28年前のペンですが、いつも細字のお手本にしているパイロットカスタム72。
かなり硬いペン先で、より細く書くことができる万年筆として重宝しています。
細字のペンポイントとしてはオーソドックスな形ですが、滑らかなで美しいペンポイントだと思っています。
28年前のペンですが、いつも細字のお手本にしているパイロットカスタム72。
かなり硬いペン先で、より細く書くことができる万年筆として重宝しています。
細字のペンポイントとしてはオーソドックスな形ですが、滑らかなで美しいペンポイントだと思っています。
ペン先調整をする時、ルーペでペンポイントを見ながら調整します。
たくさんのペンポイントを見てきましたが、人の顔と同じで2つと同じものがありません。必ずどこか違っています。
人の手で調整するものなので、そういう違いが工業製品であっても出てくるのは当然なのかもしれません。
一部のメーカーは機械で研ぐようにしているのか、同じような形のペンポイントになっているけれど、やはり寄りの加減などは違っている。
千差万別あるペンポイントをその人のお好みや用途に合わせるのもペン先調整の役割で、機械研ぎで均一なペンポイントが多くなってきても、ペン先調整の需要はなくならないと思っています。
万年筆の書き味をより良く、使われる方のお好みにすることが私の仕事だけど、ペンポイントを美しく仕上げたいという想いをいつも持っています。
ペンポイントの美しさも万年筆の見所のひとつになればいいと思っていますし、軸の美しさを楽しむのなら、ペンポイントも美しくあってほしいと思って、刀の波紋を鑑賞するようにペンポイントを鑑賞するようになればいいなと思っています。
私がいつもルーペで見ている美しいペンポイントを皆様にも見ていただけるように、デジタル顕微鏡なるものを手に入れて、人知れずセッティングを試行錯誤していました。何とか使えるようになりましたのでお披露目いたします。
これは私が手帳用に使っています細字研ぎ出し加工を施したペリカンM400のペンポイントです。
インクが入っているので、少し汚れなどが見えますがお許し下さい。
細字研ぎ出し加工では、通常では国産中細くらいになるM400のペン先を国産の極細や細字くらいの線が書けるように研ぎ出します。私は小さなミニ5穴システム手帳に書きたかったので、国産極細程度まで研ぎ出しました。少し面ができて滑らかに書けるようになっているのを見ていただけると思います。
毎日ペン先を調整しているので、ペンポイントを愛でるシリーズは、理解されなくても楽しいでこれからもしていきます。