魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

パラダイム(2)

2009年12月28日 | 世相史観

700年ぐらいで人類の生き方が変わるという説がある。
その、約700年の中では、冥王星の250年は約三回転する。
その、250年の中で、天王星の84年が約三回転。
その、84年の中で、土星が約三回転。
その、30年の中で、木星が約三回転。

何でもおおざっぱに合理化するのが好きな大陸中国の干支術は、この原理を合理化して、上元、中元、下元の三元でまとめている。
当然、古代中国では、天王星、海王星、冥王星は発見されていなかったので(断言できないが)、火星、木星、土星などの周期を絡み合わせて周期律を発見したものと思われる。※

干支は60干支を三回転させて三元の180年を一つの時代と考え、これを九等分して、20年ごとに時代が変わっていくと考える。

20年というのは、ちょうど、土星と木星が交差して0゜になる周期だ。
180年に最も近いのは、海王星165年で、天王星の二倍であり、天王星をざっと90年と考えると、天王星・海王星という災害の星が時代の崩壊に影響するとも考えられる。

いずれにしても、様々なパラダイム・スパンがあるわけで、
人心が、世相的に一辺倒になる、一世風靡期間があるとすれば、
その熱気にも、三つの時期があると言うことだろう。
春・夏・秋・・・そして終わりの冬が来る。

秋はもっとも充実している時期だが、滅びに向かっている。
産業革命パラダイムは、もう一度花が咲くことはない。


中国の占いにも、古代印欧の占星術の原理が多く入り込んでおり、中国人に理解しやすい形に発展したようだ。細かく正確に観察することより、実用的な原理の方が好まれた。
日本にも仏典と共に宿曜経など、占星術が伝わったが、仏典として理解され、未来予知学としては無視された。