あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

英国・コッツウォルド・ウェイ(北部)とその周辺9

2006-07-31 23:27:20 | 英国のウオーキング
 関東地方はきのう梅雨が明けましたが、北からの高気圧圏内のようで、
きょうは気温は30℃まで上がらず、湿度も低めで過ごしやすい1日でした。

 引き続き、英国・コッツウオルド周辺のレポートです。


 2006年7月11日(火) 快晴後晴
 チッピングカムデンフリータイム
 =チッピングカムデン周辺のフットパスを歩く=

 今日も、3度目のフリータイムなので、一人でチッピングカムデンの
東から南側の集落を、時計回りで歩くことにした。8時25分に宿を出る。


 古い家並みが切れ目無く続く中心街を北東に向かう。


 昨日ゴールしたコッツウォルド・ウェイの始終点そばに、マーケットホール
と呼ぶ、四方が解放された石造りの古い建物がある。

 1627年に、乳製品などこの地方の産物の商取引のために建てたもので、
ナショナルトラストとして保存され、現在もチャリティマーケットなどに利用
されているという。

 三差路を右折して進むと、切妻屋根が二つ続き、ちょうどWを逆さにした
ようなかやぶき屋根の家があった。


 次の三差路に向かうと大きな塔屋の教会が正面に近づいてきた。

 セントジェームス教会で、15世紀に建てられたゴシック様式の教会、真下
から見上げる塔は大きくて見ごと。

 広い芝生広場にたくさんの墓石が並び、片隅にサクランボが赤い実を
付けていた。

 教会の西側から北へ向かい、チッピングカムデン中高等学校の東に回る。

 校舎の北側には、200×300mくらいの全面芝生に覆われた広いグランドが
あり、女子中学生がクリケットをしていた。

 グランドの先は麦畑の端を進むフットパス。草もかなり伸びているので、
かき分けながら進んだ。

 「Heart of England Way」と記されたフットパスへ。麦畑を抜けて、まだ小さ
いが地平線まで続く広大なキャベツ畑へと進む。


 ちょっとだけ林の横を通過、その林の中を鉄道線路が通過し、フットパス
の下はトンネルで抜けている。

 すぐ先がSheep Lipの小集落、フットパスは90度近く右折して南東へと
向かう。

 羊の牧場の真ん中を抜け、こんどは左折して小さい流れに沿って
北に進む。

 小さい橋を渡ったところで、地図上Diamond Wayと記された北東に向かう
フットパスを探すが、トウモロコシの芽が出たばかりでどこがルートなのか
よく分からない。

 先方までよく見渡してみたら、かすかに踏み跡が伸びていた。ゲートを
越えた次の麦畑は、幅1mくらいのフットパスになっていて分かりやすい。
しかし、車道が近づいた辺りは、草が胸近くまで伸びていた。

 車道を越えて羊の牧場へ。学校の横から少しずつ上っていたので、標高
180m付近まで上がり、次第に展望が広がってきた。


 小屋の先で右折して今度は東南に向かう。前方右手にEbringtonの集落
が近づき、その手前に紫色の花が一面に咲く畑が見える。

 Hidcote Roadという車道を斜めに横断して草地に入った。馬術の飛越
競技の練習場らしく、木の柵(さく)が幾つも置かれている。


 紫色の花の咲く畑に向かって下り、さきほど横断したHidcote Roadに出て、
Ebringtonの集落に入った。

 戸数は50戸前後かと思われる小集落だが、車道に沿ってかやぶき屋根
の家が10棟近くあり、いずれも花やつたで壁面を飾った趣ある家ばかり。

 かやぶき屋根も複雑に切り込んだ家もあり、思いがけずの景観であった。

古い教会にも寄り、バス停そばの三差路にあったベンチに腰を下ろして
昼食にした。

 そばにHolly Houseという新しそうなB&Bの宿と、急傾斜の屋根のパブも
あり、ちょうど2グループのウオーカーも来ていて、この小集落にもウオー
カーがかなり訪れることが知れた。       (続く)
 
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秋の英国・コッツウオルズの田園を歩くツアー

2006-07-30 22:05:27 | 英国のウオーキング
 昨日までお伝えした、英国・コッツウオルド・ウェイの踏査隊の隊長、
「やまさん」こと山浦正昭さんとともに、秋本番の英国コッツウオルズの
田園を歩くツアーが、JTBロイヤルロード銀座で企画されています。

 10月17日(火)~24日(火)までの8日間で、コッツウオルズ地方
のオックスフォード、エヴァシャム、ブロードウェイからスノーズヒル、
ブロードウェイからチッピングカムデン、クリーブヒル、チェルトナムなど
を歩くようです。

 これらのうち、今回私たちも、チェルトナム、クリーブヒル、ブロード
ウェイ、チッピングカムデン、オックスフォードなどを順次歩きました。
オックスフォードを除いてはすでに当ブログにてレポートしております
ので、コースの一端はご理解いただけるかと思いますが、改めて何点
かの写真でイメージをご紹介します。


