元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

京都手書道具市

2021-08-10 | 仕事について

イベントや出張販売の前は、緊張感やプレッシャーで、追い詰められたような日々を過ごしてきました。何回経験してもそれに慣れることはありません。
でも運営の方々の苦労を考えると、私たちはまだ気楽なものだったのだと思います。
なるべくご面倒をかけないようにしようと思いますが、私たちからの質問のメールなどにも丁寧に返してくれたり、当日もいろいろ配慮してくれました。荷物運びまで手伝ってくれて、運営の方々のこのイベントを安全に、成功させたいという気持ちが伝わってきて、意気に感じたこの数か月でした。

会場の京都文化博物館別館は、京都の中心三条通り沿いにある古い銀行の建物を利用していて、京都らしい歴史を感じさせる最高のロケーション、最高の舞台だったと思います。

日本中からステーショナリーの名店が集まっていて、そこに加えていただけたことは590&Co.の谷本さんの口添えがあったからでしたが、とても光栄なことだと思いました。

今回もイベントという状況などを考えて、企画、品揃えして臨んでいますが、もし参加できるのであれば、来年はもっとこのイベントのお客様に合ったものを揃えてチャレンジしたいと思っています。

前日に神戸から父の運転する車で荷物を運び込んで準備しました。
福岡、札幌は距離があるので諦めますが、イベント用の大型什器をいつも使いたいと思っているので、なるべく車で搬入したい。
什器を使うことで限られたスペースの中で高さを出すことができます。高さを出すことで、ブースの見栄えが良くなると前職で学び、それをいまだに信じています。

前日の準備の帰りは、久しぶりに谷本さんの車に乗せてもらい、渋滞の中神戸に帰ってきました。
10年近く前は谷本さんの運転するアルファロメオに乗って、行先のないドライブをしたことも何度かあって、あの時から考えるとお互い忙しくなったのかもしれませんが、もしかしたら谷本さんはあの時も忙しかったのかもしれない。

今回、万年筆無料診断ということをイベント直前に思いついてやってみました。
直前の告知だったにも関わらず、何人かの方が診断を申し込んで下さり、お話や調整するきっかけになりました。

キャップレス20カラーズの三角研ぎも用意していて、購入された方も何人もおられたし、興味を持って下さった方もたくさんおられて手応えを感じました。

色数の多い、カンダミサコさんのペンシースは良いアイキャッチになっていて、女性のお客様が多かったこのイベントにピッタリのものでした。

智文堂のかなじともこさんが今回のイベントにと、作って持ったせてくれたバイブルサイズとM5サイズの「粧ひセットお芋カラー」は、かなじさんと当店の告知もあって、これを目指して来て下さるお客様が多く、1日目で完売してしまいましたので、急遽かなじさんに追加で作ってもらい、2日目京都に向かう途中のかなじさんの地元駅の改札前で受け取ってから会場入りしました。
陣中見舞いも持たせてくれて、かなじさんには感謝しています。

佐野酒店のスタンプやマステケース、マッチガチャも好評で、当店のブースの良いアクセントになっていました。

3人とも他店で買い物をしたり、他店の方々と親交を温めて、始まってしまえばお客様と一緒になって楽しんでいました。

会場が古い建物だったせいか、少し暑かったこともありますが、体力的にはかなりハードなイベントでした。
改めて私たち店の人間にとって一番必要なのはタフな体力だと思いました。