元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

ウォール・エバーシャープスカイライン~東京出張販売案内8月30日(木)31日(金)9月1日(土)

2018-08-26 | お店からのお知らせ

スカイラン左から バーディグリース×パラディウムキャップ、ブラック×ゴールドキャップともに52920円(税込)、アンバーパール×ゴールドキャップ66960円(税込)

 

東京の出張販売から発売しようと思っているネタをいくつか用意していて、このウォール・エバーシャープスカイラインもそのひとつです。

どんなものかは様子見で前回の福岡の時から輸入していましたが、数を増やして東京に持って行きたいと思いました。

きっと東京ではどこにもないもの、当店でしか手に入らないものが、他所以上に求められると思うので、ネタ作りをしてきました。

ウォール・エバーシャープというと、デコバンドよりもスカイラインをご存知の方の方が多いと思います。

1940年代から50年代に大ヒットしたウォール・エバーシャープの代表作です。

機関車もデザインしたヘンリー・ドレファスをデザイナーに招いて、社運を賭けて作られたペンの歴史に残る名作だと思います。

本国の標準仕様はスチールペン先ですが、金ペン先をオーダーして取り付けてもらっています。

字幅は、ペリカンでいうところのMくらいで、お申し付けいただきましたら、細字研ぎ出しでもスタブでも加工いたします。

携帯して使うのにとてもいいサイズの、姿の良い万年筆で、適度な柔らかさを持った金ペン先により、書き味も良好です。

 

【出張販売東京】8月30日(木)14時~20時 8月31日(金)12時~20時 9月1日(土)12時~20時

ギャラリー懐美館 東京都渋谷区恵比寿西1-31-14グリーンマンション1F

出張販売でもクレジットカードもお使いいただけるようにしました(暗証番号が必要です。明細をお送りする場合Eメールアドレスが必要になります)
ペン先調整をご希望のお客様、事前にご予約いただきましたら、スムーズに承ることができます。
電話078-360-1933か、Eメールpen@p-n-m.netにお申込み下さい。ペン先調整3500円、字幅変更8500円 持ち帰り調整の場合、返送料900円がかかります。

 


こしらえ~東京出張販売案内8月30日(木)、31日(金)、9月1日(土)~

2018-08-21 | お店からのお知らせ

 

 

ペン先とペン芯、それを束ねて首軸に固定するペンカバー、そして首軸。書くために必要なメカニズムはここに集約されていて、これらのひとつの部分は神聖な領域で、軽い気持ちで踏み込んではいけないと思っている。

ペン先調整というのは、この神聖な領域に手を入れるわけなので、それなりの敬意と覚悟を持って臨んでいるし、もっと書きやすくなるはずの神聖な領域を手助けするためにペン先調整をしているので、何もしなくてもいいと判断したら、何もしないこともよくあります。

若い時はその意識は薄かったような気がするけれど、今はなるべく手を入れない方がいいと思うようになった。

お店が真のオリジナル万年筆を作ることができないのは、この神聖な領域に手が出せないからで、ここに手を出して成功することは少ないと私は思っている。

 

万年筆銘木軸こしらえは、その神聖な領域に手を入れず、外装だけを銘木製にしたものです。

神聖な存在であるペン先ユニットはそのまま使うという考え方です。

工房楔と積み重ねてきた銘木の良さを万年筆を愛用するお客様に知ってもらいたいという働きかけは、こしらえの開発でひとつの局面を迎えたと思っています。

こしらえについておさらいすると、こしらえとこしらえ長軸があります。

こしらえはパイロットの2万円クラスの万年筆カスタム742とカスタムヘリテイジ912の首軸ユニットを使うことができます。

標準の万年筆らしい長さになっていて、工房楔のペンケースコンプロット4ミニにも収めることができるサイズです。

こしらえ長軸は、カスタム743の首軸ユニットをつけることができます。

カスタム743は15号という大型のペン先がついていますので、キャップ内のクリアランスを大きくとっています。

カスタム743とカスタム742は首軸のネジ径は同じなので、こしらえ長軸にはカスタム743とカスタム742/カスタムヘリテイジ912両方をおさめることができるということになります。

