誰からも指示されるわけでもなく、仕事を与えられるわけでもない(実際はお客様から与えていただいているのだけど)私たちのような仕事振りをマイペースで気楽そうでいいねと羨ましがってくれる人がいます。
確かに自分のするべきことを自分で決めて、やりたい仕事をしてこんなにいい仕事はないと思っています。
でもそれは不安との戦いに勝ってこそ手に入るものだとお伝えしたい。
不安というのは、いつ潰れるかという生活不安もあるけれど、子供の頃から教育されてきたワークの仕方と大きく違うという不安もあります。
私たちは子供の頃から学校などで何か課題を与えれてそれを解決する訓練をしてきました。
働き出してからも上司からお題を与えられて、それを気に入られるようにこなすことで仕事をしたということになります。
そして言う通りにしていたら自分の将来もそこにあるように思う。
先生やあの上司の言う通りにしたら間違いないという思考はそういったところから生まれるのかもしれませんが、自分の将来、未来を託せる神様のような人はいない。(神様にも託せないと私は思っています)
私も今までその人の言う通りにしていたら間違いないという気持になってやってきたこともたくさんありましたが、それは相手を信じるというのとは少し違う。
教えてくれたり、尊敬できる先生の存在は人にとってとても大切な必要なものだけど、それは依存するのとは違います。
指示に従うことは組織として当然のことだけど、そうやって自分よりも目上の人に依存してしまうというのは、あまり良いことでもないと思いますし、自分の身の処し方はやはり自分で考えて選択するべきだと思います。
会社など組織に所属している人であれば、その組織がどうあれば勝ち残っていけるのか、その組織が世間でおかれている状況を冷静に見て、その組織の有り方、強味を見極める。
そしてその中で、自分はそのような役割を演じるかを考える。
そう考えると自分の位置づけのようなものが出来上がってくると思います。
それができると問題点や習得しないといけないもの、必要な人間関係も見えてくる。
私は齢をとってから気付いたけれど、最も仕事において上にくることが、どうやって世の中を良くしたいかという公共性です。
これが世の中に認められればその仕事は続いていくお守りのようなものなのかもしれません。
偉そうに言ったけれどこれは若い人に考えてもらいたいという私の一意見で、これが絶対に正しくて、この通りにした方がいいものではないというのは、言うまでもないけれど。