元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

「KOBE PEN SHOW2018」への参加

2018-10-26 | お店からのお知らせ

 

今回4回目となります、当店近くの北野工房のまちで開催される「KOBE PEN SHOW2018」に参加させていただくことになりました。

ステーショナリーの大きなイベントで、お客様方から参加しないのかとよく聞かれていました。

KOBE PEN SHOWは万年筆愛好家の団体Y.Yペンクラブさんとナガサワ文具センターさんが共同で開催するペンショーです。


私がナガサワ文具センターを辞めてもうすぐ12年が経とうとしています。

万年筆など高級筆記具の販売やオリジナル商品制作の仕事をさせてもらっていました。今こうしていられるのは、その時覚えたことがあるからです。

当時、私は自分のやるべきことである、万年筆の仕事を生涯続けるために店を興しました。

今から思うと世間知らずな、無謀な起業だったかもしれないけれど、運よく今までやってくることができた。

自分の夢を追いかけるためだとはいえ、飛び出して行った私をペンショーという場とはいえ、再び迎え入れてくれたナガサワ文具センターさん、Y.Yペンクラブさんに感謝しています。

 

ペンショーに参加させていただく以上、当店としては全力で、できる限りのことをしたいと思っています。

店が近くなので、色々迷いましたがペンショーの会場でペン先調整もさせていただくことにいたしました。

ペン先調整は、通常通り3500円、字幅変更は8500円で承ります。ペン先調整ご希望のお客様は、ご予約いただきますとお待たせすることなく承ることができますので、ぜひご希望の日時をご予約下さい。

ご予約は電話078-360-1933またはメールpen@p-n-m.netにお願いいたします。

 

KOBE PEN SHOW 2018 

11月23日(金祝)10時~17時 24日(土)10時~17時 25日(日)10時~15時

北野工房のまち3階 神戸市中央区中山手通3-17-1 入場料500円 子供(小学生以下)無料

 


路面電車の旅

2018-10-13 | 実生活

チンチン電車が好きで、なるべく乗りたいと思ってしまう。ヨーロッパの街では多く走っていて、トラムとお洒落な言い方をするけれど、紛れもなくちんちん電車です。
でも日本では、本当に少なくなってしまった。

神戸にも私が生まれた頃までは走っていた。
電車は走っていないけれど、交差点や道路の感じが妙に思えるところが以前はあった。しかし、そこに路面電車が走っているところを思い浮かべるとしっくりくるような名残がありました。

路面を走るのは、ほんの一部分で、正確に言うと路面電車ではないけれど、京阪電車石山坂本線、京津線に先週の水曜日妻と乗って沿線をブラブラしてきました。

京都までは行っても、なかなか大津までは行かない。
子供が幼稚園か小学校低学年だった頃に、家族3人で来て以来になります。

それから20年も経ってしまった。
当時泊った琵琶湖に近いホテルも、遊んだゲームセンターもどこにあるか分からなくなっていたけれど、きっと大津の街はそれほどの変化もなくそこにあったのだと思います。

そう思わせるほど、大津の京阪電車沿線には古い町並みが残っている。

京阪電車京津線、石山坂本線乗り放題切符というものがあって、電車にただひたすら乗るというのが、今回の旅の目的でしたが、瀬田の唐橋と三井寺だけは訪れて写真を撮りまくってきました。

大津の京阪電車は嵐電や京福電車と同じような幅の狭い車両のワンマンカーでした。2,3両の連結になっているけれど、駅舎も含めてミニチュアの電車のようでかわいらしく、乗っているだけで楽しい遊園地の乗り物のように思えました。
でも、朝と夕方には通学の生徒たちでいっぱいになる、ちゃんとした地元の人の足でした。

いつも高速道路や新幹線で通過するだけの小さな大津の街ですが、降りて歩いてみると他所の観光地化している街にはない、生活の匂いもする昔ながらの街並みが多く、昭和の風情を感じました。


お知らせ

2018-10-08 | お店からのお知らせ


イベント

 

・英語講座「KobeWritingClub」 10月11日(木)18時30分~20時30分

輸入コンサルタント会社アジアンロード代表取締役岩田朋之先生による、万年筆で書くことを楽しむ英語講座。
受講生募集しております。受講料3500円、事前にご予約をお願いいたします。
好きな色のインクを入れた万年筆と、正方形5㎜方眼ノート、英和辞典をお持ちください。ノートと万年筆とインクは当店でも販売しています。

 

・聞香会 10月28日(土)15時~17時

当店スタッフ森脇直樹による聞香会を開催いたします。
本格的なお香を気軽な雰囲気の中で楽しむことができる会になります。ぜひご参加下さい。

 

・FridayWorkshop「万年筆で美しい文字を書こう」15 11月2日(金) 19時~21時 

堀谷龍玄先生をお迎えして、万年筆で美しい文字を書けるよう練習し、添削してもらいます。ツバメ縦罫ノートN3021を持ちください。ノートは当店で販売しています。

 

 

 

 

ペン習字教室は、現在定員に達しており、飛び入りのご参加ができない状況です。空きが出た場合、ご連絡させていただきますので、ご参加希望の方はメール(penandmessage@goo.jp)あるいは電話・FAX(078-360-1933)でお申し込み下さい。


 お問い合わせ、参加のご希望など、当店(078-360-1933)までお願いいたします。

 


重い齢

2018-10-07 | 実生活

数日前に誕生日を迎え、とうとう50歳になってしまった。

もう齢はとりたくないと思ったけれど、母の齢を健康のまま追い抜くことができたことは幸運なことだと思い直しました。

でも、49歳を無事終えることができたことは正直ホッとしている。別に長生きしなくてもいいと思っているけれど、まだ死ぬわけにはいかない。

今年の誕生日は、例えば45歳が46歳になるのとは違う、重みのようなものを感じている。

とっくに大人だけど、何の言い訳もできない齢になってしまったような感覚になっています。

皆それぞれの地位を築いて、人生を軌道に乗せて、余裕を持ってそれを周っているのに、私はいまだに必死で道を進もうと努力しないといけない。

そういう生き方を選んでいるのは自分だし、それに後悔はないけれど、いまだに生きるために余裕のない毎日を送っている。

きっと自分はこうやって生きて行って、ゆっくりすることなく生涯を終えていくのだろうと思うと、あまりにも自分らしくて可笑しく思います。

若い頃、大人になったら誰もが自分の居場所を社会の中に確保して、それを脅かされることなく生きていくのだと思っていた。

だから早く自分も大人になりたいと思っていたし、若い頃の将来への漠然とした不安は大人になるとなくなるのだと思っていました。

しかし、自分がその齢になってみると、若い頃思っていたイメージとはかなり違っていて、大人であっても道に迷うこともあるし、将来に不安になることもある。

でも大人になると生き方が軌道に乗る代わりに、夢などは持たないと思っていたけれど、やりたいことや夢は変わらずに次々と現れてくることも今感じている。