元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

考えの変更

2020-09-24 | 仕事について

たまたま水曜日で定休日でしたが、9/23で当店は13周年を迎えました。

この店が始まった時、店のキャリアを積み重ねるほど、新しい景色が見えているのだろうと思っていたけれど、見える景色は13年前とそれほど変わっていない。年数を重ねただけでは、見える景色は変わらないのだと気付きました。

無理に新しい景色が見えるようにしようとは思わないけれど、何も変わらずに同じところに居ることが、良いことなのか、恥ずべきことなのか分からないけれど、自分のこだわりどころではない。

状況は変わらないけれど、13年前の自分と今とでは、その考え方は変わりました。
しっかりとした考えがあって、その考えに則って店の営業を続けられたら立派だけど、私は違いました。

その時の局面に応じて、考え方は変わりました。同じ場所で同じように営業しているけれど、店の内容も変わってきました。
その時々で、自分の興味に応じて、店は変わり続けてきたと思います。

たった13年ですが、店を取り巻く環境は変わりました。
気が付いたら、社会の情勢も変わっていて、その変化に自分が嫌でない範囲で適応してきた。

その時の流れの変化に必死についてきたら、13年経っていたというのが本当のところで、情けないのかもしれませんが、それが続いてくるということなのかもしれません。

店を始めた時、何とか正解を見つけようとしていました。
結局正解などなくて、自分が出した答えを正解にするための、人は努力するのだと開く直っていましたが、すこし考えは変わっています。

見える景色は変わっていないかもしれないけれど、ひとつ見えたものがあったとしたら、正解は自分のやりたいこと、自分が好きだと思うことだということでした。

また年数を重ねて、自分ももっと齢をとったら違う答えを見出しているのかもしれないけれど、その時はまた古い考えは簡単に捨てて、新しい考えで店をしているのだと思います。

でもその考えは、最低限お客様のためになって、それが支持されて、店が続いていくためのものだと思います。
私はまだ若い。会社で働いている同年代の人たちはきっと課長などの職責について、バリバリと仕事をしないといけない立場だと思います。

私もまだまだ仕事を続けないといけないし、若者がいるので、自分のゴールよりも遥に先まで、この店が止まらないように、続いていけるようにしないといけないと思っています。