保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

えびす講の今昔

2012年11月24日 | 世の中のあんなコト、こんな事

長野市の「えびす講」は11月18日から20日までの3日間
善光寺門前を東に入った立地にある西宮神社で祭礼が執り行われます。

「宵えびす」の19日には参道に縁起物を売る屋台が立ち並び
お金を掻き集めるとされる数千円~数万円の熊手を買い求める社長さん達で混雑します。

私が小学生だった頃は、それに合わせて市内の商店が“えびす講大廉売”と称し
一軒ずつ間口一杯の大きさの立派な木製の組み立て式の出店(でみせ)を張り
近郊の村々から大風呂敷を持って冬籠りの買い出しに来る多くの客相手に商売したものです。

長野駅から善光寺に至る約2㌔の中央通りで洋品屋を営んでいた実家も例外でなく
チャンチャンコやモモヒキなどの冬物衣料を山積みに並べ
この頃には必ず初雪が舞うほどの寒さの中、火鉢に手をかざしながら
威勢のよい客の呼び込みと接客に刈り出されましたし
「本えびす」の20日には市街地から僅か1㌔ほどにある河川敷で煙火大会が行われたこともあり
それはそれはかなりの賑わいで、子供ながらにワクワクしたことを覚えています。

確かこの出店(でみせ)はこのえびす講の時だけしか使わなかったはずで
それほどによく売れたということなのでしょう。

時代は変わり、自家用車が普及した上、郊外のスーパーで1年中安売りしていますので
この時期のこうした賑わいを見かけることは全くありません。

ただ、明治32年から始まったと言われ、初冬のこの時季としては
全国的にも稀な規模(7千~8千発)の「長野えびす講煙火大会」だけはずいぶん有名になりました。

市街地の発展とともに打ち上げ場所は安全のためどんどん遠のき
駅から3㌔ほどの昔とは別の河川敷になっていますが
弁当付きの“プレミアムシート(200席)“は一人1万円
付かない“えびすシート(4000席)”でも4千円の有料観覧席もでき、例年満席になるそうです。

午前中から市内に入るR18はかなり渋滞していたのですから
県外からも多くの観光客を呼び込む一役を担っていることがうかがい知れます。

約8㌔離れた自宅からもよく見えるのですが
ドーンという音は20秒ほど遅れますし、間近で見る迫力は微塵も感じられません。

昔は、これが終わると一気に暮れの雰囲気になり、各商店街は
“年末大売り出し”の割引きセールに突入するタイミングをうかがったものです。

 

 

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