いつも思っていて、その想いは数ヶ月前から急激に高まってきていました。
靴が欲しいと思いました。
ある程度の出算の好みや出せるお金の限度はあるけれど、細かな色やデザインの違いよりも、自分の足にピッタリ合ったものが欲しいと思いました。
私としては珍しく、ネットでかなり粘り強く、しつこいくらいに調べました。
私は足が小さいので、そのサイズを設定しているメーカーは限られていると、だんだん分かってきました。
日本のメーカーには小さいサイズがあるけれど、今回はそういうものを選ぶ気分ではなく、海外のものを中心に調べていました。
パラブーツは私の様々な条件に合った小さいサイズがあることが分かりました。
ネットで買うことができればとてもいいけれど、信頼できるお店がどこなのか分かりませんでした。
中にはとてもひどいお店がネットショップにはあって、オールデンを店頭で揃えている百貨店やセレクトショップなどのお店を北海道から九州まで挙げて、それらで試し履きしてから、電話やメールで値段や在庫を問い合わせて買って下さいとすすめている店もありました。
こういう店では絶対に買いたくなかったし、アフターフォローに興味がなさそうなお店も嫌だと思いました。
パラブーツに小さいサイズがあることが分かりましたが、それを在庫していて、履いてみてから買うことができる店を今度は探しました。
幸い三宮の東の外れに、ヨーロッパの服を中心としたセレクトショップであるそのお店がありました。
日頃、神戸に住む私たちでもあまり来ることがないようなところですが、ホームページや雑誌などを見て来るお客さんがほとんどで、通り掛かりのお客さんを期待していなければこの立地でもいいのだろうと思いました。
考えてみると当店も同じような立地なので、やっていけないことはないのだろうと、色々お節介なことを考えていました。
開店して2年半のまだ新しいお店とのことですが、いつまでも続いて欲しいと思いました。
小さなお店で、とても落ち着いて居ることができる。
私が、シャンボードがウイリアムか悩んでいる間、妻に椅子を勧め、紅茶を出してくれていました。
結局、実は駒村氏が履いているのを見てとても良いと思っていたウイリアムにしましたが、少しタイトで締めつけられるような履き心地のシャンボードも良かった。
モノとの出会いは、お店との出会いでもありました。