元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

デビッド・ヘイワード3mm芯ホルダー

2007-09-30 | お店からのお知らせ
イギリスで自分自身の手によるハンドメイドにこだわるデビッド・ヘイワードの芯ホルダーをご紹介します。
ヘイワード本人のハンドメイドのため生産本数が少なく、本数限定での日本入荷ですが、シンプルなデザインと使いやすさが魅力で扱いを始めました。
(写真は200年前に沈没した船から引き揚げられた、トナカイの革をボディに貼り付けたタイプ12,600円です。他にスターリングシルバー16,800円、ヘキサゴナル10,500円があります。)



営業時間のご案内

2007-09-28 | 仕事について
営業時間、定休日などのインフォメーションがなく、ご迷惑をおかけしていました。
営業時間は11:00~19:00ですが、閉店時間につきましてはご連絡いただきましたら、ご都合に合わせますのでご相談ください。
定休日は毎週水曜日としております。
よろしくお願いいたします。

オリジナルツバメA5ノート

2007-09-28 | お店からのお知らせ
万年筆と相性の良いフールス紙にこだわったノートメーカーのツバメとオリジナルノートを作りました。
私は以前から、携帯時の立った状態でも、会議の狭い机の上でも、大き過ぎずそれなりに書くスペースも併せ持っているA5サイズが便利で実用的な大きさだと思っていました。
罫線は5mm方眼が図形、デッサン、文章、どれを書くのにも便利だと思っていて、それらの用件を満たすノートです。
中紙はより万年筆との相性の良いクリームフールス紙を選んでいます。
ツバメのノートの罫線は、濃い、薄い、太い、細いがあったりして、人間味溢れる味わい深いものですが、そこも気に入っています。
何かアクセントを付けたいというこちらの要望に対して、手作り感覚たっぷりの赤いラベルを貼ってくれたのもこのノートらしさを物語っています
表紙に当店のロゴを印刷しました。300円です。

Pen and message.オープンの日

2007-09-23 | 仕事について
何度心からありがとうと言ったか分かりません。
たくさんのお花、朝から途切れることなく、お店に入ってくださる方々。
私達は今まで一番晴れやかな時間を過ごしていると思いました。
商品搬入が前日まであり、睡眠時間が2,3時間という強行軍をこともなげに共にしてくれたスタッフとともに、お客様、お取引様に感謝の気持ちでいっぱいの一日でした。
会社を退職し、水面下に潜って、5ヵ月半。久し振りに会うお客様方は皆様温かく、Pen and message.オープンを祝ってくださり、これまでの迷いや試行錯誤の日々が報われた気がしました。

趣味の文具箱Vol.8発売

2007-09-19 | 仕事について
本日発売の趣味の文具箱vol.8に寄稿させていただいています。
店という現場を離れて、4ヶ月も経っていて皆様から忘れられているのではないかという不安も感じていましたし、9/23にオープンする店を告知したいという想いもありましたが、何よりも私の文章を求めて下さっているということで、出版の編集者の方からのお申し出を喜んで引き受けました。
記事の内容は、私がペンに携わった10年あまりの間によく考えていたことを書かしていただきました。
調度良いお題をいただいたことにも感謝して、心を込めて書いています。
ぜひ趣味の文具箱vol.8を購入して読んでいただきたいと思います。

9月23日(日)オープンいたします。

2007-09-14 | 仕事について
今まで準備を進めてきましたショップが9月23日にオープンします。
ショップ名は“Pen and message.”です。
以前から仕事が遅く、周りの人たちをハラハラさせてきましたが、それは自分のショップオープンでも変わりませんでした。
オープン日は、4ヶ月前から決めていて、それに向けてこの約半年間活動してきましたが、やはりギリギリになってしまいました。
神戸で一番賑やかな三宮から一駅西の元町駅西口を山側に3分ほど歩いた所です。
高くそびえる県警本部の足もとで、すぐ近くには県庁や県公館、生田中学校などがある、街中にありながらそれを忘れさせる、静かで穏やかな良い雰囲気を持った土地です。
ショップは、美学と言えば大袈裟かもしれませんが、私が良いと思ったペンとペンと相性が良く、持ちたいと思うステーショナリーや小物を厳選して揃えています。
準備期間中に知った商品もありますし、以前から外せないと思っていた物もあり、皆様が共感していただける物が必ず見つかると思っています。
内装は竹芸の伝統工芸メーカー、公長齋小菅の社長でありデザイナーの小菅八郎氏のプロデュースを受けた、竹をダイナミックに使った個性的な和のしつらえに、私達が懐かしいと感じる昭和の無垢材のアンティーク家具の組み合わせが特長であり、見ものです。
けっして、豪華で最新のものではないですが、皆様に気に入っていただける、楽しい空間になっていると思っています。

ぜひ一度ご来店いただきますよう、心からお待ち申し上げます。

Pen and message. 電話078-360-1933
神戸市中央区北長狭通5丁目1-13ベルビ山手元町1階(JR元町駅西口北へ徒歩3分)


倉敷紀行

2007-09-08 | 仕事について
陶芸家浅野庄司氏の個展に行ってきました。
周りから物好きだと言われながら、在来線を4本乗り継いで倉敷にたどり着きましたが、意外と早く2時間半くらいで行くことができました。
9月と言ってもあまりにも暑く、少しでも涼しいかと思い、倉敷本通商店街を抜けて行くことにしましたが、工芸品などを扱うおもしろそうなお店が多く、1軒1軒見ているとなかなか先に進めそうもありませんでした。
商店街を抜けて、美観地区に入り、大原美術館別館の横を通って倉敷中央画廊を目指しました。
画廊には浅野氏がいつも何も変わらない雰囲気でおられましたが、作陶の孤独で土だけに対峙する長い時間があるからこその僅かな時間。
この場はとても晴れやかな場所であると思いました。
たいそうな感じがしたので、その日倉敷に行くことを浅野氏に言ってなかったので、初日の一番に私が訪れたことに驚かれていました。
簡単に挨拶をし、早速作品を見せていただきました。
一つずつゆっくりと思う存分見ることができましたし、浅野氏の解説を聞くことができました。
こういうふうに完成した作品を目にした時に、窯入れに立ち合わせてもらえたことがとても貴重に感じられましたし、陶芸家の苦労を少しでも感じることができたので、今の私は浅野氏の代弁者の資格を持っていると思っています。
簡単に作ろうと思えば、いくらでも簡単にもっとたくさんの作品を作ることができる方法があるのに、わざわざあんなに大きな登り窯を建てて、たくさんの薪を汗だくになりながら、何日も焚き続けてやっと出来上がるその作品たちに、小さく控えめにつけられた値札。
作家の魂が救われるのは、これらの作品が多くの人たちに認められることだと思いますが、あんなに時間と労力をかけた作品にこの値札で作家の生活は救われるのだろうかと余計なことを考えてしまいました。
しかし、備前の魅力を知ってしまっている私は、画廊でお気に入りの浅野氏作品をいくつか手に入れることができて、とてもいい気分で倉敷を後にしました。