昨年、遊びは終わったと思いました。
当店の新展開を画策して、スタッフMを迎え、気持ちが引き締まるとともに大きなプレッシャーを感じた時に、遊びは終わったと思ったわけですが、実際はそれまで遊んでいたわけでなく、自店のペースを保って着実に歩くように心がけてきたような感覚でした。
心中は臆病に自店ができることだけをして来ただけですが、安全、着実なペースを守って地盤固めしてきた8年間になったと思います。
しかし、今地盤がしっかりして、揺るぎないものになったから次の展開に移行しているわけではなく、思い切って次の手を打とうとしています。
きっと地盤が固まって、余裕が出来てから次のステップに移行しようとしても、一生次のステップに上がることはできないということに、やっと気付いたから次のステップに這い上がろうとしている感覚です。
昨年後半から頭の中を占めていた初出店となる蔦屋書店でのイベントも終わったので、やっと当店の2016年について語ることができる。
蔦屋書店でのイベントで、外に出るということがどういう感じなのか分かったのは収穫でしたし、ペン先調整は外に出ても世の中に受け容れられると確信していましたが、検証できていない状態でした。
しかし、多くの人が私にペン先調整を依頼して下さることが分かって確認することができました。
これからもイベントに参加したり、外に出るということをこれからもしていきたいと思っています。
当店と同じような店を何店舗も作りたいという欲はないけれど、自分がしている万年筆を多くの人に使ってもらえるようにするということをもっと力強くするには、外に出て行く必要があるのではないか、そして自店の存在も多くの人に知ってもらう必要があるのではないかと思って行動しようとしている当店の2016年の始まりです。