保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

ジビエは害獣駆除と動物愛護の間のグレーゾーン?

2012年11月06日 | 日々の暮らし

町の行事として「〇〇祭り」が各地で開かれるシーズンです。

農作物の収穫祭と1年間の成果を発表する
文化祭が合体されたイベントが周辺地区合同で行われました。

私の住む町は昔から地元に根付き農業に携わる高齢者が多いためか
様々な町内活動が非常に盛んですので、出店のための有志を募っても
すぐに約30名ほどは集まってしまいます。

若者の住人が多いほどこうした活動に非協力的なことは
近くの新興団地での行事への協力者を見れば一目瞭然です。

確かに煩わしい面があり、それなりのエネルギーも必要ですが
孤独死対策や災害時などにおける横のツナガリが叫ばれる昨今
こうした行事への参加なくしてその時だけ突然に築けるものではないと思うのです。

例年通り町の出店は、おでん・おやき・ゲームコーナー、そして私の担当は焼き鳥
準備に2日の半日を含めて3日間、結構な労力を使います。

ほとんど人件費を無視した価格設定ではあっても
午前9時半から午後2時までの1日で合算すると30万円以上とバカにできない売上になり
中でも焼き鳥はその3分の一の10万円を占める人気なのです。

そして、今年もまた早々に売り切れたのは
当たり前の焼き鳥を差し置いて、イノシシとシカ肉の串でしたが
クマ肉の限定10パックは価格のビラがないにも拘らず並べた瞬間になくなりました。

ちなみに、普通の焼き鳥はカワ1本・モモ・ネギマ・ナンコツ各2本ずつの
合計7本で400円、一方、これらは3本400円ですから約2倍の価格だったことになります。

この価格が高いのか安いのか分からないのは
日常的にスーパーなどで売られていないため比べようがないからに他ならず
また、物珍しさに寄る興味から毎年固定的なファンにとっては
価格などは二の次ということなのでしょう。

ところで、これらの肉の提供先、町内でただ一人猟友会に所属するTさんに
今年もイノシシ・シカ・クマの捕獲及び肉の流通に付いていくら訊いてもどうもよく判りません。

特にクマに付いては、Tさん自身も多くを語ってくれないのですが
イノシシとシカに比べて駆除の手続き自体が難しいとの話もあります。

役所毎に何種類かの法律が関係したり
愛護団体の存在もこれらを明確にできない理由になっているような…。

いわゆるジビエとは、狩猟によって得られた野生の禽獣、もしくはその肉を指し
肉食の長い伝統を持つ欧州、特にフランスでは高級料理に属しています。

元来日本では、宗教的な理由により古代から4本足の獣肉の食習慣はないのですが
江戸時代にはシカは「もみじ」、イノシシを「ぼたん」と花札に例えた隠語で呼び、さらに
肉の色からウマは「さくら」、ウサギに至っては「月夜」、さらに鳥と同じ“〇羽”と数えて
人目を避けて食していたそうですから、昔からグレーな色彩を帯びた食材であったと言うことでしょう。

なお、クマの隠語は聞いたことがなく、その理由は不明です。

現代においては、宗教面ではなく動物愛護の点から問題視されますし
例え駆除された害獣でも、基本的には自家消費・埋める・焼くのどれかの処理になるそうですので
公然とその肉を売ったり食べたりとなると面倒な話になるのでしょうか?

そしてさらに、駆除の指示を出す県、それに無償で応える猟友会
他方、補助金が出ていると言われる愛護団体との三者の関係など
今回Tさんから聞いた話の内容の真偽を、機会があったら改めて探ってみたいものです。

 

 

コメント
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