入院されていたル・ボナーの松本さんが退院され、ル・ボナーさんのお店も平常営業の戻りました。
全く食事を摂らず、点滴だけでほぼ1週間すごしながら、昼間は外出許可を得て店の営業をして、夜また病院に帰るという生活は本当に大変だったと思います。
そんなことをせずに、治療に専念した方がいいことはご本人が一番分っていることだと思いますが、私が病気になっても同じことをしていたと思います。
日々の売上が生活の糧になっていることもありますし、店を休むと忘れ去られるのではないかと心配もある。
個人商店にとって、予定以外で店を休むということはとても怖いことですね。
子供の頃、今日はしんどい、熱がある、と言っても絶対に学校は休ませてもらえなかった。
そんなふうにしているうちに、学校にいるうちにしんどいことなど忘れて、普段どおりにしていることがいつものことで、この小学校の時に毎日のことは休めないのだという厳しさを知ったように思い、それが両親の意図したところだったのかもしれません。
幸いオープンして6年近く、何か病気をして店を休むことなく元気でやってくることができたのは、単純な思考回路と丈夫な体に産んで、育ててくれた両親のおかげで、今一番感謝しています。
今までの6年よりも、これからの道のりの方が長く、何もないわけはないけれど、その時は松本さんのことを思い出しながら同じことをしていると思います。