何を隠そう、私は「痔」を持っている“ようです”。
確かに若い頃、つまり自動車販売の営業マンだった頃ですので
もう25年以上も前に町のS肛門科を訪れ
電気メス(だったと思いますが)で患部を焼く治療を受けたことがあります。
お袋が本格的な手術を受けていますので
遺伝的な体質がそもそもが直接の原因のようでしたが
営業マンにありがちな頻繁な夜の付き合いでの飲酒が続いたり
かなり冷え込む冬場にイボ痔の症状が現れ、椅子に座る姿勢が痛くて我慢できなくなるのです。
全国的に有名な、かのヒサヤ〇黒堂の新聞広告を見て
誰にも知られず薬で治療しようかとも思いましたが、意を決して病院の門を叩いたのでした。
最近では横向きに寝かされると誰ぞに聞いたことがありますが
当時の私の場合は、左右に足を乗せる所が付いた出産台のようなベットに
もちろんパンツまで脱いで、両足開きで仰向けに寝るよう年増の看護婦に指示され
何とも恥ずかしい姿勢を取らされたことを今でもシッカリと記憶しています。
治療の際は臍の上辺りには間仕切りカーテンが引かれますので
何をされるのか不安になることも確かですが、“一物”の存在が気になって気になって…。
そもそも男性にとってのこの姿勢は“正上位”や出産で必ず経験する女性に対して
急所をサラして無防備になるという意味からも、基本的にはまず取ることがないのですから
屈辱以外の何物でもないことを痛感したのでした。
ただ、これも1度きりで、その後全く痛くなることもありませんので
すっかり完治したものと思っていました。
ところが、何年も経ち人間ドックを受ける歳になって、指を肛門に突っ込んで
触診する直腸がんの検査の際に「立派な痔ですねぇ」と医者にいわれてビックリ(!)
痛み等の症状が出ないだけで痔そのものはまだ持っていることを知ったのでした。
このためそれ以降は、お袋のように本格的な手術で肛門の一部を切り取る事態にならないよう
歳も歳ですし規則正しい生活をし、不要な深酒を出来るだけ避け
さらには、便秘にならない食事と寒さに痩せ我慢しない服装を
以前にも増して心がけて生活することになっています。
そんな私にとって、このウォシュレットなるもの
実際に使ってみると本当にありがたい装置なのですねえ。
トイレの中という秘密の空間のことは
あまり大っぴらに語られることはなく私個人に限った話を前提とさせていただければ
理由はもちろん洗うのですから拭くことが不要なのにすっかり清潔になることと
それ以上に、水を肛門に噴き着けると一部が肛門から中に侵入し軽い浣腸のようになって
残糞がある時でも綺麗に出切ってしまう効果があることです。
この浣腸効果は、力むことを出来るだけ避けたい“痔持ち”には非常に有り難い効用のはずで
高速道路のサービスエリアやパーキングエリアのトイレにさえこれが装備される時代を
心から喜んでいるのでは私だけではないに違いないと思うのです。
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