時計ライターのNさんが取材で関西に来られる帰りに神戸に寄られるということで、ル・ボナーの松本さんとともにハンター坂のあくつに集合しました。
集合時間まで、少し余裕がありましたので、20分くらいの距離をゆっくり歩いて行くことにしました。
当店のある元町駅西口は、三宮に隣接する東口と違い、夜になると人通りも少ないし、ネオンもほとんどありませんので、早い時間でも真夜中のようになります。
ハンター坂までの山手幹線沿いも同じような感じで、通りを少し入ったところに小さなレストランがあるのを見つけると、よくここでやってるなあと感心したりします。
あくつも同じで、ハンター坂から少し入ったビルの地下のとても狭いスペースで営業されていますが、味の良さやちょっとした気配りに魅せられた人たちがいつも店をいっぱいにしていて、神戸の名店と言われる存在になっています。
こういった小さなお店のがんばりは、景気が悪くほとんどの企業の業績が悪くなっている中で、とても勇気付けられることで、自分も自分の道で力強く前に進もうと改めて気持ちを引き締めたりします。
Nさんとは1年振りくらいの再会です。
懐かしいというよりも、久し振りでも最初から自然体で接することができる雰囲気が私たちの周りにはあって、最初から静かなお店の中で爆笑しながら、ライカのレンズ、パイロット、プラチナ、アウロラの万年筆、オレオールの時計など物談義をしました。
ただ、いろんな物について話し合う。
こんなに楽しい話ができるのも家の6畳間が4部屋物に占領されているというNさんと松本さんの豊富な物の知識と人柄があってこそで、この場にいられることがとても幸せに思えます。
世界中、日本中を旅しながらお仕事されているNさんのお話を聞いていると本当にすごいと思いますし、自分が狭い世界しか見ずに仕事をしていることを改めて認識します。