店には常に話題が必要だと思っています。
いつも何かお客様に話せることがないと、その店は面白くない店だと思われてしまいます。
それは何でもよくて、極端な話近況報告でもいい。
来られるお客様全員に面白いと思ってもらえることは難しいけれど、数少なくても面白いと思って下さる方がいればその企画の意義はあったと思っています。
もう売れてしまって次のものをまた書いていただかないといけないけれど、当店でペン習字教室「万年筆で美しい文字を書こう9」を開催して下さっている堀谷龍玄先生がペン習字教室でも使用していますツバメ縦罫ノートN3021の表紙に 古い書を臨書した「古筆表書きノート」が出来上がりました。
https://www.p-n-m.net/contents/products/OG0161.html
古筆表書きノートは、堀谷先生が1冊1冊小筆、墨で書かれていて、同じものは2度と書かないという、まさに作品です。
半紙に書いた栞も2枚ついていて、このあたりのサービス精神は堀谷先生らしいと思っています。
ご希望のものがあれが、筆書きのお手本をお持ちいただければ書くという柔軟さも堀谷先生らしい。
この企画は堀谷先生が思いつかれたもので、アイデアをお話いただいた時、数少ないけれど面白いと思って下さる方が必ずいると思われる企画で、とてもいいものだと思いました。
ペン習字教室を定期的に開催している当店ならではの企画が欲しいと思っていましたので、堀谷先生のお申し出に大賛成して、ノートに書いてもらいました。
店としては恥ずかしいことだけど、堀谷先生は教室の講師も、この古筆ノートもボランティアで引き受けて下さっていて、当店の活動を応援して下さっている。
堀谷先生は、そういうことは一切口に出さないし、熱く語ることはないけれど、静かに語られる言葉や行動に気持ちの強さを感じることができる。
古筆表書きノートは、大量に売れる売れ筋商品より、当店らしいものだと自慢に思っている。