オックスフォードの町並み


オックスフォード中心街の西から南側を流れるテムズ川とナローボート


ブロードウェイのホテル


ブロードウェイタワー


チッピングカムデンの町並み


チッピングカムデンのかやぶきの家


クリーブヒルからの展望


クリーブヒルからの展望2

 なお、山浦さんは、コッツウオルズをはじめ、英国のウオーキング歴は
30年以上に及び、英国をこれほど歩いている日本人はいないのでは
ないかと思います。

 何日間かの英国ツアーの中で、半日か1日、バスでコッツウオルズを
回る企画は多いようですが、コッツウオルズの本当の良さを知るには、
時間をかけて歩いてみるのが一番です。

 その点、このツアーはいままでの駆けめぐりりツアーとは違う企画なの
で、じっくり歩いてみたい人には、お勧めではないかと考えます。

 ご興味のある方は、下記のウェブサイトをご覧下さい。

http://www.royalroad.jp/takumi/tour2/017/index.asp

 なお、このコースについて、『素敵な田園を自由に歩くには』というテーマ
で、「セミナー&旅行説明会」が、8月23日(水)15時~16時30分に
ロイヤルロード銀座にて開催されます(予約制、参加無料)。
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英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺8〈続き〉

2006-07-29 21:46:44 | 英国のウオーキング
 昼間は暑かったので、夕方になって所沢航空記念公園方面へ散歩に
行きました。
 
 今年初めてのミンミンゼミの鳴き声を聞き、アブラゼミも鳴いていま
した。梅雨明けも近そうです。

 いよいよコッツウオルド・ウェイ最終日の午後、ゴールへの足どりです。


 2006年7月10日(月)
 =スタントン~チッピングカムデン(続き)=

 ブロードウェイは、ロンドンとウースターを結ぶ駅馬車ルート上にあり、重要
な途中停車地だったという。

 その頃は23の旅館があったといわれ、現在の町並みの中に、17~18世紀
の旅館が幾つか残っているらしい。

 幅広い道にたっぷりの緑地があり、両側にレンガ造り2~3階建てのしょう
しゃな商店が並んでいる。

 チェルトナムほど町の広がりはないものの、600mほどの中心街の両側は、
日本でいえば軽井沢銀座のような雰囲気。たくさんの観光客でにぎわって
いた。

 15時に出発、中心街を抜け、国道が左折した交差点の少し先で右折して、
草地に入る。

 南から南東へとブロードウェイタワーのある台地に向かって標高差200m
余り、距離にして2km余りの上りとなる。

 草地から山羊の遊ぶ牧場へ、高度が上がるにつれ背後の展望が広がる。

 ゆっくりと上って1時間ほどで標高311mにある、コッツウオルド・ウェイの
見どころの一つ、ブロードウェイタワーに着いた。

 煙突のような3本の円筒で囲んだ石灰岩積みの塔で、高さは20mくらい。
入場料を払って中に入り、円筒部分のらせん階段を上って展望台に出る。

 良く晴れた日は英国12州が見えるというが、ちょっと霞んでいて遠くははっ
きりしない。

 しかし、緑のパッチワークを見せるコッツウオルドの展望が360度にわたっ
て楽しめる。風がちょっと冷たく長居すると寒いくらい。


 塔からは、進行方向を90度変えて北に向かう。草原の稜線を進むと、数人
のウオーカーがやってきた。


 たくさんの羊が草をはむ真ん中を通過し、林を下って行くと大規模な採石
場があり、すぐ先で国道A44号を横断する。

 国道の北側には駐車場やトイレがあり、コッツウオルド・ウェイや、この
周辺「Fish Hill Picnic Place」の説明板などがあった。


 ヤナギランの咲き乱れる横を進み、広大なビール麦畑の真ん中を抜ける
フットパスへ。


 Buckle Streetと呼ぶ車道を越えると、菜種畑を貫くフットパス。コッツウオ
ルド・ウェイが通過する畑は、日本でいえば北海道のようにどこも1面あた
りの面積が広い。

 緩やかな稜線上のTilborough Farmを過ぎ、地図上「The Mile Drive」と記さ
れた辺りに進む。

 何の道だろうか、車の入らぬ幅30~40mくらいの芝草の道が1km前後続い
ている。

 左から車道が近づき、まだつぼみだが一面草花らしいものが広がる畑の縁
を通過、Kingcombの手前の十字路に出た。

 左折して少し先を右に入ると、ナショナルトラスト地になっていて、コッツウオ
ルド・ウェイ最後の景勝地、Dover's Hillに出た。

 北側に落ちる標高230mの台地の上。あいにくちょっと霞んでいるのが
残念だが、北方はるかに広がる展望がすばらしい。500mほど進んだところ
には標高225mの三角点があった。

 三角点で90度近く右折して南東に向かう。ビール麦畑を進んでKingcomb
Laneという車道に入ると、東側にゴールのチッピングカムデン(Chipping
Campden)の町並みが見えてきた。

