元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

オリジナル時計の企画

2019-11-28 | お店からのお知らせ

12月7日(土)8日(日)、ハンドメイド時計作家ラマシオンの吉村恒保さんが来店し、自作品の販売会を開催します。

私は先日完成した時計をいつも着けています。

オリジナル仕様の文字盤など本体も気に入っていますが、ベルトが手帳と同じダグラス革なのが嬉しくて仕方ありません。

カンダミサコさんから吉村さんがダグラス革を譲り受けて、私の時計のベルトを製作してくれました。まだかすかな艶しか出ていませんが、使っているコンチネンタルミニ5穴システム手帳のような艶が出てくることを楽しみにしています。

今回のイベントでは、企画を進めている当店オリジナルのラマシオン時計が完成する予定です。

・シチズンMIYOTA自動巻きムーブメント
・花梨こぶダイヤル
・オリジナルスターリングシルバー製ケース、オリジナル文字盤
・サファイアガラス
・日常生活防水
・ダグラス革ベルト
・シンプルデザインモデル143000円(税込) スケルトンモデル198000円(税込)


ラマシオンの時計イベント12/7(土)8(日)

2019-11-22 | 仕事について

 

ラマシオンの吉村さんにオーダーした時計が出来上がり、喜んで毎日付けている。

吉村さんが作った時計をいろいろ見せていただいて、全くのゼロの状態からいろいろ仕様を決めるていくのも楽しかったし、時計が出来上がるまで待つのも楽しい時間でした。

出来上がったらもっと楽しかったけれど。

今回の時計は、少し照れ臭いけれど結婚25年の記念のものでした。節目となる年なので何か形として残るものということで妻と揃いで作ってもらいました。

サイズは違うけれど、デザインはほぼ同じものになっています。

今まで時計を趣味にしたことはなく、ずっとセイコーの同じ時計を何回も修理して使い続けてきました。

仕事のやり方が変わって、服装が変わったことと、齢をとったせいか、生真面目な感じがするセイコーの時計よりも遊び心のあるものをつけてみたいと思っていた時に、ラマシオンの吉村さんと出会いました。

シチズンの機械式のムーブメントを使って、世界で一つだけの時計を作ることができるという時計のあり方があるのだと知って、当店が万年筆を趣味とするお客様に提案できる時計だと思いました。

中の機械の鼓動が見えるスケルトン仕様、スターリングシルバーにロジウムを掛けて黒ずまないようにしたケース、三日月をイメージした文字盤に私の好きな色のターコイズを12時位置にあしらってワンポイントとしています。

リューズの形、針の色など細部まで指定することができますので、まさに世界でひとつだけの自分のための時計です。

きっと私はこれからこの時計をずっと付けていくのだと思っているけれど、新しい時計を手にして、また違う扉を開いてしまったような気もしています。

ラマシオン吉村さんが当店に滞在し、自作の時計の販売、オーダーの受注を12月8日(土)9日(日)にいたします。私もご相談に乗ります。どうぞ、ご来店下さい。

当店オリジナルのラマシオンさんとのコラボ時計もイベントに間に合う予定です。そちらも楽しみにしていて下さい。

 


銀座見物

2019-11-16 | 実生活

 

今年は出かけることが多かった。それはきっと自分で出掛けて行きたい思ったから、そういうスケジュールを組んでいたような気がします。

先日連休にして、銀座、日本橋あたりを巡ってきました。
伊東屋さんで開催されているシステム手帳サロンを見たいという、趣味とも、仕事とも言えない旅を妻としていた。

夏に日本橋にできた誠品書店さんを見るというのも目的のひとつでした。

先月の台湾出張で誠品書店さんの何店舗かを見て、日本のお店のいくつかと誠品書店さんと似ていることが分かりショックを受けた。

様々な言い方、考え方はあるし、参考にすることは悪いことではないけれど、それがもし表面だけ真似たようなものだったら、本家がやってきた時に恥ずかしい思いをする。お客様もがっかりしてしまうかもしれません。

私が若かった時は、情報もなかったので、海外で流行っている店の真似をしてもそれなりに形になったかもしれないけれど、情報が早く、広く伝わる今はよりオリジナリティが必要な気がします。

最近の商業施設の似たり寄ったり感もひどいと思っています。

入っているお店がどこも同じで、自分が見て回ったのがどこの街だったのか分からなくなっいます。
勢いがあるお店がどんどん出店して、どこにでも存在するようになっているのだと思うけれど。

東京に行くとたいてい伊東屋さんに行きますが、今回の旅の目的もシステム手帳サロンに行くことでしたので、銀座の二軒の伊東屋さんを時間をかけてゆっくり見てきました。
文房具が好きなのでやはりこの店が一番楽しい。

