年に何度かは京都に行きます。
何年間かは年末年始を家族で京都で過ごすということをしていましたが、宿代が理不尽に高いような気がして止めました。
店に就職してからずっと、自分の仕事のヒントは京都にあるような気がして、京都を訪れては何か参考にできることはないかと思いながら歩いていました。
日本中で、これだけ世界中の人を惹きつける街は他にないと思いますし、庶民には理不尽に高いと思う宿代でも泊まりたいと思う人が後を絶たない理由が知りたいといつも思っていました。
豊富な観光資源がたくさんの人が訪れる理由だと思うけれど、この街に住む人たち、特に商売に携わる人たちの迷いのない態度は、使用人だったけれど商売に携わりながらもいつも迷っていた自分にはないもので、いつも気になっていました。
それだけ自分のしていることに自信がなかったのですが、自分の商売のヒントを得るため、自信を持ってできる商売のやり方を見つけるために、いつもシリアスな気分で京都の街を歩いていたような気がします。
前の休み、妻と写真を撮るために京都を訪れました。
京都の中で一番興味深いのは京都駅だと思っています。
たくさんの旅行者が電車を降りて、バスやタクシーでそれぞれの目的地に散って行くまさにターミナルで、世界中の人たちの幸せそうな笑顔を見ることができます。
岡崎から南禅寺、哲学の道という王道のルートを歩きました。
歩いていると暑くて、上着の存在が邪魔になって、もう季節は変わっているのだと実感します。
何かを学び取りたいという気持ちは今も変わらないけれど、暗い気分ではなくなっているし、写真を撮り始めるとそんなことも忘れてしまうけれど。