元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

年末年始休業

2018-12-28 | 仕事について

本日から14()まで当店は年末年始休業になります。

15()11時から通常営業いたします。

今年も15()からホームページと店頭で、工房楔のお年玉企画を開催いたします。
ぜひホームページをご覧いただくか、ご来店下さい。

 

今年一年も当店を支えて下さいましたお客様、協力してくださいました皆様に感謝申し上げます。

当店を応援してよかったと思っていただけるように、来年も楽しいこと、共感していただけることをしていきたいと思っています。

 

会社で働いている時,年末年始はかき入れ時で、大晦日に少し早く閉店していたのと、11日がお休みでした。
大晦日の夜と元旦だけの短い休日でしたが、特別な時間に思えた。

家族と一緒にいる時間は短かったけれど、それは店で働く人間の宿命のようなもので仕方ないと思っていました。

でも年の終わりと、始まりをもっと感慨深く味わいたいと思っていました。

店を始めてから、本当は1日でも多く営業して帰省されて来たお客様をお迎えするのが店としては理想的なのかもしれないけれど、年の瀬と正月を創業の年から長めの休日にしています。

本当は日本全体がそうなればいいとさえ思っています。

最近では元旦も営業している店が多く、お正月の雰囲気がなくなってきているのはつまらない。
時代は戻らないけれど、私は率先して休むようにしよう。

奈良のホテルが耐震工事で泊ることができないので、昨年から年末年始は京都に泊っています。

特に何かするわけではなく、ただゆっくりしているだけですが、家から離れることで日常を忘れる。

今年は寒い年越しになると予想されていますので、雪の京都が見られるかもしれないとワクワクしています。

皆様良いお年をお迎え下さい。


自分たちらしく

2018-12-24 | 実生活

商売することも、アーティストや作家などと同じように、エネルギーの素になっているのは自分を表現することだと思っています。

店をしている目的が自分を表現することなので、最も大切なことは自分らしくあることだと思っている。

お客様は店のその店らしさに惹かれて来てくれる。らしくない店、どこかの店に似た店はいずれ淘汰されてしまうと勝手に思い込んでいる。

店を始めた時からそう思っていたような書き方をしているけれど、自分らしくあることが一番大切だと思い始めたのは、そう以前のことではないので、偉そうなことは言えないし、数年後にはまた違うことを言っているかもしれないので、責任は持てないけれど。

仕事においても、その他のことにおいても、人はどうしてもお手本を求めてしまいます。

しかし、お手本を見つけるよりも、自分らしさについて考えなくてはならないと思う。

服装なども、はじめは雑誌やインターネットなどを見て、その中に出てくる服装を真似たり、そこに出てくるものと同じカッコができたら嬉しいけれど、そのうちそれは記事などに踊らされているだけだと気付く。

雑誌と同じカッコをしてもそれが自分に似合うわけではないし、自分のライフスタイルとその服装が合っていなければ滑稽だと私は思う。

服装においての一番の喜びは自分のお気に入りの物を、自分のセンスで組み合わせることができた時だと思うけれど、なかなか難しく、私もできていないけれど。

自分らしさを見つけることは意外と難しく、どうしても誰かに憧れたり、目標とする存在ができてしまうものだし、お手本を探してしまうものだから。

でもそのお手本と自分は違う人だし、境遇、環境、条件なども違うので、仕事においてお手本と同じようにしても上手くいかない。

自分でも自分を既製の型にはめてしまって、お手本通りではないからダメだと思ったりするかもしれないけれど、自分の生き方は自分だけのものなので、別に他の誰かと違って当然なのだ。だから、もしあるお手本の型に人をはめようとする教えがあったら、それは間違いなのだと思う。

結局、何か仕事のヒントとしてお手本を探しても仕方がなく、自分らしさとは何かを考え続けなくてはならないけれど、自分らしさを見つけることは自由にできることだけど、難しいことだと思いますが、私個人として、店として追究するべきことだと思っている。

 


大和座狂言事務所ガラ公演 12月12日(水)18時20分開演 阪急うめだホール

2018-12-08 | 仕事について

 

毎年大和座狂言事務所の忘年会に参加させていただいていて、それは私にとって一年を締めくくる、なくてはならない年中行事になっています。

大学の先生や著名な芸術家の方々に混じって小店主がいるのは何とも場違いで少し肩身が狭いけれど、安東先生と奥様がお誘い下さるので一門の端くれのような顔をして参加しています。

明るく賑やかな雰囲気のお稽古場での忘年会と帰りの千里山駅の寂しさの対比。今年もそんなことを思い出す時期になってきた。

12月12日(水)大和座狂言事務所のガラ公演が阪急うめだホールで開催されます。

いつもは週末なので、行くことができなかったけれど、今年は定休日と重なり、行くことができる。

おそらく安東先生の舞台を見るのは3年ぶりくらいになると思います。

狂言の専門的なことは分からないけれど、影響を受けて、安東先生のように齢をとって生きたいと思っているので、先生の生き様のようなものが舞台では一番感じられると思っています。

教養を深めることには興味はないけれど、自分の仕事を良くするためにも安東先生の仕事をぜひ観てみたいと思っています。

 

[大和座狂言事務所ガラ公演]
12月12日(水)18時20分開演(17時30分開場)~19時45分終演予定
阪急うめだホール(阪急百貨店うめだ本店9階)