お店の方が声を掛けてくれて、お会いした環境があまりにも違っていたのでその時は思い出せなかったけれど、東京ペンショーでお世話になったことを後で思い出した。ちゃんとお礼を言いたかった。

いろんな店を見て回りながら、自分の店について考えている。当店には当店の特長がきっとあって、伊東屋さんと同じことはできないし、やってはいけないことは分かります。

店作りとは、どこかのお店を表面だけ真似するのではなく、店とは毎日の営業の中で、自分の心から湧き出てきたものを形にするという、なかなか形にできないような言葉を持って帰ってきました。


文具の小ネタ ~折りたたんだページ~

2019-11-11 | 実生活

 

2つ折り、3つ折りなどの折りたたんだ手帳やノートのページに惹かれます。

本来のサイズの倍以上のサイズで書けたり、見ることができたりするのは、例えば老眼で小さな文字が読みにくくなってきた私たちの世代には有難いと思うし、3つ折り以上だと蛇腹に畳んだり、巻き込むように畳んだページをどのようにレイアウトして使うか考えるのも楽しい。

ミニ5穴とバイブルサイズシステム手帳もルーズリーフもなるべく2つ折りや3つ折りを使いたい。内容が長くなった時に何枚にもまたがらないのがいいので、1つのプロジェクトのことを1枚にまとめたり、文章を書く時にも重宝していますし、メモ書きにも使います。

システム手帳デザイナー智文堂のかなじともこさんもダイアリー(カレンダー)はバイブルサイズが3つ折り、ミニ5穴が4つ折りのものを作っている。これは一覧性において大変有利だと思うし、ページが広がることを喜ぶ手帳好きの心を突いた仕様だと思っています。

これは禁断だったのかもしれないけれど、オリジナル正方形ダイアリーをバイブルサイズのシステム手帳に挟めるくらいの幅に中身を折りたたんで表紙をカットしてみました。

左側ページのPlan,Memoの右側の線に沿って折ると使いやすいような気がしました。

正方形ダイアリーはその紙面の大きさが特徴ではあるけれど、他の手帳と合わせて持ち運ぶときには難しい。こういう使い方もできるのではないでしょうか、というご提案でした。

万年筆店のダイアリーとしてお恥ずかしい話ですが、正方形ダイアリーの用紙を昨年から変更していて、乾きが早くて使いやすくなったとは思いますが、インク出の多い万年筆だと少し線が太くなってしまったり、インクによっては少し裏抜けするものもあります。

私はシャープペンシルで書いているけれど、気になる方は国産細字の万年筆をお使いいただいた方がよろしいかと思います。太目の万年筆でしたら、ペリカンブルーブラクなどの古典インク系、ペリカンロイヤルブルーなどでしたら気になるほどではありませんでした。

しかし、より良いものを作りたいと思っています。2021年分からは課題として改善するつもりです。

 


店主不在

2019-11-04 | 実生活

私事ですが、銀座伊東屋で開催されるシステム手帳サロンを見に行くことが主な目的ですが、来週は東京のお店巡りをしてきます。11/14(木)は私は不在にしておりますので、お気をつけ下さい。

今年は店を不在にすることが多かった。少しずつですが私が不在でも店は、オペレーションとしても売り上げも普通に回って行くようになるのではないかと思っている。

私の理想は私がいなくても店に全く影響がないということで、お客様になるべく迷惑を掛けたり、我慢させるようなことがないようにしながら、それを目指して様々な画策をしています。

そうなるためには、まだ少し時間がかかるのかもしれないけれど、11/23(土)24(日)に開催される神戸ペンショーもスタッフKとM、そしてかなじともこさんをお招きした3人で当店ブースでお客様の対応をいたします。

ペンショーのような華やかな場所に行けないのは残念だけど、ペンショーから当店に来て下さるお客様も多く、店を営業することにしていますので仕方ない。私は店番をしています。

スタッフM(森脇直樹)はペン先調整士としてデビユーの日になります。

若い彼にペン先調整を依頼されるのは不安に思われるかもしれないですが、入社以来数多くの万年筆のペン先を見てきて、経験も積んでいます。調整を依頼される万年筆の不満な点、要望をどんどんお伝えいただければ解消できると思います。

神戸ペンショーには、万年筆と万年筆関連品、システム手帳、オリジナルダイアリーを中心に持って行きます。

年末近くになっていますので、来年の手帳について考えておられると思いますが、当店にダイアリー、システム手帳を見てから決めていただきたいと思っています。