ビルケンシュトックで満足していたのに、靴専用の部屋があるという駒村氏の影響で、ここ数ヶ月靴が欲しいと思って色々物色していました。
一時オールデンを買う直前まで行きましたが、生産終了したブルックスブラザーズの別注モデル狙いだったためサイズが合わず断念。
それからも本を見たり、ネットを見たり、いろいろ調べていました。
オールデンの短靴を履きたいと思っていましたが、調べたり、自分の服装や好みについて考えているうちに冬の靴が欲しくなってきました。
自分の服装に合うブーツ。
ブーツでもいろいろあって、アメリカンなワーキングブーツからドレッシーなチャッカブーツまで。
トリッカーズのカントリーブーツはずっと気になっていました。
ハンティングなどで、野山を歩くようなライフスタイルを持つ人のために作られた(?)ブーツのため、トゥに傷が入っても目立たないようにメダリオンや足裏を保護する厚いダブルソールなどの仕様も好みでしたし、何よりもカントリーブーツという名前が好きでした。
カントリーという言葉がつく商品はいくつもあって、その言葉がつくだけでとても魅力的に感じられる。
今思い出せるのは、アディダスのカントリーというスニーカー、シビックカントリーという車、ジョージ・ハリソンが愛用したカントリージェントルメンというギターなど、カントリーという言葉には何か、タフで実用性を大切にする人のためのモノという響きを感じます。
女性にとってのカントリーと、男性にとってのカントリーとはとても印象が違うと思う。
靴の知識はほとんどありませんし、誰からもトリッカーズを勧められたわけではなかったけれど、カントリーブーツという名前にやられて購入しました。
靴底はレザー、ダイナイト、コマンドと3種類の中から選ぶことができましたが、一番丈夫そうなコマンドソールにしました。
野山を狩猟しながら歩く、イギリスカントリージェントルメンのためのカントリーブーツ。
私はこれで野山を歩きたいと思わないけれど、その気になればアウトドアで過酷な使用にも耐えるだけのタフさがあるというところが魅力です。繊細なものは好みではない。
カントリーブーツ、万年筆で言うとタフでハードな使用に耐える、そして誰もが知るペリカンM800のような存在なのかもしれない。
ありふれているけれど、誰もが手にして、誰もが愛用している。それこそ信頼するに値する道具の大切な条件だと思っています。
靴にいろいろあって、万年筆と同じような楽しみがあることを知った次第です。靴を履いて出掛けるのがとても楽しくなります。