こしらえ長軸は、キャップを尻軸につけることができないこしらえでもボディの後ろの方を持って書けるように、かなりボディを長めにしています。

工房楔のコンプロット1ロング、当店オリジナル長寸用ペンシースなら収めることができます。

ネジパーツの素材には真鍮とステンレス、エボナイトがあります。

真鍮、ステンレスは少し重量感が出ます。エボナイトは軽く、見た感じや手触りに木との親和性を感じます。

こしらえの良さは、パイロットカスタムという世界に誇る代表的な日本の万年筆のペン先を、大量生産では扱うことができない銘木のボディで使うことができるところにあります。

銘木は、2つとないその杢を見て楽しみ、木の手触りを楽しみ、使い込んで出る艶を楽しむことができる最高の素材だと思っている。


完璧な筆記性能と楽しを併せ持っているこしらえは、完璧な万年筆で、当店と工房楔が自信を持って販売し続けているオリジナル商品です。



【出張販売東京】8月30日(木)14時~20時 8月31日(金)12時~20時 9月1日(土)12時~20時

ギャラリー懐美館 東京都渋谷区恵比寿西1-31-14グリーンマンション1F

出張販売でもクレジットカードもお使いいただけるようにしました(暗証番号が必要です。明細をお送りする場合Eメールアドレスが必要になります)
ペン先調整をご希望のお客様、事前にご予約いただきましたら、スムーズに承ることができます。
電話078-360-1933か、Eメールpen@p-n-m.netにお申込み下さい。ペン先調整3500円、字幅変更8500円 持ち帰り調整の場合、返送料900円がかかります。


 


カンダミサコリザードペンケース~東京出張販売案内8月30日(木)、31日(金)、9月1日(土)~

2018-08-19 | 仕事について

カンダミサコさんの作風のイメージは、機能性をともなったひとひねりあるデザインを明るい色を中心に色合わせした革で仕立てるというものなので、リザード革のシステム手帳には驚かれた方が多かったようです。

そして当店の東京への出張販売のために、リザードのペンケースも製作してくれました。

細めのペン、ファーバーカステルクラシック、ギロシェなどが入ります。

価格14040円 トープ、ブルー

 

【出張販売東京】8月30日(木)14時~20時 8月31日(金)12時~20時 9月1日(土)12時~20時

ギャラリー懐美館 東京都渋谷区恵比寿西1-31-14グリーンマンション1F

出張販売でもクレジットカードもお使いいただけるようにしました(暗証番号が必要です。明細をお送りする場合Eメールアドレスが必要になります)
ペン先調整をご希望のお客様、事前にご予約いただきましたら、スムーズに承ることができます。
電話078-360-1933か、Eメールpen@p-n-m.netにお申込み下さい。ペン先調整3500円、字幅変更8500円 持ち帰り調整の場合、返送料900円がかかります。

 


カンダミサコ大きいクリスペルカーフペンシース~東京出張販売案内8月30日(木)31日(金)9月1日(土)~

2018-08-14 | お店からのお知らせ


カンダミサコペンシース大クリスペルカーフ 6750円(税込) 発売は8月30日(木)からになります

 

東京での出張販売が、8月30日(木)、31日(金)、9月1日(土)と迫ってきました。

スケジュールに関して、迷いがあったり、調整が必要だったりして、結局3日間の開催にして、9月2日(日)は片付けにあてることにしました。

混乱させてしまい、申し訳ありません。

代官山で出張販売をするのはもちろんいろいろなバランスをとった末に決めたことですが、当店が扱うモノの雰囲気と街の雰囲気が合っていると思ったからでした。

代官山の裏側のような静かなところに当店のような万年筆店があったらいいなと私は思う。

その願望を1年に3日間は叶えることができる機会だと思っています。

今回の出張販売のニュースにと、カンダミサコさんが面白いもの作ってくれました。

クリスペルカーフの幅広サイズのペンシースです。

上質なクリスペルカーフを円筒状に丸めることによって、張りが出て、美しい艶が際立たせることにつながりました。

結構太めのペン、モンブラン149までは収納することができます。アウロラ88クラシックとも雰囲気が合うと思いました。

太めのペンを入れるペンケースというのは、重厚な構造のものが多く、大げさになってしまう。

そういったペンも軽やかに持ちたいという方には、ぜひ使っていただきたいペンシースです。

 