 すぐ先で右折、キャベツ畑の間を眼下に見える町並みに向かって下り、
羊の牧場の横を通過して車道に入る。

 教会の立つ三差路で、別コースを歩いてきた女性3人が待っていた。
一緒にチッピングカムデンの中心街を進み、17時47分、マーケットホールの
そばにあるコッツウオルド・ウェイ標石前にゴールした。

 2年がかり延べ7日間、182kmの足どりを無事歩き終えたことに感謝、標石
を囲んで記念撮影をする。

 宿は教会のそばにあるパブとレストラン兼営のThe Volunteer Inn、18時に
入り別棟の2階の部屋に入った。

      (地図(1/2.5万) OL45 The Cotswolds、距離 16㎞、歩数 32,100)
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英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺8

2006-07-28 21:25:33 | 英国のウオーキング
 コッツウオルド・ウェイのウオーキング、今日は最終日のレポートです。


 2006年7月10日(月) 晴
 =コッツウオルド・ウェイ④ スタントン~チッピングカムデン(16km)=



 クリーブヒルの宿から西側真下に見下ろせるWoodmancoteに、かやぶき
屋根の民家が残っていると聞いたので、クリーブヒル最後の朝食前に、
散歩に行くことにした。

 6時50分に宿を出て、国道を横切りPost Office通を標高差100m余り下る。
教会付近や郵便局のある三差路辺りまで行ってみたら、8棟ほど見つかる。

 7時46分に宿に戻った。

 9時13分のバスでウィンチコムまで行き、昼食を調達したり、両替をしたり
して、1時間後のバスでStanton Northturnバス停まで行く。

 いよいよ今日は、コッツウオルド・ウェイの最終コースである。これまでに
購入した本などでザックの重量が増え、重くなったが、全荷物を背負って
歩くのは最後となる。

 Stantonの家並みまでは東に1kmほど、すぐに廃線跡の上を橋で通過する。

 昨日見た保存鉄道の東端から北2kmほどの地点で、北側には線路も残って
いた。

 集落の入口付近にある民家の前に手押し車が置いてあり、その上に、販売
しているポットに植えた花が置いてあった。


 スタントン集落には、ふき替え中の大きなかやぶき屋根の家があった。


 昨日見た古い家並みを進み、三差路そばのかやぶきの家の先で集落が
終わり、コッツウオルド・ウェイの牧草地に入った。


 谷筋の上り坂を南東に上がって池の横を通過、さらに谷筋の上りが続く。
ワンちゃん2匹と散歩する奥さん、2組のご夫妻と相次いで行き交う。

 左に回り込んで標高約280m、峠になっていて何棟かの建物がある
Shenberrow Buildingsに着いた。結構傾斜が続いたので汗をかいた。
ここで30分の休憩をとり、昼食をした。


 北に向きを変えて稜線上に出て、羊のたくさんいる牧場を抜け、草丈の
短い牧草地を進む。右手にこれから進むブロードウェイタワーが小さく
見えてきた。


 大きな農家らしい建物が右手に見えるLaverton Hill Barnの先には、麦畑
にケシがたくさん咲いている。

 広々とした草地が続き、ブロードウェイタワーが一層近づいてきた。

 ちょっと霧雨模様になったが、雨具を付けるほどもなく止んだ。


 少しだけ林に入って下り道となり、林を抜けると緑の木々の間にブロード
ウェイの町並みが近づく。

 大きな塔の見える教会に向かって牧草地を下り、Snowshill Roadと呼ぶ
車道に出た。


 教会や幾つかのかやぶき民家などの前を少し進んで、広い通りの三差路
に出る。ブロードウェイの名のもとになったという幅広い通りである。

                                (続く)  

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英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺7(続き)

2006-07-27 22:24:04 | 英国のウオーキング
2006年7月9日(日)
 =ウィンチコムを訪ねる(続き)=

 北に向かうナショナルトレイルを1kmほどで、ウィンチコムの町並みに
入る。インフォメーションセンターをのぞいていたら13時を過ぎた。

 午後は、町の中心から北に2km前後離れたところを走る、保存鉄道の
SL(蒸気機関車)運行を見に行くことにした。

 コッツウオルド・ウェイにもなっている国道4632号を1km近く北に進み、
昨日右に入ったところで左へ、栗毛馬のいる牧場に入る。

 牧草地を抜けて国道B4632号に出る。小さな工場のような建物の先に、
草の伸びた盛り土の線路敷きが見えてきた。

 「Gloucestershire Warwickshire Railway」と呼ぶ保存鉄道である。
(この鉄道のウェブサイトは下記を参照されたい。)
    http://www.gwsr.com

 もとはGreat Western 鉄道の主要路線で、バーミンガムからストラト
フォード・アポン・エイボンを経て、チェルトナムを結んだ路線だった。

 その路線の一部が保存鉄道として復活し、現在はToppingtonから
Cheltenham Race Courseまでの10マイル(約16km)4駅を、SL(蒸気機関
車)の牽引(けんいん)により運行されている。

