元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

ラジオ

2017-02-28 | お店からのお知らせ

神戸のAMラジオ局ラジオ関西の「時間です。林編集長」という番組に、3月2日(木)15時15分~30分に出ることになりました。

放送が終わってからブログで書いたり、お客様にお話ししようかと思いましたが、「前もって言ってくれたらよかったのに」と言われることもあるかと思い、告知しました。

けっして聞いて欲しいというわけではありません。

人前で話すことが苦手ですが、それが公共の電波に乗って拡散するラジオのマイクに向かって話すとなると、今から緊張して足がすくむ想いです。

きっと聞いておられる方にもそれが伝わり、緊張感のある放送になるのではないかと思います。

もう7年くらい前になると思いますが、当店の前に中継車が来て店から放送をしたことがあったこともありました。

話すことが苦手で、そんなに緊張するのに何で出るのかということですが、私にラジオに出てもらおうと思ってくれた人の気持ちに応えたいということが理由です。

それに一人でも多くの人に店のことを知ってもらうことは当店としても損ではない。実際に前の放送で当店のことを知って来て下さるようになった方もおられました。

3月2日14時~17時くらいの間、私は不在にしておりますのでペン先調整は承ることはできません。よろしくお願いいたします。


来店予約

2017-02-26 | お店からのお知らせ

当店は来店予約を受け付けていて、ご予約下さったお客様を優先して承っています。

お客様が店に来て下さるだけでも有難いことなのに、訪問する日時を伝えろとは何か高飛車な店に思われるかもしれません。

当店のような小さな店でも週末、特に土曜日は来客が多く、ペン先調整や新規のご購入のお客様が続くと、長時間お待たせしてしまうこともあって、心苦しく思っています。

ペン先調整で1本15分くらい、新規のご購入で30分以上はかかりますので、そういったお客様が2,3人重なると、1時間待ち以上になってしまいます。

そういうことを何年も続けてきて、来店予約を受け付けるようにしています。

 

もう15年以上行っている散髪屋さんが予約を受け付けてくれません。

予約させてくれると散髪にどれくらいの時間がかかるか計算できるけれど、行った者順なので先のお客様がおられたら、平気で1時間待ち以上になってしまう。

それが唯一の不満で、この経験もあって、当店は来店予約を受け付けていて、ご予約のお客様優先に承っています。

ご来店日時を予めお知らせ下さいましたら(電話、メールなど)スムーズにおうかがいすることができるようにしていて、実際ご予約いただいてお客様はあまりお待たせせずに承ることができるようになりました。

最近、私も出掛ける機会が多くなって、不在にしていることもありますので、不在で承ることができないということも防げます。

散髪屋さんは予約できないので、その後に予定を入れることができない。当店はそんなふうになりたくなかった。

予約制、予約優先は当店の業務を円滑に行い、私が心置きなく出掛けるためにしているということもあるけれど、お客様の時間を無駄にしない、小さな店は取り入れるべきものだと思っています。


福岡

2017-02-19 | 仕事について

工房楔の永田さんのイベントを3月25日(土)26日(日)当店で開催いたします。
毎回、何か目玉となるものを作ってきてくれるイベント巧者の永田さんのイベントに皆様お越しください。

 

時代は常に流れていて、その速さは年を追うごとに早くなっているように感じるのは、追いかけようとは思っていないけれど、自分がそれに追いつけていないと思っているからなのかもしれません。

この店を始めた10年前とも、世の中は変わったと思っている。時代の雰囲気が全く変わってしまいました。
この10年間でいろんなことが世界中で起こっているので、変わらないはずはないけれど。

世の中が変わっているので、店も本当は変わらないと生き残っていけないと思っているけれど、今変わりたくないし、変わる準備もできていない。

それは新しいことへの挑戦ではあるけれど、実は今のまま変わらずにであるために外に出て行こうと思いました。

神戸だけで活動していたのをより多くの方に今の当店を知ってもらうために活動範囲を広げる。

それに外に出て仕事もしたいという、私の長年抱いていた個人的な想いもありました。

今ではそんな考え方をする人はいないかもしれないけれど、日本列島の主な陸地の中心となるとこにまず出たいと思いました。

北海道なら札幌、本州なら東京、九州なら福岡というふうに。(四国は最も好きなところだけど、神戸と近く感じられる)

