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元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

再会

2008-01-05 | 万年筆

今日、人と人とのつながりが懐かしい再会をさせてくれました。

震災直後、私の下でアルバイトとして働いてくれていたSくんが店に来てくれました。

アーケードが落ちている青空の下、私とSくんたちアルバイトは店頭販売をしていました。晴れるとビル解体の粉塵が舞い、雨が降ると逃げ場所に困る最悪の環境の中、私たちは冬を乗り越え、Sくんたちは自分たちの生活に戻っていきました。当時大学の合格発表前だったSくんは18才でしたが、今は小学校の先生をしているとのことで、お互いのあまりの変わり振りに時の流れを感じました。

Sくんがなぜ私の店を知ったかというと、Sくんの家の近所にサイクルショップトマト(http://www.cstomato.co.jp/)というとてもこだわりの強い、誠実で本格的な自転車屋さんがあり、Sくんはそこのお客さんで、トマトのご主人から私のことを聞いたとのことでした。トマトのご主人は当店のお客様で、ご商売のことなどいろんないい話を聞かせていただいていましたので、強いつながりを感じていました。Sくんはトマトのご主人から聞いて、わざわざ姫路から来てくれたのですが、人と人とのつながりは時には思わぬ出会いをさせてくれるのだと思い、嬉しくなりました。

ちなみにSくんの近所にフラワーショップふじよしという花屋さんがありますが、そこの若旦那も私がよく知る当店のお客様でした。


分度器ドットコムオリジナル セルロイドのペンシルエクステンダー

2008-01-03 | お店からのお知らせ
鉛筆の補助軸というには、あまりにも存在感のあるセルロイド製のものをご紹介します。
分度器ドットコムの谷本さんは長い間そのアイデアを温めていて、セルロイドの鉛筆補助軸を作ってくれるところを探していました。
谷本さんから相談を受けた時に、私は加藤製作所の加藤さん以外にないと思い、すぐに加藤さんに電話をかけました。
加藤さんは、谷本さんに会うことを快く引き受けてくれました。
数日後、加藤さんに会いに行き、谷本さんの妹さんが描いたというエクステンダーのイメージ画を見せながら加藤さんにどういうものを作って欲しいか、説明しました。
数ヶ月後、数回の試作品を得て、分度器ドットコムと加藤製作所の出会いから1本の鉛筆エクステンダーが形になりました。
加藤製作所のペンらしさそのままに、万年筆のようなキャップを開けると小さな鉛筆が入っているという、とてもユニークなユーモアを感じさせるものに仕上がっています。
国産のわずかに太軸のもの、海外のわずかに細軸のもの両方に対応できるよう、加藤さんのアイデアも盛りこまれています。
(4,410円です。)

謹賀新年

2008-01-01 | 仕事について
明けましておめでとうございます。昨年は皆様にはお世話になり、誠にありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

今日は朝6時に起きて、京都上賀茂神社に初詣に行ってきました。
朝早いということもありますし、あまり便利なところではないということもあり、参拝者が少なめで快適な初詣をすることができました。
上賀茂神社は街中の神社と違い、何か神秘的なものに覆われた雰囲気があり、とても惹かれます。
名物の焚き火にあたっていると、サラブレッドがお祓いに来たり、茶の湯の宗匠が神主さんに伴われて歩いていたり、なかなか楽しむことができました。
参門前で焼き餅を買って、食べながら帰ってきました。