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アウロラのような味わい深い書き味ではないし、自然に手に馴染むフィット感はペリカンM800に劣るかもしれませんが、旅が似合う万年筆はモンブラン149だと思っています。
大きくて厚いタフなペン先と肉厚で丈夫なボディの149は、ハードな状況にも耐える旅に安心して携えることができる万年筆です。
旅先でそれほど時間は取れないかもしれないけれど、149を持って行く理由作りのために書く時間は取りたいと思います。
いつも原稿を書くA5サイズのノートも持って、ホテルの部屋で小さな机に向かっています。
大阪に行った時に街中に人が戻っていると思っていました。
札幌に前に来たのはもう3年前のことになりますが、その時は中国やアジアからの観光客の多さが目立っていて、狸小路商店街などは日本人よりも外国人の方が多いのではないかと思うほどでした。
そういう記憶がありましたので、商店街はさぞ閑散としているのではないかと思っていましたが、札幌の街も人が多く、賑わっていました。
コロナ禍で沈みかけている経済がどうなるわけでもないけれど、居ても立っても居られなくなって今年は動き出しています。
きっと多くの人が私と同じように思っている。
動き出すことで、コロナ以前の状態に戻ったらと単純に思うけれど、よく考えたらあれから3年の月日が経っていて、様々な状況が変わっている。
街の様子も店も少し変わっている。そして3年の間に人の心も変わっているので、コロナ以前に戻ることはないとは分かっているけれど。
でも沈んだままでは嫌なので、動き出して元気をにしていたい。
札幌の街に降り立った時から賑やかで活気があると思っていたら、大通公園でヨサコイをしているという。
今回の出張販売はちょうどヨサコイと日程がカブっていて、市電は無料で乗り放題でした。
あまり祭りは好きではないけれど、コロナ禍で閑散とした街を見過ぎて、活気があって人通りの多い街を見ると明るい気分になります。
札幌は北海道の中心として、道内一円から人が集まって賑やかであってほしい。
もう何度も来ていて、他所の街とは思えなくなっています。前に来たのは3年前だけど、そんな前に思えないほど、これまでの間札幌の街を懐かしく思い出していました。
札幌の出張販売には商品の販売に来ているけれど、それだけではない私なりの意味があります。
ローラーアンドクライナー、KWZインク、クレオスクリベントを輸入卸をしている大切な取引先である北晋商事さんとのつながりを大切にしたいという想いもあるし、遠くて送料がかかってしまうのにWEBショップを利用してくれているたくさんの北海道のお客様との繋がりも大切にしたいとの想いがあります。
札幌に出張販売に行くことで、北海道のWEBショップのお客様に義理を通せたような感覚でいます。
そして新たに知り合いができて、繋がりが持てたらどんなにいいだろうと思っていましたので、初めてのお客様も既に存じ上げているお客様も来て下さって、ゆっくりとしたペースの中で和気あいあいとお話しできる時間が続いた大切な時間でした。
小説「メディコ・ペンナ」を読んで来てくれた人、ツイッターやフェイスブックを見て来てくれた人もおられましたが、多くのお客様が北晋商事の金さんや奥様の申修靜さんのつながりで来て下さった方でした。特に申さんは積極的に販売の手伝いをして下さって、申さんなしでは今回の札幌出張販売は成り立たず、感謝しています。
金敦也社長と申修靜さんの手を煩わせたことは申し訳なかったけれど、今後もこういう時間を札幌で積み重ねることができたらと思っています。