元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

アメリカのもの

2020-01-21 | 実生活

アメリカの政治は好きではないけれど、アメリカの素朴なモノはとても好きでどうしても惹かれてしまいます。

細部が雑なものが多いのかもしれないけれど、素材を厚く使った丈夫なもの、使い込んでボロボロになっても何かサマになるもの。そういったものがアメリカのモノには多いと思っています。

きっと自分に足りない骨太さのようなものを補いたいと思って、私はアメリカのものを身の回りに置いているのかもしれない。

当店の本当に近く真南のモトコーの中に、「590&Co.(コクエンアンドコー)」という鉛筆専門店があります。

鉛筆にまつわるもの、キャップ、消しゴム、削り、ペンケースなどを中心に世界中の様々なものを揃えているお店で、行くたびに発見があって、店主の遊び心、センスが溢れている本当に面白いお店です。

その590&Co.さんで買ったペンケースをとても気に入っています。

ペンケースではなく、ツールケースという商品名でしたが、これに気に入っているペンを詰め込んで持ち歩くのがとても楽しいし、このモノの佇まいがとても気に入っています。

以前はフィルソンのバックを、最近は神戸ペンショーで見つけたフィルソンバックにヒントを得て作ったインダストリアさんのバックを使っているけれど、これに入れて持ち歩くことが嬉しくて仕方ない。

590&Co.さんは、木曜日、金曜日は18時~22時、土曜日、日曜日が13時~19時という変則的な営業時間ですので、お気をつけ下さい。サトナカやアールティーズのカレー屋さん、中華の大家好さんとともに、当店に来られた時には一緒に行っていただけたら、お休みがより楽しくなるのではないかと思います。


年末年始休暇

2020-01-05 | 実生活

 

この店を始めてから、人並みの年末年始を過ごしたいと思って、29日から5日くらいまでの1週間以上の休業日を設けていました。
年末年始に店を訪ねたいというお客様の声もありましたが、お正月だからと許してもらっていました。

でもよく考えると、私はサービス業で人が休んでいる時に仕事をする仕事だった。

やむを得ぬ事情で今年は早めに開けたけれど、それに気付くことができました。

開けようと思って調べてみると、私たちが扱っているような生活に必要のないものを扱っているお店の中でも、クリスマス直後に閉めて2日か3日くらいの早めに開けている店がいくつもあることが分かりました。

今までそうではなかったので、今年からの流れだと思います。

たしかに生活必需品以外の購買意欲は年末は下がっているような気がします。そして、私たちが扱っているようなものは年始の方が目を向けられやすいような気がしますので、そのお店の開け方に大いに共感しました。どうせ開けるのなら効率良く、求められている時に開ける方がいい。

大晦日から正月にかけて奈良でゆっくりしていました。

たまに街や初詣に出掛けたけれど、ホテルの部屋でじっとして、ひたすらミニ5穴システム手帳のリフィルに線を引いて、スタンプを押して、自分だけのオリジナルダイアリーを作っていました。年末年始の休みはこれをしようとだいぶ前から考えていました。

自分の生活サイクルに合った、ミニ5穴用のToDoの管理とメモの保管のやり方を思いついていて、その使い方に合ったダイアリーです。

自分のやり方と言ってもシンプルなもので、ダイアリーは定休日である水曜日欄を極端に小さくして、他の日のスペースをなるべく大きく取った見開き1週間です。

昨年はシャープペンシルでこういうものを書いていたけれど、今年は万年筆で書きたいと思いましたので、書き味が良いオリジナルのリスシオワンリフィルを使いました。
リスシオワンリフィルは、4㎜方眼罫なので手帳に書く文字の大きさに合っていてそういうところも気に入っています。

罫線はカラーのシャープ芯を使って、慎重にスタンプを押す。なかなか時間のかかる作業ですが、私にとって一番楽しい作業です。