元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

人の事情を汲む

2017-09-18 | 実生活


夏季休暇中に京都の鉄道博物館に行きました。屋上からの景色。

 

明らかに正しくないことをした人をつるし上げて、皆で批判するように仕向けるテレビなどにうんざりしている。

対象になった人はあきらかに不道徳なことをして、賛否両論ある行動ではないけれど、テレビを観ている人まで、ひどい、許せないと言うほどのことかと思う。

週刊誌やテレビはすごく分かりやすい正しくない行為をした、反論できないような対象を見つけて、それを皆で、彼らの行為によって何の利害もない視聴者までもが、批判している。

それをわたしはいじめと言うのではないかと思う。

明らかに悪いことをした人に対して、悪いと言うことは本当に誰にでも簡単にできる。

その人もそれは悪いことだと思っていたはずだし、その行動の代償は払っている。

そろそろ、その行為に走ってしまったその人の事情を汲んでやって、無関心でいることの優しさも持ってもいいのかなと思います。

あまりにも誰もかれもが批判して、いじめていると、私は天邪鬼なのか、その人たちの事情が気になります。

それに、他人の色恋をほじくり出して、それを飯のタネにする方が、私にはどうしても、下衆で、醜くみえてしまい、そんなメディアの発信に簡単に多くの人が関心や感情を誘導されていいのかと思う。

私はイクメンではなかったけれど、いつも家族のことを気にかけている家族的な人間で、背徳的なことをした人を庇うつもりはないけれど、他に怒りを向ける対象はいくらでもいるような気がする。

私は自分たちのお金を無駄に使われたり、不完全な制度によってお金を搾取される方が腹が立つけれど。


休日

2017-09-11 | 実生活

今年の夏季休暇はどこかに泊りがけの旅行に出るわけでもなく、毎週の休みが5日続いたような休日を過ごしました。

でも普段しようと思っていてなかなかできなかった家の用事、洗車とか靴を磨くとか、庭の草抜き、本棚の整理などに丸1日当てることができたし、他の日も岡山と京都に行ったりして、朝から晩まで出掛けていて充実した、リフレッシュできた休日でした。

どこか他所の土地に行った時、観光ということはあまりせず、その土地のお店を見て回ることをしています。

夫婦ともにそれが一番楽しく、買い物も楽しいからそうしているわけだけど、他所の店を見ながらいつも自分の店について考えている。

好きだと思う店は何回でも見たい。
多少遠くても、その店の世界観や雰囲気を感じていたいと思うし、その店に行くためにお金を貯めて、なるべくそこでお金を使いたいと思う。

当店もそんなふうに思ってもらえる店にしたい。

休日は仕事から離れるから、気持ちをリセットしたり、リフレッシュできるのだと考える人もいるけれど、私の場合は休日にしか考えられない仕事のことを考えています。

静かで落ち着いた雰囲気の店なので、ゆっくりモノを考えることができるのではないかと思われるかもしれないけれど、この店でゆっくりモノを考えられたことはなく、何かを頭に仕込んでおけるのは休みの日だったり、夜家の中だったりします。

頭の中に仕込んでおいたものが、店でのちょっとしたことでひらめいたりすることはよくあるけれど。
店にいるとどうしても目の前の作業に意識が行ってしまい、店でしかできない仕事をしないといけないと思ってしまいます。この店は私にとってもやはり店という、表の舞台なのだと思います。

夏季休暇も終わると、9月23日(土)24日(日)の工房楔のイベントもあり、当店にとっても忙しい時期に入ります。

年末までの日々を駆け抜けるための、気持ちの充電ができた夏季休暇だったと思いました。