 国道の東側に入り、数棟の工場敷地のそばの草地で列車を待つ。あら
かじめ入手したリーフレットでは、14時39分前に西向きが、14時42分過ぎ
に東向きの列車が通過するはずだが、遅れていてなかなか来ない。

 10分余り遅れて西向きの列車が来た。どの駅にもSLの向きを変える
転車台がないのかバック牽引だが、上り坂なので煙を吐いて5両ほど
の客車を引いていった。

 東向きはさらに遅れ、15時5分頃通過した。英国でSLを見られるとは
思ってもいなかったので、鉄道に興味を持つものとして嬉しい瞬間だった。

 国道を線路の北に抜け、すぐ先で左折、線路に沿った車道を1kmほど
西に回り込み、ウィンチコム駅(下の写真)に行く。


 線路は西側の国道B4078号下を堀割で通過しており、線路を挟んだ
2面のプラットホームがあった。

 信号機は、緑、赤、オレンジの点灯式ではなく、腕木がガタンと下がる
腕木式。これもファンとしては嬉しい遺産だ。


 ホームでは、次の列車に乗る人たちが、ベンチや幾つかのテーブルで
のんびりと談笑していた。


 構内の何本もの引き込み線には、さびた貨車やタンク車、客車など
がたくさん保管されており、2階建ての信号所は時代を忍ばせるレンガ
造り。


 駅前広場には、かなり前の時代のものと思われるクラシックカーが、
20台前後展示されていた。

 
 それこれと見て回っているうちに、次の列車の到着時刻が近づいた。
国道B4078号の陸橋に戻り、上から列車を待つ。

 やはり西行きは10分余り、東行きは30分余り遅れてやってきた。
しかし、2往復4列車の運行が見られたので満足した。



 国道B4078号を南に、ウィンチコム中心街に向かう。すぐ先に
Winchcombe Schoolと表示された学校があったが、全面芝生張りの校庭
は200m×300m以上もあり、日本の学校に比べ、うらやましい環境だ。

 ウィンチコムの中心に戻り、インフォメーションセンターそばのT字路
で国道B4632号に入る。

 相変わらず車道の片側を駐車中の自動車が占有していて、大型車の
行き違いには譲り合いが必要な幅しかない。

 17時近くなったが、昨日から何度も町外れから見たセントピーター教会
に寄る。

 背の高い教会内部、ステンドグラスやロウソク立て、壁面の彫刻など、
いずれも信仰の深さがうかがえる手の込んだものだった。

 次のT字路を右折し、その先のY字路を右に入ってG Wayと記された
ナショナルトレイルに入る。

 家並みが終わって傾斜が次第にきつくなる。Entield Farmで舗装が終わ
り、さらに上がってサクランボの実る標高243mのLangley Hill Farmから、
たくさんの牛が遊ぶ牧場内のフットパスに入った。


 チェルトナムの町並みや、色づいた麦畑、牧場や緑濃い森などの展望が
180度にわたって広がり気持ちよい。

 広い牧草地を少しずつ南西にLangley Farmに下る。グンナイフウロに似た
ムラサキの花がたくさん咲く未舗装の車道を少し進んで、再度羊や黒牛の
牧草地を通過、間もなく国道B4632号に出た。

 すぐ先で国道の南に入る車道に回り、朝通ったゴルフ場のクラブハウス
前に出て、18時55分にクリーブヒルの宿に戻った。

 BBC TVの天気予報の通り、天気は安定するのだろうか、部屋から見える
21時半近い西の空は、夕焼けに染まっていた。

(地図(1/2.5万) 179 Gloucester,Cheltenham & Stroud、OL45 The Cotswolds 、                         距離 17㎞、歩数 35,900)
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英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺7

2006-07-26 23:45:37 | 英国のウオーキング
 久しぶりに太陽が出て今日午前、これも久しぶりに畑に行き、草取りと
ジャガイモの収穫をしました。2時間半くらいでしたが、大汗をかきました。

 収穫したジャガイモです。隣の畑に比べて葉の茂り方が少な目だった
ので、小粒なのが多かったのですが、数は結構ありました。

 英国・コッツウオルド・ウェイは9日目、クリーブヒルでのフリータイムの
2日目、近くの町、ウィンチコムを訪ねたレポートです。


 2006年7月9日(日) 曇り後晴、一時雨
 =クリーブヒルフリータイム ウインチコムを訪ねる=

 今日はクリーブヒルでのフリータイム2日目、昨日通過したウィンチコム
を訪ねることにして、8時55分に一人で宿を出る。

 ウィンチコムはクリーブヒルの東北にあり、最短コースなら5kmほどの
ところである。

 ゴルフ場のクラブハウスまでは昨日の道、コッツウオルド・ウェイに
分かれて、真っ直ぐ東北に進むフットパスに入る。

 雨が降ってきそうな曇り空で、後からの風が冷たい。

 小麦畑やビール麦畑、トウモロコシ畑などの間を緩やかに下り、まだ
咲いていたナノハナ畑のところで未舗装の車道に出た。


 林間を500mほど下って林を抜け、間もなく国道B4632号に出る。

 すぐ先に右(南)に進むフットパスがあったので入り、送電線下を通過
してRostipの小集落へ。

 集落の三差路を左に下った谷間に工場らしい建物がある。
「HOLLINGSWORTH & VOSE WHINCHCOMBE」と記され、ゴム製品らしい
ものを示した絵文字や、危険とか注意を示すマークが掲示されている。

