一期一会 ~万年筆店店主のブログ~

哲学、想いを発信している、Pen and message.店主吉宗史博のブログです。

外灯

2007-11-30 | 仕事の考え
すごくささやかなことかもしれませんが、店の表にやっと外灯を付けることができました。今まで表を照らす明かりがなく、店の窓からの明かりが表を照らしていただけでしたので、夕方になると真っ暗になっていて、お客様に不便な想いをさせていました。
全くのゼロからのスタートで足りないものは、少しずつ揃えていく。でもひとつひとつの物にとても愛情を持つことができることが分かりました。
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松本さんのペンケース完成

2007-11-29 | お店からのお知らせ
私たちが職人の作品に魅力を感じるのは、その作品の出来栄えももちろんですが、その人の生き様を意気に感じて、共感を持つことでもあります。
いくら良い物を作っていても、その生き方に共感できなければ、残念ながら魅力は半減してしまいます。

ル・ボナーの松本さんの企画によるペンケースが出来上がってきました。
松本さんはこのペンケースの試作品をだいぶ前から試されて、型の修正を繰り返していました。
どのように改良すれば使いやすいか、デザインはいいかなど様々な試行を繰り返してやっと出来上がった入魂のペンケースです。
このペンケースは絞りという技法が使われていて、それがこのペンケースの最大の特長になっています。しかし、表裏2枚の厚いブッテーロ革を絞るという技術はかなり高度で、80歳を超えた老職人ただ一人しかできないという失われかけている技術ですが、松本さんはその技術と出来上がりの美しさにこだわりました。
もちろん革も発色がきれいで、使い込んだ時の味わいの良い、松本さんおすすめのブッテーロです。
色は黒、チョコ、チャ、ワイン、グリーンの5色で1本差し(12,600円)と3本差し(23,100円)があります。
今までたくさんペンケースを見てきましたし、自分で企画したものも商品化してきましたが、質感と縫製などの加工、デザインなどこれ以上に良いと思えるものと出会ったことはありませんでした。私も多くのお客様と同じように松本さんの生き方、人柄を魅力に感じて、このペンケースに思い入れができているのかもしれません。
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WEBショップオープン

2007-11-28 | 仕事の考え
7月に大和出版印刷さんに無理を言ってお願いしたホームページでしたが、このほどWEBショップがオープンしました。
まだ一部オープンという状態で、アイテムも少なく、クレジットカード決済もまだできませんが、序々にアイテムを増やしていくのと、クレジットカードも12月上旬にはお使いいただけるように予定しております。
こちらはもうしばらくお待ちいただきますようお願いいたします。
万年筆は全て、それぞれの万年筆の持ち味を最大限生かすことができるように、より書きやすくなるように、必要なものに関しては調整させていただいています。
ショップでお買上げいただくのと同じように、WEBショップでもお買物していただきたいと思っています。
万年筆に関しましては、1年間有効の調整保証書をお付けしていますので、書き味など気に入らない場合など、お送りいただきましたら再調整させていたきます。(再調整に関しての往復の運賃はお客様のご負担になります。)
またお買上げいただいたお客様全員に月刊「雑記から」を同封しておりますので、こちらもお楽しみください。
今後、商品、内容の充実に励む所存ですのでよろしくお願いいたします。
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雑記から12月号完成しました。

2007-11-23 | 仕事の考え
寒い日が続いていますね。
雑記から12月号が少し早いですが、完成しました。
11月号同様、店に置いてありますのでご自由にお持ち帰りください。
私はある雑誌の原稿の締め切りが迫っていて、それに取り掛かっているためにブログの更新をサボっています。申し訳ありません。
何度も読み返していただける内容のものを私らしく書きたいと思っています。
雑誌の発売日、誌名などまたご報告します。

寒がりの私は暖房にはうるさい方で、石油ストーブを買ってきました。
小さな店にはかなり余裕のある性能のものなので、外は別世界の暖かいお店になっています。
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フラソリティー バイ ル・ボナー

2007-11-18 | お店からのお知らせ

ずっと以前からル・ボナーの松本さんの革製品を扱いたいと思っていましたし、その意向もお伝えしていました。私の退職、独立でそれが今まで延びてしまいましたが、やっと実現しました。

フラソリティーバイ ル・ボナーのバック四型を当店でも展示しています。

ポーチ(29,400円)は平らな状態でショルダーバックにもなり、ギボシを留めるとコロンとしたセカンドバックらしい形にもなります。もちろん平らな状態で小脇に抱えるスタイルでも使え、私はその使い方がなかなかおしゃれだと思っています。

ブリーフケース(47,250円)もギボシを留めるとコロンとしたボストンバッグ風になり、女性の方にも使いやすい形になります。日常、一番活躍の場面があるのは、このブリーフケースですね。