そんな話を昨年末工房楔の永田さんに話していて、福岡で一緒に何かしようという話になりました。

開催は夏、2月に下見に行くということになって、先日福岡に行ってきました。

予めインターネットで調べてある程度に絞っていましたが、街の雰囲気が分かりません。

できれば神戸の元町のような雰囲気のところでやりたいと言うと、永田さんは困惑していたけれど。

永田さんは工房楔の活動が今のスタイルになる前に様々なことに挑戦していて、他の作家さんと共同でギャラリーを借りて展示をしたこともあったそうで、そんな経験が今回も生きていたのだと思います。

福岡の街、天神、大名、赤坂辺りを二人で歩き回っていくつかのギャラリーを見て回って、イベント会場を決めてきました。

7月8日(土)9日(日)11時から ギャラリートミナガで開催いたします。

地下鉄空港線赤坂駅近く、中央区役所向かいの感じの良い並木道に面した場所で、私たちは大いに気に入りました。

 


ビジネスモデル

2017-02-12 | 仕事について

ビジネスモデルという軽い言葉で言うのも違うと思うけれど、ル・ボナーの松本さん、カンダミサコさん、工房楔の永田さんたちはそれぞれ独特の方法論で、自分たちができること、したいと思ったことを仕事にしています。

そういう生き方と仕事の仕方をミックスして確立したこと自体が創造力の賜物だと思うし、人と違うことをする気持ちの強さだと思う。

それぞれの人がやりたいと思ったやり方で選んだ方法論なので、きっとそのやり方を丸写ししても上手く行かない。

でも、身近で見ることができながら、最もお手本になる彼らの仕事のやり方を参考にして、自分の型に当てはめてアレンジするということは今までしてきましたし、彼らのすることは賛同できることが多い。

それぞれの仕事振りを見ていて、皆相当に力のある人たちだと感心します。それぞれに得意分野があって、それを最大限生かした仕事をする。嫌なことはしない。

仕事において私たちは(私は)まずビジョンを持ちます。

ビジョンというとかっこいいけれど、それはこうしたいという願望であって、直感的にこれは好きだけど、これは嫌だという感情です。

こうしたいという感情があって、その感情の通りできるような、自分たちがとっていいと思える方法論を選択してやってきたような気がします。

嫌だと思うことや、やりたくないこと、人の受け売りは上手く行かなかった。

世の中を見て、こういうふうになる、こういう動きがあると感じたことに対して、自分ならどうできるか、やりたいと思える方法があればそれをする。なければしない。

好きなことだけ、やりたいと思ったことだけをするのは甘いと言われるかもしれないけれど、私は嫌なことを上手くする自信はないし、自営業なのでそれが許されると思っている。

感情があって、それを実現する方法を選ぶ場面はこれからも何度も訪れるだろう。その時に、失敗しても後悔しないように、自分のやりたいと思った選択をしていきたいと思っている。

 

明日(2月13日)は私は出張のため、終日不在です。ペン先調整などは承ることができませんので、お気を付け下さい。

 


価格改訂

2017-02-05 | お店からのお知らせ

ここ数年の懸案事項だったホームページのリニューアルをしました。

リニューアルと言っても、デザインは変わっていないのでお客様方から見える所はバナーがやたらと増えたと思われるくらいの変化です。

しかし、内部構造はかなり変わっていて、ホームページを製作してくれている大和出版印刷さんががんばってくれました。

これから私たちが機能が良くなったホームページを使いこなしていけるようにしないともったいないものになってしまいますので、いろいろといじっていきたいと思っています。

このリニューアルも当店としては大混乱でした。

それはホームページの変更と同時にメールアドレスの変更、ペン先調整料金の改訂もしたことが理由かもしれません。

新しいメールアドレスは、pen@p-n-m.net です。

今まで使っていたネットワークメールは長く使っていて、使いやすくはなっていたけれど、届かないメールが多く、gmailと併用しないといけませんでした。

 

ペン先調整料金は、書きにくいペンを書きやすくするというもので3500円からにしています。(当店ホームページペン先調整について)

当店でお買い上げいただきました1万円以上の万年筆は、1年以内ペン先調整無料で以降2500円で調整いたします。

値上げというのは、売上増加を狙って、欲の皮を突っ張らせてされるものだと思われるかもしれないけれど、値段を上げる方は様々なバランスを取りながら苦渋の決断をしているし、今までその値段でしてきたので変えることは非常に怖い。

値段とはそういうもので当然だけど、3500円が高いと思われたらきっと利用されなくなり、ワリに合っていると思われたら利用してもらえる。

私も、これからペン先調整ができるようになろうとしている森脇も、3500円が高いと思われない仕事をしていかなければならない。

より丁寧な仕事を心掛けたいと思っています。