ヒゲを剃った。
先週の土曜日の朝剃って、妻も含めて誰にも何も言われていないのでおそらく誰も気付かないほどの顔の変化なのかもしれません。
唯お一人、長崎のS宮さんが「吉宗さん何か色が白くなったような気がします」と指摘されて、後から考えて感心しました。
その時は自分がヒゲを剃ったのを忘れていましたので、「生活自体は何も変わってないので、色が白くなることもないけれど」という返事をしましたが、ヒゲがないことで顔の白い部分が大きくなって、白く見えたのだと思います。
なくなって誰も気付かないくらいのヒゲだったら、なくても自分の顔に何の影響も与えないのだと改めて知った次第です。
ヒゲを生やし出したのは、ル・ボナーの松本さんや分度器ドットコムの谷本さんたちと行動を共にするようになってからでした。
二人はとてもカッコ良くて、そのヒゲに、ものすごく単純で恥ずかしいけれど、会社という組織に縛られない、自営業者の象徴のようなものに感じていましたので、影響を受けて生やし始めました。
そういえば、駒村氏もH兄(会社勤めだけど)も、イル・クアドリフォリオの久内さんもヒゲを生やしていて、皆よく似合っている。
私の場合、むさ苦しく見えましたので、口ヒゲを生やさず顎ヒゲだけ生やしていました。
でもヒゲの方が髪よりも白いものが多く、相当に目立ち始めましたし、ヒゲを生やし出した自分の動機が何となく単純で、同じように考える人は多いだろうなと思うと、無性に剃りたくなりました。
もともと大して特長のない、誰かに似ているとよく言われる類の顔なので、ヒゲがアクセントになっていると、この5年間思って満足していたけれど、万年筆屋は顔で売るのではなく、腕と心で売るのだと思うと、自分の顔にアクセントが要るはずがない。
人間の顔から眉がなくなると誰もが気付くけれど、ヒゲはどういう形のものがあったのか、分らなくなることが多い。
そう言えば、毎日顔を合わせる、隣の建築事務所の社長はヒゲを生やしているけれど、口ヒゲがあったかどうか思い出せない。