レストランなどで出される料理にブランド食材が使われていると謳っていても、それが本当に使われているとは思っていないのは昭和の人間だからなのかもしれませんが、百貨店や名の知られたホテルは別で、まさかそれだけはないだろうと無条件に信じていました。
多少値段が高いけれど、食事の内容もサービスも信じるに値するものであるから、例えばお客さんと食事をする時に使ったりするのではないでしょうか。
腕は超一流でなくても仕方ないけれど、偽りだけは最もしてはいけないところがしてしまったと私は衝撃を受けました。
でも事実はどうか分らないけれど、私の経験だけで言わせてもらうと、実際に日々接客にあたっている現場の人というのは偽装などということをしようとはなかなか思わないのではないかと思っています。
サービスの現場でそれなりに経験を積んだ人はお客様の怖さも優しさも知っていて、お客様との間にある微妙なところで保たれているバランス感覚を知っている。
利益を出すために食材を安いものにしようと思うのは株主の顔色ばかりをみている経営者の考えることで、純粋にお客様のためにといつも考えている現場の人が考えることではないと思っています。
調理にあたる人が食材の見分けがつかなかったら、そのレベルが疑われるし、上層部が指示してやったことなら、その精神が疑われるので、なかなか釈明が難しい会見の様子を半信半疑でチラッと観ていました。