分度器ドットコムの谷本さんがヨーロッパ旅行に持って行った鞄を久しぶりに開けてみると、数枚のユーロ紙幣とともにイタリアの匂いがしたと言っていました。
そして、旅行でのあるワンシーンが懐かしい記憶としてよく思い出されるそうです。
それは、ベルリンに着いて2日目の夕食をしたベトナム料理店での光景です。
その日、私たちはいくつもの蚤の市をはしごし、お店を何軒も回わりました。
前日と違ってとても暑い日で、その日最後の店としてクタクタになって、やっと探してたどり着いた店は閉店した後でした。
疲れきっていた私たちは、中心地まで戻る気力も残ってなく、閉店していた文房具店の隣にあったベトナム料理店で早い夕食とすることとしました。
通りに面した店先の席に陣取って、皆タバコに火を点けました。
まだまだ陽が高かったですが、涼しい風が吹き始めていました。
旧東ベルリンにあたる寂しげなその場所は地元の人しか通らない静かな所でした。
そのベトナム料理店も、その日私たち以外にお客が来るのか分からないような侘しい感じの店でした。
賑やかで、常に新しく生まれ変わっている街ベルリンにあって、忘れられているかのような下町で私たちは前日よりも遥かにリラックスしてその場所を自分たちの場所のように感じました。
仲良く方を抱き合うドイツ人のゲイカップル、自転車二人乗りの恋人たち、ベトナム移民の女性のはにかんだ笑顔。
たしかに私もその風景は懐かしく思い出すシーンのひとつです。
私たちはこれからも6月のヨーロッパ旅行の様々なシーンを思い出しながら、生きて行くのだと思いました。
もしこれから私たちの人生が変わることがあるとすれば、ベルリンのあのベトナム料理店の店先からだったのだと思い返すのかもしれません。
そして、旅行でのあるワンシーンが懐かしい記憶としてよく思い出されるそうです。
それは、ベルリンに着いて2日目の夕食をしたベトナム料理店での光景です。
その日、私たちはいくつもの蚤の市をはしごし、お店を何軒も回わりました。
前日と違ってとても暑い日で、その日最後の店としてクタクタになって、やっと探してたどり着いた店は閉店した後でした。
疲れきっていた私たちは、中心地まで戻る気力も残ってなく、閉店していた文房具店の隣にあったベトナム料理店で早い夕食とすることとしました。
通りに面した店先の席に陣取って、皆タバコに火を点けました。
まだまだ陽が高かったですが、涼しい風が吹き始めていました。
旧東ベルリンにあたる寂しげなその場所は地元の人しか通らない静かな所でした。
そのベトナム料理店も、その日私たち以外にお客が来るのか分からないような侘しい感じの店でした。
賑やかで、常に新しく生まれ変わっている街ベルリンにあって、忘れられているかのような下町で私たちは前日よりも遥かにリラックスしてその場所を自分たちの場所のように感じました。
仲良く方を抱き合うドイツ人のゲイカップル、自転車二人乗りの恋人たち、ベトナム移民の女性のはにかんだ笑顔。
たしかに私もその風景は懐かしく思い出すシーンのひとつです。
私たちはこれからも6月のヨーロッパ旅行の様々なシーンを思い出しながら、生きて行くのだと思いました。
もしこれから私たちの人生が変わることがあるとすれば、ベルリンのあのベトナム料理店の店先からだったのだと思い返すのかもしれません。