とにかくいつも荷物が多いと言う方には、トートバック(48,300円)がおすすめです。このトートバッグはほとんどのものが開いた口がふさがらない状態なのに対して、口にファスナーがついていて、口にチャックしてくれます。ストラップも附いていて、肩に掛けることもこともできますし、ギボシを留めて底を作ることもできます。

ボストンバッグ(69,300円)は、松本さん(http://www.kabanya.net/weblog/)のブログでも書かれていましたが、平らにするとスーツを納めることができ、ガーメントバッグにも使うことができます。私はこのバッグに荷物をたくさん詰め込んで、車のトランクに放り込んで旅に出たいと思いました。

フラソリティ バイ ル・ボナーの鞄はミネルバボックスという革を使っていて、この革は水拭きして、乾いた後乾いた布で磨くことによって光沢を出すことができ、表情を自分で作り出すことができます。持って自分仕様にすることで、愛着もより一層強くなる鞄。革にこだわりの強い鞄職人が提案する、ブランドもののバックと対極にある、良質な物の価値の分かる人の鞄だと思います。

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シェーファーローリング20’S

2007-11-17 | お店からのお知らせ
シェーファーはとてもユニークなペン先の構造を持っていて、独自の道を歩んでいる万年筆メーカーです。
一時期日本での宣伝不足のためか、あまり見かけなくなってしまって、皆さんの話題にあがることがなくなってしまいましたが、昨年あたりから営業的な努力と商品の魅力もあり、少しずつですがスポットライトが当たるようになってきたと思います。
現在のシェーファーのラインナップで最も魅力的なのはVLRなのではないでしょうか。シェーファーの名品タルガやインペリアルなどの流れを汲む、伝統的なペン先の形状を守りながら、ボディのデザインを流麗なものにしています。
首軸と一体化となったペン先に柔らかさは期待できませんが、上質な滑らかな書き味を持っていて、十分に楽しんで使うことができるペンです。
首軸一体型のペン先は専門家によると、とても難易度の高い技術とのことで、あれを定番モデルとして作り続けているシェーファーの技術力の高さも侮れないようです。
そんなシェーファーに少し前になりますが、ローリング20'Sという1108本の限定万年筆が登場しました。ボディ、キャップともにスターリングシルバーでシェーファーがパーカーとともに文化の先端を走っていた頃を象徴するものが彫刻されています。
創始者ウォルター・A・シェーファーの肖像、リンドバーグとその飛行機、チャップリン、JAZZ,ベーブルース、クライスラービル、そして当時のシェーファーの社屋などです。
創始者W・A・シェーファーがレバー吸入式万年筆を発明して100年が経った記念のペンということで、シェーファーの深い思い入れが感じられます。
(ローリング20'S105,000円、VLR47,250円)
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ミネルバボックス~ある定休日~

2007-11-14 | 万年筆
ミネルバボックスは牛脂油がたくさん染み込ませてあるので保革油は必要ありません。水で濡らした布で全体を軽く湿らせ、乾いたら乾いた布で磨き上げるようにこすると艶がでてきます。
自分の手でその革の表情を作り上げることができるのがこの革の特長です。

私が以前から一番好きな革だと思っていたミネルバボックスの革を使った、フラソリティー・バイ・ルボナーのバックを当店でも始めました。
取り扱い開始にあたり、定休日の昨日ルボナーさんを訪ね、ミネルバボックスの手入れの仕方などのレクチャーを松本さんから受けてきました。
月並み言い方で、それは松本さんの凄さを全く言い表せていないと思いますが、革の豊富な知識、深い愛情が松本さんにいくつもの名作鞄を作らせます。
写真の鞄は松本さんのブログでも紹介されていた、あるお客様からのオーダー品最上質のボックスカーフを使ったあまりにも美しいブリーフケースです。
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万年筆ストーリー:2 ~ヴォイス~

2007-11-13 | モノについて
「コーヒーマイスターがいないからコーヒーの味が少し違うよね。」
「すみません、日曜日休みなので。」

日曜日の昼過ぎ、店内には何人かのお客様がスタッフの女性がいないことで、店主をからかっていました。
確かにその店のコーヒーの味は平日と日曜日では違います。
それだけ、人の手によって繊細なコーヒーの味は変わるのです。良いのか悪いのか・・・。