 入っても良いものか気になったが、フットパスは工場内に向かっている
ので入った。

 歩行者用の黄色いラインで示されたところを通過して、工場の東に
抜けた。

 流れに沿った林間を抜けて牧草地に出る。犬の散歩にやってきた
2人づれと行き交う。

 国道が左から近づいた住宅地まで行くと雨となり、ポンチョを付ける。
しかし雨は短時間で止んだ。


 車道に出て右折、すぐに麦畑や牧草地のフットパスに入る。菜種畑を
通過、馬がクローバを食べている牧草地に入ると、ウィンチコムの教会
が近づき、昨日通過したコッツウオルド・ウェイの車道に出た。


 スードリー城(Sudeley Castle) の城門のところである。

 ウィンチコムの町並みは近いが、その前にスードリー城を訪ねること
にした。

 城門の横から、羊の牧場を通過するコッツウオルド・ウェイとは別の
ナショナルトレイルに入り、林に入ってコースになっている池を目指す。

 しかし池に行き当たらず、小川を越えて東に上がった。広い草地と
なっていて、城に来たらしい車が見えるのでそのまま南に進むと、
Visitor Centreと記された大きなテント小屋がある。

 どうやらここがスードリー城の入口らしい。受付で問い合わせて確認、
入場料を払って中に入る。

 スードリー城は、英国国教会を設立したヘンリー8世の未亡人キャサ
リーン・パーが住まいとした城で、19世紀前半まで約180年間、廃墟と
化して放置されていたとか。

 現在、公開されているのは、バッキンガム侯爵の手によるリフォーム
のおかげとも伝えられているという。

 入口のそばをナショナルトレイルが通っている。その先、太い木が幾つ
も残る草地を回って行くと、城の一部、古い石造2階建ての建物がある。

 中には、16~18世紀に使われた家具、食器、きらびやかな衣装やベッド、
漁具、絵画、装飾品などたくさんの品が展示されており、当時の城主の
暮らしぶりなどが忍ばれた。1階の奥にはレストランもある。




 城内は、広い芝生やたくさんの花が咲き競う花壇があり、それを囲む
ように教会など別の古い石造建築、壊れて崩れかけた城壁やハスの咲く
池などが配置され、一部ばプライベートエリアとして、非公開になって
いる。



 教会には幾つものステンドグラスがあり、晴れてきた外光に色鮮やかな
彩りを見せていた。


 東側には、鳥類の飼育舎や食材を栽培する畑などもあり、広大な城内
を1時間半かけて回ったが、思った以上にたくさんの見どころがあった。

                               (続く)   
  
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英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺6(続き)

2006-07-25 22:01:21 | 英国のウオーキング
 2006年7月8日(金)
 =コッツウオルド・ウェイ(北部)第3日
                 クリーブヒル~スタントン(続き)=

