四国遍路前半第27日 
 =別格6番龍光院、41番龍光寺、42番仏木寺=

 真冬並みに冷え込んだが快晴、工事で宿泊の3人と朝食を食べ、7時05分に
大畑旅館を出る。

 宿のはし袋に「文学ゆかりの宿」と書いてあったので、ご主人に聞いたら、獅子
文六が2年間滞在して、毎日新聞の連載小説「てんやわんや」を執筆したとのこ
とだった。


 岩松川の橋を渡って国道56号へ。宇和島の中心街に向かう自動車が多く、
渋滞気味である。

 松尾峠越えは、前2回とも旧国道を上がったのだが、松尾トンネル(1710m)
の手前から、復元された遍路道を上がれられるようなので、その道を進むことに
する。

 上り口にはへんろ休憩所もあった。


 ジグザクの緩やかな上りで旧国道に出て横断、近くの採石場の石を砕く音が
聞こえる。

 標高220mの峠には、ヘンロ小屋26号わん屋があったので、休憩した。


 その先の下りも、緩やかで気持ちよい林間の道。下にある別の採石場の中を
抜けて、前回通過した旧国道沿いの遍路道へ。ウグイスがあちこちでさえずる。


 国道56号に出てすぐ、左に並行する旧道を1㎞ほど進んで国道に入る。ロー
ソンとその先に出来たばかりのスーパーマルナカで、昼食などを購入する。

 しばらく国道を進んで右手の旧道に入り、大イチョウの立つ番外霊場の馬目木
(まめき)大師に参拝して休憩した。



 川沿いから古い家並みの通りを進んで、宇和島城の下を南から東に回って中
心街に入る。


 右折してアーケード街を横断、間もなく別格6番龍光院がある。

 石段を上がると高台なので、市街地や宇和島城の展望がよい。

 本堂は近年の護摩法要中に火災にあい修理中、大師堂に全部の仏像が祭ら
れているとのことで、大師堂↓のみにお参りする。

 納経所で「歩きですか?」と聞かれ、あめ3つと納経料にあたる300円のお接
待をいただいた。

 腰痛対策として今日は、務田(むでん)駅までの県道57号の上りを、列車利
用することにした。


 そばのJR宇和島駅↑に寄り、予土線の時刻を確認、時間があるので無人の
北宇和島駅まで行き、ベンチで昼食をする。

 13時16分発の予土線は、1両のワンマンカー。遍路姿の1人とザックの2人
が乗っていたが、務田駅では私とザックのご夫婦のみが下車した。

 これで、北宇和島~務田間、5.5㎞ほどを歩かずに短縮できた。


 広々とした明るい田園地帯を北に進んで、山すその41番龍光寺に上がる。



ここも高台なので、下の集落などの展望がよい。境内には、稲荷神社も祭られ
ていた。

 墓地の横の遍路道を西に抜けて、県道31号へ。こちらものどかな田園が広
がり、明日上がる歯長峠(はながとうげ)が望まれる。


 歩道にはチューリップが植えられ、咲き出したものもあった。


 かやぶき屋根の鐘楼のある、42番仏木寺(ぶつぼくじ)に着き参拝。納経後
ひと休みしていたら、そばに同じ列車で来たご夫妻もおられ、東京・八王子から
来られたとのこと。

 今日は仏木寺近くの民宿稲荷に泊まり、明日から23日にかけて、自転車で
65番三角寺まで回る予定とか。

 私の今日の宿、民宿とうべやは近い。15時41分に着いた。同泊は、岡本旅
館と民宿磯屋で一緒だった西宮のMさん(大阪にお住まいではなかった)、部
屋は西日が入って暖かい。

 1日中快晴だったのは、今回の遍路では初めて。しかし真冬並みの寒さで、
手袋はほとんど付けたままだった。

 【コースタイム】大畑旅館7:05ー松尾トンネル手前の遍路小屋7:46~53ーヘン
 ロ小屋26号わん屋8:25~33ー国道56号へ9:17ーローソン9:38~44ー保田の
 マルナカ10:00~10ー馬目木大師10:52~11:00ー別格6番龍光院11:35~57
 ー宇和島駅11:58~12:03ー北宇和島駅12:30~13:16=JR=務田駅13:28~
 30ー41番龍光寺13:53~14:15ー42番仏木寺15:06~29ー民宿とうべや15:41

 (天気 快晴、距離 24㎞、歩行地 宇和島市、歩数 37,300、遍路地図
  50-2、50-3、52-1図)

コメント
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