6月8日(土)11時~18時 9日(日)11時~16時 福岡で工房楔との共同開催イベントを、ギャラリートミナガで開催いたします。どうぞご来場下さい。
商売で扱っていて、知識もあるからかもしれませんが、万年筆は最も時代を反映しているモノのひとつだと思っています。
多くの人は変わらずにあり続けていると思っているかもしれないけれど、その時の流れのようなものを映しています。
その変化は、デザインでも仕様でも進化していると信じているし、企業の努力で何とかなることはしないと続けることはできなかった。
今の時代の万年筆のトレンドはフレックスペン先だと思っています。
日本人は万年筆で書く時に必要以上に力を入れることを嫌うけれど、海外の人の筆記では結構力を加えて太い線と細い線を書き分けるシーンを目にします。
日本の文字でも少し今強弱、太細のメリハリがつけば文字に勢い、動きが出て、生き生きすると思いますし、そういうペン先の万年筆はやはり書いていて楽しいと思います。
フレックスするペン先は、ビンテージの万年筆にしかないということになっていて、現代の万年筆はどれもペン先が硬くてしならないと言われてきました。
柔らかいペン先の万年筆は多くの人の憧れではあるけれど、ビンテージのペンを新品と同じように使うのは、様々な困難があります。
私は万年筆は、長く愛用することができて、書くためにあると思っているので、ビンテージのものよりも新しいものをお客様方に使ってもらいたいと思っています。
現代のペンでフレックスするペン先を持つ万年筆が出始めてきて、それらを今の時代を反映した万年筆として、ピナイダー ラ・グランデ・ベレッツァとウォール・エバーシャープをお勧めします。
ピナイダーは硬めのペン先に切り込みを入れて、フレックスさせることができるようにしています。地金は硬いので、開いた後の戻りが早く使いやすい。国産の極端に柔らかいペン先のように筆記していて、内側が引っかかるようにこともありません。
ウォール・エバーシャープデコバンドは、ペン先が大きいため柔軟性のある書き味を持っています。フレックスさせてインクが切れないのは、大型で2段式のエボナイトペン芯の効果が大きい。
これらはマニアックな仕様なのかもしれないけれど、万年筆という昔から変わらずにあると思われているものの中でも、それに安住せず、変化している時代を反映するものも私は良いものだと思う。
ピナイダー ラ・グランデ・ベレッツァ、ウォール・エバーシャープデコバンドそしてシグネチャーも出張販売に持って行きます。
[出張販売スケジュール]
・6月8日(土)11時~18時 9日(日)11時~16時 工房楔との共同開催
福岡 ギャラリートミナガ 福岡市中央区大名2-10-1
・7月18日(木)14時~19時 19日(金)12時~19時 20日(土)12時~19時
東京・代官山 ギャラリー懐美館 東京都渋谷区恵比寿西1-31-14グリーンマンション1F
・8月24日(土)25日(日) 10時~18時
札幌 ギャルリノワール/ブラン 札幌市中央区南2条西6-5-3住友狸小路プラザハウス2F
・10月5日(土)10時~17時 6日(日)10時~16時
東京インターナショナルペンショー 東京都立産業貿易センター台東館 東京都台東区花川戸2-6-5