元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

年末年始営業変更のお知らせ(1月4日から営業)

2019-12-23 | お店からのお知らせ

2007年のリーマンショックの時、消費が落ち込んだようでしたが、店を始めたばかりでしたので変化に気付かなかった。
でも10月の消費税増税後の消費の落ち込みはすさまじいものがあると感じています。
この状況が続いたら、きっと市井の店の多くは閉店せざるを得なくなると思うし、閉店を免れた店も規模の縮小を余儀なくされるだろう。

今回の低迷は、実際の家計への負担増による低迷というよりも、国民の感情的なものだと思っています。
日本の景気は庶民の肌感覚ではかなり悪くなっていて、明らかに元気がなくなっているのに、さらに消費税を上げたことによる反発の感情が消費を落ち込ませているのだと思っている。

生活に必要なものの消費税を据え置いたり、キャッシュレス決済で5%還元しても、感情的なものなので消費は上がってこない。
それほど、今回の消費税増税は悪政だったと思っています。

そういったお金を使う人の気持ちはすごくよく分かるけれど、お金を使ったもらう店側としてはそうも言ってられず、不景気に喘ぐ日本の中でも自分たちと自分たちに関わってくれている人たちだけは生き残らないといけないと、決意を新たにしています。

当店も10月以降の業績は悪くなっています。

それを政治のせいだけにしてはいけないし、他にも原因はあるのだと思って店の魅力を上げるように努力しないといけないとは思っています。

年末年始の営業日を変更いたします。
年末の12月28日(土)までの営業は変りませんが、年始は1月4日(土)から営業いたします。

1月4日(土)からネットショップ限定販売を予定していました工房楔のお年玉企画は、店頭でも販売いたします。

よろしくお願いいたします。


ペリカンM200ゴールドマーブル

2019-12-16 | お店からのお知らせ

ホームページが不通で、店が営業していないのではないかと心配して電話して下さるお客様も多くおられて、申し訳なく思っています。
私の目論見が甘かったのかもしれないと、今は思っています。
次やる時はもっと上手く告知して、12月なんかにしないと心に誓いましたが、次ホームページの引っ越しをすることはあるのだろうか?

いつできるか分からないホームページの移管作業を待っていても仕方ないと思い始めました。

新しいものは次々入ってきています。
ペリカンM200ゴールドマーブルです。
こういうペンがあったらいいのにと多くの方が思っておられた色のペンだと思います。私は思っていました。

M200のシリーズは、スチールペン先ですが、このスチールペン先は書き味も柔らかく、筆圧に反応してくれます。
他のメーカーのスチールペン先とは一線を画する、非常のフィーリングの良いものです。

<EF>と<B>をご用意いたしました。価格は17600円(税込み)です。

 

これはご来店いただいた方にお持ち帰りいただけるようにしている「ふみぶみ」というフリー冊子です。
おてがみ向上委員会のうちだまきさんが、手紙を書く人を増やしたいという情熱から作り上げた冊子で、私もエッセイを書かせていただいています。
なかなか力作で、読み応えのある冊子でびっくりしました。この中に自分の文章が載っていることが嬉しかったです。


ホームページのリニューアル

2019-12-12 | お店からのお知らせ

 

ホームページhttps://p-n-m.net/のやり変えをしています。

ホームページのやり変えに先立って、このブログもデザインとタイトルを変更しています。
より今の気分に近い、自分らしいものになっています。

今のホームページのWEBショップでお買い物いただけるのが、は12月12日(木)17時までになります。それ以降もブラウザのキャッシュが残っていてご覧いただける場合があるかもしれませんが、12月14日(土)11時頃からは新しいデザインのWEBショップになります。アドレスは同じです。

創業時からホームページはありましたので、12年変わらずに使ってきたことになります。
最近ではSNSで告知して、ホームページを持たないお店も目立ちます。
当店が始まった時は、ホームページがないと話にならないという感じででしたが、今はそうでもないのかもしれません。
時代の変化とともに、ホームページの役割、あり方も変わってきたと実感しています。

デザイン的な違いはほとんどありませんでしたが、大きなリニューアルを2回ほどして、今のホームページの形になっています。

12年も経っている古い設計、構造のものを専門家の知恵で無理やり増築して使ってきたようなところがあったようで、例えて言うとクラシックカーでレースに出るようなもので、お金と手間ばかりかかって、全然早くないという状態に気付かなかった。

ホームページの管理をして下さっていた大和出版印刷の担当の方々には、大変なご苦労をおかけしていたと申し訳なく思いました。

こういうものは時代が進むと、簡単に、使いやすく、値段も安くなります。
それは時代の流れ、テクノロジーの進化なので仕方ない。そういうものを取り入れ続けて、変化させていかないといけないのだと思いました。

新しいホームページはプログラミングに精通しているお客様にご指導してもらいながらしていますが、スタッフM(森脇)が中心となって、WEBショップ構築サービスを利用して自分たちで作り上げています。

やり変えを決めてから、私もパソコンを持ち帰って長い時間操作しています。

慣れない作業ですが、教えてもらって今までできなかったことができるようになりました。
コンピューターをいじることが面倒でなくなったし、あのアルファベットの羅列を見ても拒否反応が起こらなくなった。

今回のホームページのやり変えで、ホームページアドレスは変らず https://p-n-m.net/ のままですが、メールアドレスが変更になります。新しいメールアドレスが使えるようになるまで、penandmessage@gmail.comにご連絡いただければ返信させていただきます。


ラマシオンの時計

2019-12-10 | 実生活

 

ラマシオンのハンドメイド時計のイベントを開催していました。

万年筆以上に、時計を買ってもらうのは本当に難しいとラマシオンの吉村さんに来てもらうたびに思います。

万年筆を普通の人は1本持っていたら充分だけど、書くことを趣味としている人はいろんなペンを持ってみたいと思うから何本も持つことができている。

靴も、私は趣味と言えるほどではないけれど、好きなのでいろんなものを履きたいと思います。

趣味として凝っていて変わったものが欲しいと思わない限り、万年筆も靴も一般的に良いと言われているもの、定番の中で自分の好みに合ったものをまず選ぼうとする。

時計も同じで、セイコー、ロレックス、オメガなど、まず定番の誰もが知っているもの毎日使う時計として選ぶのかもしれませんし、最近はアップルウォッチという、機械式時計には脅威となるものが現れていて、これを愛用している人に時計を勧めるのは難しい。

そういった状況の中で、ラマシオンの時計の価値というのは何だろうと考えます。

齢をとると一目でどこかのメーカーだと明らかに分かるものは避けるようになります。

できれば誰にも分からない、知らないものをつけたい。

そして例えば、バス停のベンチに座った時に隣に座った人が同じ時計をつけていたら、とても恥ずかしくていたたまれなくなります。

量産されているものならそういうことが普通に起こる。

ラマシオンの時計は、ムーブメントはシチズンミヨタ製で、正確で、修理も吉村さんが対応してくれるので、時計を見ながら生活している私のような人間でも安心して使うことができます。

ミヨタは、長野県御代田町を発祥とするムーブメント製造部門で、幼い日の思い出が多い佐久の近くということで親近感を感じています。それだけで悪いものではないと思っている。

時計作家の吉村さんがその時得たインスピレーションに従ってひとつひとつ作られていますので、同じものがたくさん存在しません。

冗談ばかり言っている吉村さんが、ラマシオンの時計について真剣にお客様に語りかけているのを聞きました。
ある時ふと見上げたらとてもきれいな夕焼けだった。そんな時何時だろうと見る時計であってほしい。
ラマシオンの時計は、普段の生活を特別なものに演出してくれるために存在しています。