元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

三宮ハンズの閉店

2020-08-22 | 実生活

三宮東急ハンズが今年いっぱいで閉店するという記事が神戸新聞の一面に載っていました。

子供の頃から行っていたので、結構衝撃を受けましたが、どうしようもない時代の流れも感じていましたので、予想していなくもなかった。
今も休みの日は好んで行っているけれど、私たちが若い頃、バブルの頃のハンズの勢いを知っている者としては今の状況は寂しいと思っていました。

コロナウイルス禍の外出自粛によって、街にある店は打撃を受けていたと思いますので、それも理由かと思いますが、時代の流れによる神戸の人の流れの変化が、ハンズの業績を悪くしていったような気がします。
神戸に人が多く訪れていた時は良かったけれど、ここ20年来神戸自体を訪れる人が減っていると感覚的に思っていました。
他の商業施設から離れているハンズは人の流れから外れてしまっていました。

全盛期のパワーがあれば、人の流れから外れていても吸い寄せていたのかもしれないけれど、そこまでの力はなかったのかもしれません。それはハンズに限らず、店という小売りの形態にそこまでの力はなくなったしまったということだと思います。

今のコロナ禍下で、調子の良い分野と悪い分野の差がよりはっきりと表れていることを感じます。
よく言われるのは飲食と衣料品はかなり悪くなっていて、それらの専門店の淘汰が進んでいる。

百貨店などの複数の分野から成る店は、良い分野が悪い分野補えているのかもしれないけれど、飲食も衣料品も回復の見通しが立たないような気がしますので、今や様々な分野を扱っているというのはアドバンテージではなく、リスクなのかもしれません。

買い物をする場所が街から郊外になり、人の流れの変化がコロナウイルスによって一気に変化していると感じます。
街にある店は、郊外よりも高い家賃を払っているにも関わらず人が来ないという状況になっていて、すでの空き店舗が目立ちますが、今後も街を出る店が増えていくと思います。

当店のような専門店は、都市部でしか成り立たないと思っていますが、これからの時代は違ってくるのかもしれない、いろいろな可能性について考えないといけないと思っています。

 

 


1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
メルカリ (morihana)
2020-08-25 07:28:47
お久しぶりでございます。
数日前から、メルカリを始めました。
高級筆記具は、中古市場が存在しますが、実用的なラミーサファリやツイスビー、5,000円程度のボールペンは、買取不可ものがほとんどでした。今までは、引き出しの肥やしになっていたのですが、定価の1/4ほどで出品すると、すぐに購入されることに驚きました。
購入者は、PCでピッとすれば、翌日には、配達してもらえる。1,000円程の値段ならば、ラミーもお試し感覚で購入。購入のカタチも、これから益々、変わっていくのでしょうね。
返信する