 ウインチコムの町は、2~3階建ての古い建物が軒を連ねている。


 昼食後はフリータイムとなり、町の中心にあるインフォメーションセン
ターに13時に集合とする。

 近くのスーパーで飲料などを求めて、インフォメーションセンターに
行ったが、昼の休憩時間で閉鎖されていた。

 国道を500mほど北に進み、町外れで東に入る。Orchardsで家並みが
途切れ、牧草地や羊の牧場を東北に進む。

 ソラマメや菜種畑の中のフットパスを通過してHayles Fruit Farmで
車道に出た。すぐ近くにHailes Avveyという建物があった。

 Hailes Avveyは、この地の領主の館跡のようだが、石積みの広い建物
は上部が崩壊したままになっている。

 東に見える林に向かって進む。林の入口で、下ってきた20人前後の
女子大生らしいウオーカーが休憩していた。

 林の南側を標高差100mほどの上り坂が続き、ゆっくり上がるが汗ばん
でくる。標高200m付近で林を抜け、羊の牧場で左折して北に向かう。


 さらに500m前後緩斜面が続き、太い木が数本並ぶ小ピークに上がると、
高さ3m余りの石造の塔が立っていた。

 牧草地から、西側の展望を眺めたり短い林を抜けたりして、標高約250
mのStumps Crossまで上がる。西側はるかまで広がる展望が気持ちよい。


 ここから90度左折して北東に向かう下りとなる。前方右手、森の中から
高く噴水が上がっている。

 周囲の樹木の2倍以上に見えるから、高さは数十㍍あろうか。地図で
見ると、どうやらStanwayの辺りに思われる。


 羊の牧場や牧草地などをどんどん下って、馬のいる牧場のそばから、
Wood Stanwayの集落に下りた。

 花に彩られた石造の民家などの横を通過し、広い牧草地へ。向こう
から来たペア3組のウオーカーと行き交う。

 珍しい燕麦(えんばく)の畑の縁を通過し、Stanway集落に入り、国道
B4077号を越える。

 「STANWAY HOUSE」という、古い領主の館だったらしい建物があるが、
入口は少し先らしい。


 隣の石積みの教会が開いていたので入ってみた。そう大きくはないが
ステンドグラスの彩りに目を引かれた。

 この辺りの民家の石壁は皆、赤茶色で、かなりの歴史が感じられる。


 北側に進むと、STANWAY HOUSEの観覧受付があり、お茶も飲めると
いう。

 広い芝生の真ん中に池があり、先ほど見えた噴水はこの池から上がっ
ていたもの。

 Stanway Fountainといい、高さ300フィート(約100M)も上がる英国最高
でヨーロッパでも2番目の高さの噴水という。どうりで遠くから見えたわけ
だ。

 近くの芝のグランドで、クリケットをしていた。保管庫にしているのだろう
かグランドの隅にかやぶきの家が立っている。


 その先の牧場には、100頭を越える茶色の牛が見える。


 さらに1.5kmほど進んで、今日のゴール、スタントン(Stanton)の集落に
16時30分に着く。別コースを来た女性3人も先着し、待っていた。


 かやぶきの民家や、石積み石屋根の古い家屋が並び、車がなければ
19世紀以前かと思われる雰囲気。


 数人の乗馬グループもやってきた。集落の西端近く、三差路のところ
にも大きなかやぶきの民家があった。


 東北に延びる車道を1km余り進んで国道B4632号との三差路に出た。
ここにバス停がある。

 17時35分のバスに乗り、時速80km以上の高速で走るバスは、10分余り
でクリーブヒルに着く。18時前に宿に戻った。

 〈地図(1/2.5万) 179 Gloucester,Cheltenham & Stroud、
           OL45 The Cotswolds、距離 24km、歩数 40,700〉
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英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺6

2006-07-24 22:18:01 | 英国のウオーキング
 引き続き、英国・コッツウオルド・ウェイ3日目のレポートです。


 2006年7月8日(土) 晴後曇り一時雨
 =コッツウオルド・ウェイ(北部)第3日
            クリーブヒル~スタントン(24km)=



 8時55分にクリーブヒルの宿を出る。コッツウオルド・ウェイの3日目だが、
今日も同じ宿なので不要な荷物は宿に置いて歩ける。

 宿の東側、クリーブヒルの丘陵下に出て北に向かい、ゴルフ場のクラブ
ハウスそばまで上がる。


 今朝も乗馬の女性が丘陵に上がっていった。


 クラブハウスのそばにフットパスの標識はあるのだが、コッツウオルド・
ウェイの標識はない。地図と見比べ、踏み跡の見える草地を丘陵のトップ
に向かう。芝草の広い丘陵なので、ガスが濃いときは方角を誤りそう。

