元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

KBSドイツ紀行3(ドイツの時間)

2024-05-20 | 仕事について

KBSドイツ紀行1は公式ブログ店主のペン語りで公開中。

 

昼間精力的にお店を巡ったり、会社訪問をしたり、ペンショーに行ったりしていた私たちは、だいたい夜7時頃夕食にしていました。
7時でも明るく、ドイツ人たちは夜はまだまだという感じで行動している時間です。

3人ともお酒は飲まないですが、はじめの2日間はビアホールのようなところでソーセージなどドイツらしいものを食べていました。
しかし、すぐに3人ともあっさりしたものが食べたくなって、ホテルの近くに見つけたベトナム料理店に3回も行きました。
日本であまりベトナム料理を食べる習慣がなかったけれど、やはり体に合っているような気がして、アジアの人間だなと思います。

だいたい9時頃解散してそれぞれのホテルの部屋に引き上げていきますが、次の日も7時にホテルの食堂で朝食のために集まることになっているので、寝る時間を考えるとそれほど時間があるわけではありません。
翌日もハードはスケジュールがあるので、私の場合11時に寝て5時に起きていました。シャワーを浴びたり、荷物を整理したりする以外の時間は、その日のことを手帳に書いたり、仕入れたものをレシートと照合して手帳に書いたりしていましたが、時間はあっという間に過ぎてしまいました。

ホテルの部屋は半年以上前から予約していて、私と松本さんは日本語のホテル紹介サイトから予約していましたが、谷本さんは直接英語でやり取りして予約していました。直接予約したから安かったと少し自慢げな、満足気な顔をしていましたが、直前になって谷本さんの部屋だけトイレとシャワーが共同だということが分かりました。外国でのトイレ、シャワー共同はかなり恐怖で、本人もビビッていましたが、快適に過ごせていたようでした。

レストランなどは外のテラス席から埋まっていきます。
テラス席がいっぱいでも店内はわりと空いていることが多く、中の方がいいのではと思いますが、5月のドイツの日陰は気持ち良く、テラス席に座りたがるのもよく分かりました。
冷房のついていない店も多く、中が暑いということもあるし、外の席なら喫煙してもいいということもあるのでしょう。
ドイツはタバコに大らかなところで、たばこ吸いながら歩く人を老若男女限らず見掛けました。

休日はもちろん、平日でもランチの時間になるとどこからかたくさんの人たちが出て、レストランのテラス席でおしゃべりをしながらランチを楽しんでいました。
ドイツに着いた2日目は祝日で小売店は休むことが法律で決められているためお店回りはできず、ミュンヘンに行ってみました。
観光名所に行きたかったわけではなかったので、BMW博物館に行ってみました。
皆他に行くところがないのか、BMW博物館にはたくさんの人が来ていて、大変な賑わいでした。松本さんはアルファロメオを愛車としていて有名だし、誰もBMWには乗っていないけれど、3人それぞれBMWの世界観を楽しんでいました。

BMW博物館のすぐ横がオリンピック公園でした。
ただ池と芝生があるだけの広い公園だけど、キッチンカーが何台も出ていて、たくさん置かれた椅子とテーブルはいっぱいで、皆それぞれの休日を明るい陽の下で楽しんでいて、そういう光景を見るとこちらも幸せな気分になります。

オリンピック公園にはタワーが建っていて、ミュンヘンに行くと決まった時から、私は密かに登りたいと思っていました。高所恐怖症なのに、タワーがあると登りたくなる癖があって、訪れた街のタワーには登ることにしています。
興味ないーという松本さんを引っ張ってタワーに登りました。
ミュンヘンの街も見えるし、さきほどのBMW博物館も足元に見えます。
神戸にいると信じられないけれど、山のない見渡す限り平地が続く景色はとてもスケールが大きく、腰が引けながらしばらくミュンヘンとその周辺の景色を楽しみました。

ミュンヘンではステーショナリーは何も得るものはなかったけれど、ドイツの人たちの休日を垣間見ました。家族や友人と家とは違う場所でゆっくり食事をしたり、のんびり散歩したりしていた。
お店が開いていないので、休日に買い物にいいくことはない。街にいくことはなく、こうやって郊外でのんびり過ごすことがいい季節のドイツの過ごし方なのでしょう。