事態が好転したとは言っても、現時点では何も書面に
なっていないのですから、そんな感じになって来ただけのことです。
それどころか元々の要請に沿って「いつまでに直す」というのならば
それを見守れば良いだけですが、ここで工事費を負担し
それを「将来どう回収するか」を具体的に決める必要があるのです。
Mさんの"心変わり"も否定できない上、親戚や友人という
取り巻きの中から煩わしい人物が登場する可能性もあり、さらには
負担すべき各種税金をもれなく把握し、想定外として将来
泣きを見る羽目にならないよう、ここはやはりT弁護士に
依頼して事を進めることにしました。
(T弁護士事務所)
ほぼ同じような配置&雰囲気の弁護士事務所の面談室を
無料相談や付添人ではなく訪れたのはすでに3カ所に上るのですから
言うなれば決して順調で安穏な人生を送って来てはいないと
言えるのかも知れません
依頼する事件によってかかる費用は違いますが
今回の民事事件に関しては着手金30万円、上手く事が解決したら
別途成功報酬40万円(各々税別)が必要になると言われています。
ちなみに民事においては、弁護士がどんな依頼でも引き受けるわけではなく
断られるケースもあることは意外に知られていません。
そしてこれだけの費用を掛けるのですから
"どんな決着を望むのか、つまり何をもって成功とするのか"を
きちんと伝えることが求められます。
複数の選択肢がある場合など、最終的な選択は自分でするのですから
それぞれの違いを説明されたらそれが理解できる程度の知識は
持ち合わせていなければなりません。
ただ弁護士と言えども全てに精通しているわけではなく
得手不得手も当然あり、その辺りの情報はほとんど入手出来ませんので
出来れば行政書士、司法書士、税理士等に相談することも
"合わせ技"として有効だと思います。
得た知識を基に「ネットで知ったが、こんな決着は?」など
プライドを傷つけないよう弁護士へ逆提案することもアリでしょう。
〔2つの主な選択肢〕
・原案:Mさんの全額負担で越境かつ危険な状態にある擁壁を建て直す
(撤去工事だけでも400万円、総額見積額は600万円をゆうに上回る)
・希望案:私の負担で工事を実施し、代わりに土地と家を将来譲り受ける
(越境を無視できるため工事費をかなり落とせるメリットがある)
*どちらも着工後、上部からの土砂崩落の可能性を否定できず
この場合は別途費用が発生するという条件付き、また
壊されてしまう我家の植込み造園費用も含まれていない
何はともあれ、Mさんが一方的にもたらした事態をチャンスと捉え
工事代に加えてさらにこんな費用を負担してでも
"将来のため"にこの不動産を手に入れようと画策しているのです。
ちなみに「将来のため」については
いずれ触れる機会があるかも知れません。
ただ私にしてもMさんと同じ現役を退いた高齢者
将来に対する経済的不安を抱えながらすでにある貯えで
対応するにはあまりに大きな金額であることは間違いありません。
(前編終了)
弁護士に委任したため、この件に関する
連続した投稿はしばらく休止いたします。
擁壁問題どうなるのか?静観しておりましたが、
土地建物を無償譲渡してから、擁壁の補修なり、撤去なり、やり直しを行う事になるかと思います。
写真では良く解りませんが、同じ擁壁を作る必要はなくなるのでは?
がけとならない(擁壁が要らない)法面で、建物
までの距離が無いのか?
また、短い場合、ご自身の敷地に低い擁壁を作って、
後は、法面で仕上げれば結構安く出来ますよ。
参考になれば幸いです。