 朝起きた頃は晴れていたが、次第に雲が広がってきた。標高270m付近
まで上がって右に回り込む。


 前方に広がる緩やかに波打つ斜面を見ながら、たくさんの羊の遊ぶ牧場
を50mほど下り、小さい池のそばに出た。


 やや傾斜のある斜面の上りとなり、羊の牧場や短い牧草地を進み、標高
280mほどのCleeve Commonの台地へ。

 傾斜の少ない高原状の草地を1km余り、一昨日見えていた3本のアンテナ
塔がかなり近づいた辺りで、未舗装の車道に出た。

 送電線に沿って緩やかに下るとWontley Farmの十字路。周辺に廃屋と
なった石積みの民家や作業場らしい建物が2、3ある。雲が厚くなり、風が
やや冷たい。

 北東に向きを変えて石ころの多い車道を500m余り進み、右手の真っ直ぐ
のフットパスに入る。雨が本降りになったので雨具を着ける。

 森の入口まで進んだら、石積みの塀に囲まれ短い草に覆われたた、およそ
50m×15m、高さ3~4mの古墳らしい横長の構造物があった。

 Belas Knap と呼ばれ、紀元前3世紀頃の墓らしい。墓の回りを1周して
広葉樹林に入る。雨は短時間で止んだ。

 短い林を抜けて北東の向かってカーブすると、ウインチコムのみ町並みが
見えてきた。


 さらに小さい林を下って車道へ。広々とした牧場に遊ぶ羊や麦畑の向こう
に緑の斜面が広がり、なかなかの展望。


 少し先の三差路で、ご夫妻のウオーカーと行き交った。広大な麦畑の間を
Wadfield Farmに下る。


 再び歩きやすい草道となり、麦畑や羊の牧場の横を緩やかに上がる。


 麦畑の真ん中を抜けるフットパスに入った。

 麦は、粒がふくらみ間もなく麦秋の彩りとなりそうだが、畑は降雨量が
少ないのか、ひび割れしている。

 牧草地となり、車道に出るところで同年輩のご夫妻ウオーカーと行き
交う。今日は土曜日なので歩く人が多い。


 車道に出ると正面にウィンチコムの教会が近づく。右手に、Sudeley
Castleと記された掲示があり、すぐ奥に古城の城門らしい石造の門が
見える。


 ウインチコムの町並みを貫く国道B4632号に向かって、石造りの民家の
並ぶ坂道を上がり、国道の通りに出た。

 すぐ近くにある日本人夫妻経営のレストランで昼食をする。ご主人は
札幌、奥様は北九州の出身とか。

 娘さんの宮脇樹里さんが、この店のことを書いた「コルドン・ブルーの
青い空」という本が、講談社文庫から出版されているという。

 頭上をブドウの葉に覆われたテーブルで、庭の花を眺めながらおいしく
いただいた。(続く)

 

 
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コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺5(続き)

2006-07-23 22:40:33 | 英国のウオーキング
 2006年7月7日(金)
 =クリーブヒルからチェルトナムを訪ねる(続き)=

 その先、リージェンシー様式という白亜の建物の市役所に行く。1823年
に個人の住居として建てられたというが、4階建てで長さは100m以上も
あり、相当の富豪ものものだったと思われる。

 庁舎の一角にあるツーリストインフォメーションセンターに入る。置い
てある地形図はチェルトナム周辺のものだけだったが、ロンドンやコッツ
ウオルズなどのガイドブック、絵はがき、リーフレットがたくさんあった。

 南に進み、近くにあるインペリアルガーデンへ。余暇のための装飾的
庭園として1818年に造られたといい、北側にQueen's Hotelが立つ。

 芝生広場にたくさんの花が植え込まれ、鮮やかな彩りを見せている。


 二つの道路を挟んでさらに南には芝生広場を大木で囲んだMontpelier
Gardenもあり、東端に左足の下部が欠けたウィリアム4世の石像が立っ
ていた。



 街路樹の豊富な国道A40号を西に向かい、途中から右に入るQueen's
Roadへ。幅広い歩道は歩行者ゾーンより自転車ゾーンが広く、自転車
通行者の多いことがうかがえる。

 緑の多い住宅街の先にチェルトナム・スパ(CHELTENHAM SPA)駅が
ある。

 英国の鉄道駅はターミナルは別にして、日本の駅より簡素で待合室も
小さめだが、ここも一部2階建ての飾り気のない建物。

 線路は、道路より低い堀割を通っている。ロンドンのPADDINGTON駅か
EUSTON駅までの所要時間は約2時間である。

 駅の手前に、別の鉄道の廃線跡を活用した「HONEYBOURNE LINE」と
いう自転車道が走っている。

 その自転車道に入って北東に向かう。もとはSL(蒸気機関車)が走っ
ていたようで、途中の小公園にSLを形取った鉄製の遊具があった。


 自転車道だけあり、自転車に乗った人が結構通過する。

 1km余り進んだ右手にある、WINSTON CHURCHILL MEMORIAL
GARDENという小公園に入る。

 チャーチルとの縁を記した説明はなく、公園の北端に「St.MARY'S
MISSION AND CEMETERY」という古い建物が残っていた。

 15時を過ぎたので、そろそろ帰路につくことにした。市の中心に向かっ
て東に進む。

 市役所の北西に位置する三差路際には尖塔の鋭い教会があった。


 市役所の南側広場にあるバスセンターの場所を確認、クリーブヒル
方面へのバス時刻までは時間があるので、やはり歩いて戻ることにする。

 国道B4632号に入り、チェルトナムの中心から東北へと住宅地を進み、
クリーブヒルの丘陵に近づく。


 午前中通ったかやぶき屋根の民家の通りを北に抜け、Prestburyの
住宅地を通過して北に向かうフットパスに入る。

 牧草地や馬の調教コースもある牧場を抜け、Southam集落に入った。
通りに面して、石垣の上に花がいっぱいの大きなかやぶき民家があった。


 国道B4632号に出て、少し先から右手の丘陵側の車道に入り、17時48分
に宿に戻った。              (距離 22㎞、歩数 39,800)
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英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺5

2006-07-22 22:42:52 | 英国のウオーキング
 今回の英国ウオーキングでは、「コッツウオルド・ウェイ」を連日歩くの
ではなく、同じ宿に複数日宿泊し、個々に行きたいところを訪ねるフリー
タイムの日も設けられました。

 今日はその初日、クリーブヒルでのフリータイムの日に、近くの都市、
チェルトナム(Cheltenham)まで、同室のSさんと往復した時のレポート
です。


 2006年7月7日(金) 晴後曇り一時雨
 =クリーブヒルからチェルトナムを訪ねる=

 クリーブヒルからチェルトナムの中心までは8km前後なので、歩いて
往復することにした。8時40分に宿を出る。

 チェルトナムは、クリーブヒルの南西にあり、宿付近が標高約210mに
対し、チェルトナムの中心は60mくらいなので、行きは下り道となる。

 宿の前を走る国道はチェルトナムに通じているが、車が多いので避け、
1kmほどは国道より丘陵側の住宅地を抜ける旧道を進み、その先で国道
を越えて、西側を平行するフットパスを下って市街地に入ることにした。