「またサムシングエルスかけてるの?」
よく万年筆カフェに来られるお客様が店に入ってくるなり、笑いながら言いました。
店主も若い頃から渋いものばかり聴いてきて、それなりの見識を音楽に持っているつもりで、この店にはシンプルなモダンジャズが似合うと、今までかけていましたが、寒くなってきてモダンジャズをかけたいと思わなくなりました。
唯一かけてもいいと思うものが、キャノンボール・アドレーのサムシング・エルスだけだったのです。
このCDにはマイルス・デイビスの名演のひとつと言われた「枯葉」が入っています。
音楽は他にもたくさんありますし、いくらでも流せる曲はありそうなものですが、店主はモダンジャズにこだわっていました。
スタッフの女性はボサノヴァをかけたいと思っていましたが、店主の猛反対に遭っていました。
店主も彼女もこの「枯葉」だけは気に入っていましたので、「またサムシングエルスかけてるの?」には返す言葉がありませんでした。
「寒くなったからボーカルもいいかも」と、離れたテーブルで万年筆でノートに書き物をしていた他のお客様が言いましたが、ボーカルの入ったジャズなんて硬派の聞く音楽じゃないという訳の分からないこだわりを店主は持っていましたので、その話はそのままになっていました。
気に入って何度もかけることのできる音楽とは、そう簡単に出会えるものではありません。
人に薦められて聴いてもあまり良いとは思わなかったり、レコードレビューを読んでもそれは同様で、店主も早く店が閉まった時は、坂を下りて街のCDショップへ行きますが、良いものに出会えませんでした。
数日経ってから、音楽の話に入ってきたお客様が「ボーカルもたまにはどうですか。」とCDを手渡しました。
早速かけてみると、サックスやトランペットがいかに冷たかった、その優しいボーカルが教えてくれました。
耳を奪われるけれど、しつこくなく、耳の中にその旋律は残っていました。
「いいね、これ・・・。」
店主はことば少なでしたが、そのボーカルに魅せられているのは明らかでした。
そのボーカルは新井雅代という近くの街に住んでいる女性で地元のライブハウスに出ているとのこと。
それから万年筆カフェでも、ボーカルの曲も流れています。
・・・今回は万年筆が登場しませんでしたね。
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ミネルヴァボックスの革小物

2007-11-12 | お店からのお知らせ
ミネルヴァボックスという革がずっと好きで、その革を使ったペンケース、ポケットティッシュケース、名刺入れ、財布、携帯灰皿、ブックカバーなどの小物を扱い始めました。
カーフやコードバンのようにパリッとした繊細な余所行きの感じがなく、ザックリとした風合いの柔らかい厚みの感じる革です。オイルを染み込ましているために浅い傷ならこすれば消えてしう頼もしいしなやかさを持っています。
ル・ボナーさんもこのミネルヴァボックスの革をフラソリティー・バイ・ル・ボナーのシリーズで採用していて、良い感じの鞄を作られています。
当店でも、こんな質感の革を追求していきたいと思っています。

個人事業を始めて、色々持ち歩かなければならないものが増えてしまい、万年筆と紙だけあればいいというわけにいかなくなりました。
そんな時に大変重宝しているのが、写真のミネルヴァボックスの筒型ペンケースです。
かなりたくさんの物が入り、鉛筆4ダース分以上の容量があります。
私はこのペンケースに筆記具5本と消しゴム、修正ペン、定規、はんこ、シャチハタ、USBメモリー、ゴム印、鍵などを入れていてまだ余裕があります。
柔らかい革でそこにずっしりと中身を入れて、そこからペンを取り出して手帳に書くという当たり前の動作が楽しくなります。6,300円です。
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新入荷商品

2007-11-11 | お店からのお知らせ
なかなか面白い商品が2点入荷しました。
ユニークな品揃えで評判のステーショナリーのウェブショップ分度器ドットコムのオリジナルツバメノートメモです。
ツバメノートをそのまま縮小した表紙がかわいく、お洒落です。天のりタイプになっていますので、スマートに切り離すことができます。中紙は白色無地のフールス紙で万年筆との相性も良く、気持ちよく書くことができます。
シャツの胸ポケットに入れてもかさばらない大きさですので、いつも入れておいて、ちょっと書き込んでそれを大判のダイアリーなどに貼り付けたりするのにちょうど良い大きさだと思います。
メモを取ったはいいけれど、それがどこかに行ってしまったとか、いろんな物に書いてしまって整理がつかないなど、お困りの方も多いと思いますが、このメモ帳に書き込んでおいて、決まったものに後で貼り付けるようにしておけば、そんなトラブルも防ぐことができます。
もちろん伝言やメッセージを走り書きして渡したりなど、切り離せるメモ帳がポケットにひとつあればなかなか便利です。
メモ帳にも個性や味わいを感じたい方にはおすすめします。サイズはロディアNo11
とほぼ同じサイズ、69.3mm×105.3mm×9.9mmです。
もうひとつ、ドイツの筆記具、ステーショナリーメーカー、ワルサーの1.18mm芯のシャープペンシルSLIGHTです。
無駄を一切取り除いた、非常にシンプルで鋭い印象のペンです。
6角軸のペンはいくらでもありますが、こんなにシャープな印象のペンは見たことがありませんし、使う人をそんな印象にしてくれるデザインの力を感じます。
無駄が一切なく、遊び心の感じられない外観とは違い、天キャップを外すとユニークな取り付け方で消しゴムがセットされていて、中には芯収納ケースも仕込まれているという小技が効いています。
メモ帳が254円、ワルサーSLIGHTが7,140円です。
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