大和出版印刷の実験的な試みを具体化する神戸派計画から企画第2弾CIROスクエアノート(https://www.p-n-m.net/contents/products/LO0120.html)が発売になりました。
先日発売されたCIROの幅厚みともにダブルになった堂々としたノートです。
CIRO同様、100冊限定製作で、リスシオ1紙に白い罫線を印刷しています。
万年筆の書き味を楽しむことができる、嗜好品とも言えるリスシオ1紙は大和出版印刷からの書き味の良い紙のひとつの回答で、私はこの書き味はひとつの正解だと思っています。
このノートは本当に大切に使いたい。このノートには上質な紙、美しい印刷、丈夫で開きやすい製本など、長く大切に使うだけの価値があると思っています。
私は万年筆と出会って、自分を幸せにする方法が見つかったけれど、人の生きる価値は自分の周りの人を幸せにしているかということだと思うようになりました。
でも、今は自分が周りの人を幸せにできているとは思えず、身近にいる人にはいつも迷惑ばかりかけている。
自分自身幸せに生きてくることができたのは自分に関わってくれた人に恵まれたからだと分かっていて、その人たちに恩返しする意味でも幸せになってもらいたいと思います。
人を幸せにするというのは、幸せの形は人それぞれで難しい、大きなお世話なことなのかもしれませんが、それができたら自分も本当に幸せだと思います。
でも、そもそも相手を幸せにすると言っても、相手の幸せがどういうものか分からないと幸せにすることができないし、それが自分の裁量でできるものなのかも分からない。
人を幸せにすることは、自分の想像力を駆使して、相手の幸せについて推し量るところから始まるのかもしれません。
でも幸せというのは本当に人によって様々な形があって、私から見て幸せに見えなくても、幸せな人はいるだろうし、その逆もまたあります。
またその度合いについても、点数がつけられないものなので、誰が一番幸せか議論するのはナンセンスで、自分を幸せだと思った人が幸せなのだと思う。
こういう思考は、同じところをグルグル回ってどこにも落ち着かない類のことなのでしょう。
そして私は人を幸せにしたいと言いながら、さらに自分が幸せになろうとしているのかもしれない。