高過ぎる悪玉(LDL)コレステロール値は動脈硬化から
いずれ心筋梗塞などの冠動脈疾患となる危険因子の一つであり
私の場合は15年以上前に受け始めた人間ドックの指摘に従い治療を開始し
結局、遺伝的要素に因るものなので食事療法だけでは適正な数字まで下げられず
多分、今後一生、服薬治療が必要だと結論付けられたものと認識しています。
服薬していても一旦下降するものの半年くらいでまたするので
薬を変えることを繰り返し2、3年、その間にもともと正常値として対比されていた
総&LDL(悪玉)コレステロール値の上限数字が上方に修正されることなどを見るに付け
もしかしたらまだ医学的に確立されていないのでは、と思うようになったこともあり
治療そのものを止めてしまっていました。
当然、その後ずっと「高脂血症:要治療」として指摘され続けました。
なお当時は高脂血症と呼ばれていましたのでとりあえずそのままにします。
そして一昨年のドックでもう一つの病気の「慢性胃炎:要経過観察」が
「早期胃ガンの疑い:要治療」に進んだことを機会に
KからTに病院を変えて診察&治療を受けることにしたのでした。
今思えば、なぜ胃ガンが優先されなかったのか不明ですが
このT病院に“かかり付け医”が存在していなくて、たまたま外来の初診の日に
担当されたK医師の専門が循環器内科だったからでしょうか
最初に高脂血症の診察を受けることになりました。
まずは初めての脈波図検査&頸動脈エコー検査でした。
脈波図検査…脈波伝播速度に寄る「血管の硬さ」は左右足ともに“軽い硬化”
足関節と上腕血圧比に寄る「血管の詰まり具合」は“正常”
頸動脈エコー検査…1mm以下が正常値とされる血管は平坦な肥厚した
部分があるものの狭窄(すぼまっている)はなし。
これら2種類の検査で分かったことは
「血管の硬さは歳相応だが血管に脂汚れが少し付き出している」程度ということです。
そして結局は医師から以前と同じく服薬治療を奨められたのですが
もちろん口にはしませんでしたが正常値の上方修正に対する疑問もあった上
その頃はまだ同じ危険因子の一つとされていた喫煙をしていたのに
それを強く否定されることもなく治療に緊急性が感じられなかったこともあります。
危険因子に過ぎないので当然と言えば当然ですが。
結果的には1年前のこの時はもう一つの「早期胃ガンの恐れ」の方で
内視鏡による切除術及び8日間の入院治療、さらにその後
ピロリ菌の除去をしましたので高脂血症は何もせずに放置のままになったのでした。