 昨日下った道に入り、クリーブヒルの丘陵下を南西に進んだが、だん
だん家並みから離れて、コッツウオルド・ウェイに入ってしまった。


 コッツウォルド・ ウェイからは、西側に広がるはBishop's Cleeveの家並み
がよく見える。


 国道側に出ようと林に入ったが、なかなか抜けられない。幾つかの分岐
を迷いながら進んだ末、鉄条網を越えて丘陵下のフットパスに抜けた。

 近くに数戸の民家があり、若い女性が来たので場所を聞いたら、
Nutterswoodのそば。

 国道に回るよりコッツウオルド・ウェイを戻り、途中からフットパスを下った
方が近いと分かり、昨日来たクリーブヒルの丘陵上を標高280m付近まで
上がり、Queen's Woodの森の先を下るBridlewayに入った。

 Bridlewayは、馬の通行も出来るフットパス。林間の谷筋を下って行くの
だが、小石や滑りやすいぬかるみもあり、馬で下るのもちょっと大変そう。

 1kmほど下ってQueenwood Groveの小集落で車道に出た。雨が本降りに
なったので雨具を着ける。

 国道B4632号を横断し、チェルトナム市街地の東北端、Prestburyに入る。


 St.Mary's教会に近い交差点の周辺に、かやぶき屋根の民家が数戸残っ
ており、THE PLOGHというかやぶき屋根のパブ(下の写真)もあった。

 いずれも急傾斜の屋根で、鳥がカヤを引き抜くのを防止するため、金属
のネットをかぶせてある。


 教会の構内を抜けて五差路に出て、すぐ先のT字路を南に入る。

 一帯は住宅街で比較的新しい集合住宅もある。民家の庭に、もとは井戸
があったのかと思わせる造形物があった。


 近くのWhaddonというところに、直径300mくらいの円形の道路があるの
を地図で見つけ、気になったので回ってみた。

 中央に直径200M近い芝生だけの緑地があり、北側の入口に「CLYDE
CRESCENT DOORSTEP GREEN」と記された説明板が立っていた。

 それによれば、以前は農場だったが1932年に寄贈されて緑地となり、
周囲にそれを取り囲む住宅が出来たようだった。

 円形道路の北西側1/4を回って住宅街を西に抜け、国道B4632号を横断、
町の中心の北側にあるチェルトナムの見どころの一つ、ピットヴィル公園
(Pittville Park)に行く。

 1825年創立でチェルトナム最大の公園。東西に細長い池を中心に、広い
芝生広場のあちこちには広葉樹や針葉樹など、数人抱えの太い幹で高さ
20m以上の大木が、何十本も伸び伸びと枝を広げている。

 雨も小降りになったので、池のそばの大木の下で、池に泳ぐカモを眺め
ながら小休止した。

 池の北側には、子供用の動物園と遊び場があり、その先の高台に、チェ
ルトナムを代表する建造物、Pittville Pump Roomが立っている。

 1825~30年のギリシャ復興建築様式という大きなな建物で、通常の2倍
の高さの舞踏場は、コンサートやダンスなどのライブ音楽に向く音響効果
の優れた場所とか。

 ほかに読書室、書斎、ビリヤードなどがあり、当時のままの大理石と人造
大理石のポンプから流れ出る、英国ただ一つというアルカリ鉱泉水が現在
も飲めるということだが、この日は「CHELTENHAM FESTIVAL SOCIETY」と
いう音楽の催しを開催中で、入館することは出来なかった。

 背の高いセイヨウボダイジュの並木に沿って南に進む。


 そばの住宅地の一角には、ホルスト生誕博物館がある。「惑星」The
Planetsの作曲家として知られるグスタフ・ホルストの生家で、当時のテラス
式住宅に、復元されたヴィクトリア調の台所や、ピアノと総譜など音楽関係
品が展示されているという。

 思ったより小さな建物だけを見て、入館は省略した。

 近くの国道の交差点際にあったコンビニでサンドイッチを買い、公園に戻っ
てプラタナスの大木の下で昼食にした。

 南に進んで町の中心街へ。3~4階建ての商店が軒を並べ、人も車も多く
賑わっている。


 街路樹が豊富で広い歩道の設けられた通りに「OTTAKAR'S」という書店
があったので入ってみた。

 3フロアにわたる大きな店で、2階の地図コーナーには7段の棚を1/2.5万
分の1と5万分の1地図が占有し、道路地図やコッツウオルズ地方、ロンドン
などのガイドブックも多数並んでいた。


 店の前の路上には、動物を擬人化したユニークな彫刻があった。
                                 (続く)
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