元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

14周年

2021-09-24 | 仕事について


14年前の店内

 

昨日当店は14周年を迎えました。

14年前の9月23日も天気が良くて、オープン前はお客様が来て下さるか心配で、朝からソワソワしていた。

オープンと同時に当店の開店を祝うお客様が次々と来て下さって本当に有難かった。

その時の感謝の気持ちを今も持ち続けることができたから、当店は続いてくることができたのだと思います。

今日(9/24)から福岡で開催するツイスビージャパンさんとの共同出張販売「巡回筆店2021福岡」に臨む森脇も、来場されるお客様に対して本当に有難いと思ってくれたら、そしてこれからも謙虚にその気持ちを持ち続けてくれたら、まだまだ先の長い人生を万年筆/ステーショナリーの販売員として続けることができるのではないかと思っています。

14年は過ぎてしまえば本当にあっと言う間で、私自身は何も変わっていなくて、相変わらずその日の売上、月の売上で一喜一憂して落ち着かない。しかし、中学2年生だった息子が横浜で教師になって、結婚までしていると考えると、それだけの変化が起こり得る歳月で、この店もそれなりに変化してきたのかもしれません。

人との出会いは本当にたくさんあって、出会いの数に近いだけの別れもあって、その人の流れによって店は変化できたのだと思います。

それらは意図したものではなかったかもしれないけれど、この店が変化するきっかけになっていて、その変化があったから14年続いてこれたのだと言えます。

14年前のあの日、今の店の姿、14年後のことなど全くイメージできなかったし、それ以後もその日その日を生きることが精一杯で、14年後の姿を思い描くことが私にはできなかった。

でも未来というのは、一日一日の積み重ねで、その一日一日が正しいものであれば、正しい未来が訪れてくれるものなのかもしれないとも思える。

私たちは絵空事でしかない先のことを考えて疲れるよりも、一日一日を楽しみながら、今を生きる方がいいのではないかというのが、14年経った実感です。

私はこの店が一日一日を積み重ねてずっと続いていくと本気で思っています。これからもよろしくお願いいたします。