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千里寺の本堂

2021-02-23 | 建築巡り・街歩き【大阪】

前回、友人たちと散策中に見つけた千里寺。
こちらの本堂が登録有形文化財で、京都御所にあった宴会場を移築したものだと知り、その時はアポなしで見れなかったのだけど、今回見学予約をして訪れた。


こちらの本堂は昭和3年に京都御所で行われた昭和大礼の際に饗宴場として建てられた建物の一部だそう。
大礼後、関西大学へ移築されたが、再び移築され、昭和28年にこちらの千里寺の本堂となったという。

ご住職のお話では当時京都御所にはこの建物と同じような建物が三つあり、三つ子の建物といわれていて、ひとつは河内長野の観心寺へ、後ひとつは橿原神宮へ移築されたという。
観心寺の方は現存しているが、橿原神宮へ移築されたものは台風により壊滅してしまったのだとか。


本堂へ入ると、華やかな天井画が描かれた折上げ格天井の中心には
存在感のあるシャンデリアが釣り下がっている。




シャンデリアは35燈もある大きなもので、


根本の方には鳳凰の姿も。


正面上部には透かし彫りの細工に金箔が施され、鳥や花々が色鮮やかに描かれている。


折上げ格天井は二段構えの豪華なもの。



シャンデリアと同じく洋の雰囲気のブラケット照明。


そして襖を隔てて、後方にも部屋がある。
こちらは一段下がって板張りの床式のホールになっている。



天井の模様も少し違ったものだが、前方の部屋と同じく二重折上げ格天井に。


当初はこの左手の壁はなかったそうだが、使い勝手がよいように、
部屋を区切るために後ほど壁が取り付けられたという。


シャンデリアは前方の部屋と同じもの。
真下から見上げたところ。


本堂の外観。
後方の部屋に入る入口は朱色の扉に。


入口両脇にはこんな洋風のブラケット照明も取り付けられていた。


銅板の飾り金具の付いた朱塗りの扉。


大正9年、イギリスのレッチワース田園都市をモデルにして開発された千里山住宅地にある第一噴水。



この第一噴水を中心として放射状に道路が設置されている。



住宅街で見つけた渦巻き文様のレリーフタイルの門柱。
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