私たちのような店は、扱うものが何であれ自分が面白いと思う遊びを示して賛同して下さるお客様に集まってもらうことで成り立っています。
万年筆が仕事道具であったとしても、仕事の中での遊び心を最も提案したいと思っています。
私たちの時間は限られています。
食事をゆっくり摂って昼寝するほどの長い昼休みもないし、1か月まるまる続くバケーションもない。
日常の仕事の中で、ちょっとした空き時間で、夜のわずかな一人の時間の中でいかに遊ぶか、日常生活に溶け込ませることのできる遊びをいつも考えています。
デジタルカメラに惹かれて、ああだこうだ言い合うのも、それが自分の日常生活の中に溶け込ませることができるものだからで、そこに仕事と遊びの区別はなく、両方を跨いでいるものだ。
工房楔の永田さんに春のイベントが終わりました。
永田さんが世に示しているものも、日常の中に溶け込ませることのできる銘木の杢などの部分を味わう遊びで、それに多くの人が付き合ってくれている。
イベントに毎回来られる人もたくさんおられるし、遠くから家族旅行とスケジュールを合わせて抜けて来て下さる方もいて、そういう人たちは永田さんが提案する杢という遊びを一緒に楽しんでいるという感じで、中にはそれぞれ専門分野があって、ひとつの材を追究する方もおられるのは面白いと思うし、気持ちはすごくよく分かります。
毎回初めて来られた方もおられて、何か面白そうだから何か買おうという気持ちで来て下さるノリの良い人もいて、こちらもとても嬉しくなります。
次のイベントは9月26日(土)27日(日)を予定しています。