【出張販売東京】8月30日(木)14時~20時 8月31日(金)12時~20時 9月1日(土)12時~20時

ギャラリー懐美館 東京都渋谷区恵比寿西1-31-14グリーンマンション1F

出張販売でもクレジットカードもお使いいただけるようにしました(暗証番号が必要です。明細をお送りする場合Eメールアドレスが必要になります)
ペン先調整をご希望のお客様、事前にご予約いただきましたら、スムーズに承ることができます。
電話078-360-1933か、Eメールpen@p-n-m.netにお申込み下さい。ペン先調整3500円、字幅変更8500円 持ち帰り調整の場合、返送料900円がかかります。


出張販売のご案内(8月13日更新)

2018-08-13 | お店からのお知らせ

夏季は出張販売に出るスケジュールを組むように昨年からしています。

今年も6月から9月にかけて、いくつかの予定を入れておりますのでご案内申し上げます。

 

・東京(代官山) 8月30日(木)14時~20時 31日12時~20時 9月1日(土)12時~20時 (期間短縮しました)
ギャラリー懐美館 東京都渋谷区恵比寿西1-31-14(東急東横線代官山駅徒歩2分)

・東京インターナショナルペンショー 9月29日(土)13時~17時 30日(日)10時~16時
東京都立産業貿易センター台東館7F 東京都台東区花川戸2-6-5

 

当店オリジナル商品を中心に品揃えし、万年筆調整販売、お持込のペンの調整も承ります。
クレジットカードもお使いいただけるようにしました。
ペン先調整をご希望の方は、日時をメール(pen@p-n-m.net)あるいは電話(078-360-1933)でご予約いただきましたら、スムーズに承ることができます。
ペン先調整は1本3500円、字幅変更8500円になります。

各イベントを成功させて、恒例のものにしていきたい。できれば開催地も増やしていきたいと思っています。
皆様のご来場、心よりお待ち申し上げます。


東京

2018-08-07 | 実生活

夏季休業中は、横浜に宿をとって、東京、横浜をブラブラしていました。

3連泊して、あまり過密なスケジュールは組まないのがウチの休みのパターンで、無理をしないというのが合言葉になっている。

そちらの方に行ったのは、横浜に行った息子に晩飯でも食べさせてやろうと思ったからでしたが、久し振りに東京を見ておきたいと思ったからでした。

前に東京に遊びで来たのは6年前で、当時はインバウンドはそれほど目立った動きではなかったように思いますが、2年後にオリンピックを控えた東京はどう違っているのか、それを見て自分はどう感じるのかを知りたかった。

私たちのような神戸から出掛けて行った者にとって、銀座・日本橋というのはとても華やかな場所に見えます。

広い歩道にはたくさんの人が行き交い、ブランドショップをはじめ、きれいで立派な店が軒を連ねている。道行く車も高級外車が目につく。

何度も来ていますが、来るたびに全く新しい街になっていて、キョロキョロと周りを見てしまいます。

いろんなところで大規模な工事が行われていて、皆が2年後を目指している。

何年も前から日本はインバウンドの波に飲まれていたけれど、その最後の大波がオリンピックで、オリンピックが終わったらどうするのかというのは皆が思うことだと思います。

きっとそれは誰にも分からないのではないか。でも目の前にあるチャンスをモノにしないと将来がないことは分かっている。

インバウンドの大波によって、たくさんの人が日本を訪れてくれて、日本が世界の観光地、リゾート地として定着してほしいというのが皆の狙いで、地方は東京とはまた違うリゾートの形を見せなくてはならないのではないかと思っています。

オリンピックというチャンスをモノにできるところとできないところが出てくる。
東京も地方も、街も企業も他所とは違うどんなリゾートを示すことができるかがテーマで、当店のような一見世の中の流れと無関係に思えるところでも、無視しては続いていくことができない課題なのではないかと思っています。

東京でいろんな店を見て回って、いくら東京にあったとしても感覚が古くなってしまった店は衰退してしまうのではないかと思い始めました。

逆にフレッシュな感覚を保ち続けることができる店は、どこにあってもやっていくことができるのかもしれません。

私はどの店も、街ごと真っ直ぐインバウンドに向いていて、皆が同じことをしているのを見ると危険だと思う方なので、インバウンド、オリンピックというどうしようもない波に対して、自分たちだけの向き合い方を見つけないといけないと思いました。