一期一会 ~万年筆店店主のブログ~

哲学、想いを発信している、Pen and message.店主吉宗史博のブログです。

デブペンケース ミネルヴァボックス

2010-08-30 | 仕事の考え
日頃持ち歩く文房具が、万年筆だけでなく本当にたくさんあります。
鉛筆、シャープペンシル、消しゴム、カッター、蛍光ペン、定規、ポストイット、テープのり、USBメモリー、印鑑などなど。それらはとても細々としていて、入れているところがバラバラでは仕事の効率が悪くなります。
家にも、会社にもご自分のデスクがある人はデスクの引き出しにそういったものを入れておけばよいでしょうが、私にはそういうものがありません。
そして出掛けた先どこででも、何か書いたり、貼ったり、切ったり、マークしたりしたいので、必然的にそういったものを持ち歩かなければならないのです。
そういった細々したものをまとめるには、デブペンケースのような大容量の革のペンケースしかないと思っています。
そのようなペンケースは毎日使うものだから、使い込んだ風合いが出る、エージングしてくれる革が使っていて楽しいと思います。
以前私は革のエージングについてあまり考えてみたことがありませんでした。
しかし、経験的にただボロくなっていくものと、良い感じに変わっていくものがあることは知っていました。
松本さんと出会って、それは革そのものとお手入れの違いであることが分かりました。
ル・ボナーの鞄、パパスはミネルヴァボックスを使用していて、水拭きなど簡単な手入れで自由に革の表情をを変化させられることを体感し、変わってくれる革の面白さを知りました。
そんな上質なエージングを約束してくれる革、ミネルヴァボックスのデブペンケースが再入荷しました。 https://www.p-n-m.net/contents/products/LG0035.html
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ドルチェビータ オロ入荷しました

2010-08-28 | 仕事の考え
デルタドルチェビータシリーズの限定品オロが入荷しました。
日本限定200本というのは、非常に少ない本数といえると思います。
ドルチェビータシリーズは、少しずつアイテムを追加して、今のようにミニペンからビッグサイズまで揃う、立派なシリーズになり、デルタの代表的なモデルになっていきました。
その中でもミディアムサイズは、実用的なサイズとしてドルチェビータを万年筆の定番の地位にしたものだったと思っています。
売れ筋の商品のサイズまで変更してしまうのは、大変勇気のいることだと思いますが、デルタはシリーズ全体のモデルの明確化を意図していたのか、ミディアムのサイズを変更していて、日本でのみリクエストに応えて旧来のミディアムを販売し続けていました。
しかし、今年旧ミディアムの販売も終了し、日本でも新サイズへの移行となりました。
新ミディアムサイズは旧来のものを少し大型化して、より存在感を増したものとなっていまて、オロはこの新ミディアムサイズで作られています。
このオロを見て、手にすると今までのミディアムサイズが細いのではと思えるくらい、全体のバランスも取れています。
ボディバレルでのみ使われていたオレンジレジンを全体に採用したこと、金属パーツを全てゴールドフィニッシュとしたことが定番品だったドルチェビータとの外観上の相違点になりますが、ドルチェビータミディアムサイズの新サイズ移行を飾るに相応しいきらびやかな魅力のあるペンになっています。
オレンジと黒のドルチェビータとはかなり印象が違いますが、新ミディアムサイズへの移行をより印象付けるドルチェビータシリーズの番外編がオロなのかもしれません。
F,M,B 71,400円です。
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聞香会の開催のお知らせ (8月28日(土)15時~17時)と古書のご案内

2010-08-28 | 仕事の考え
毎月恒例にしております、森脇直樹さんを講師に招いた聞香会を開催いたします。
表面的に聞くと全て同じに感じる沈香の香りを聞き分けて、自分の頭の中に整理するという感覚は日頃使っていない脳の働きを呼び覚ますような感じがします。
ぜひ、ご参加ください。参加料は無料、ご予約はいりません。

以前からお付き合いのある古書店まると堂さんセレクションの古書が入荷しました。
今回からテーマを決めて、まると堂さんが選んだものを扱っています。
第1回目は、旅 というテーマで選んでいます。
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松本さん誕生日おめでとう!

2010-08-24 | 仕事の考え
昨日はル・ボナー松本さんの誕生日でした。
実は私は忘れていて、分度器ドットコムんの谷本さんから聞いて思い出しましたが、何か親父の誕生日を忘れていた後ろめたさに似た気持ちになりました。
松本さんは、私や谷本さんよりも一回り上ですが、私たちがあの齢になった時にあんなピュアに、毎日新鮮に生きていられるか自信がないと思わせるほどです。
周りにいる人楽しませてくれる華のある、人に放っておけないと思わせる魅力のある人だと感心しています。
ヨーロッパに行った時も世代を感じず、同世代の仲間のような感じで過ごしていました。

でも実は松本さんにはとても感謝していて、私の人生を正しい方向に導いてくれた人だと思っています。
今私がこの店の店主をしているのは、5年前に松本さんと出会ったことがきっかけになっていて、店を始めることになってからも、色々と話を聞いてくれたり、大切な話をしてくれたりして、ことあるごとにル・ボナーを訪ねていました。
松本さんの人脈を紹介してくださり、スムーズに仕事ができるようにしてくれたのも、とても助かりました。
オープンしてそれほど困ることなくやって来られたのも松本さんのお陰です。
今一緒に仕事をしている仲間たちは親戚のようなもので、意見の食い違いがあっても離れることはないと思っていますが、その筆頭に松本さんがいて、積極的にリーダーシップを執ることはありませんが、その元に皆がまとまるのは松本さんの人柄以外の何ものでもありません。
四六時中連絡を取り合っている訳ではなく、用事がある時しか連絡しませんが、本当はいつも気になっていて、松本さんも私がシリアスなブログを書くと直接聞かず谷本さんにどうしたのかと聞く。そんな関係を保っています。
誕生日と聞いたのをきっかけに松本さんのことをいろいろ考えていました。
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FridayWorkShop“万年筆で描いて、色を塗ろう”(第3回 9月17日(金)19時~21時)

2010-08-23 | 仕事の考え

毎月恒例のFridayWorkshop“万年筆で描いて色を塗ろう”は9月17日(金)19時~21時に開催いたします。
次回は、顔料インクの入った万年筆と水彩絵具、スケッチブックそしてネリ消しゴムと2Bの鉛筆をお持ち下さい。テーマは 自分の持ち物で好きなもの です。
鉛筆はカステル、ステッドラーのドイツ製とユニ、トンボなどの日本製では書き味が違うようです。
実は軸の太さも少しだけ違いますので、持ち心地にもこだわってください。
前回のワークショップの様子を神谷利男さんがご自身のブログにアップされています。http://blogs.yahoo.co.jp/kamitanidesign/7209858.html

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勇気

2010-08-22 | 仕事の考え
今まで私はとても恵まれていて、ラッキーの連続で生きてきたと思うことがあります。
仕事においても、生活においても、どうすることもできないところまで悩み苦しむことがなかったように思います。
クヨクヨ考えることがあっても、考えても仕方ないと諦めて風呂に入って忘れることができるくらいの悩みしかありませんでした。
本来気楽な性格なのと、周りにいる人たちに恵まれて、その人たちの助けを得ることができたからなのだと思います。
もし人生をもう一度初めからやり直すことになったとしたら、同じ恵まれた人生を過ごせるかどうか自信がありません。
でも自分の半生に後悔があるとすれば、勇気が足りなかったことです。
30代後半くらいから、自分のできることで世の中の役に立ちながら、自分らしく生きて行きたいと考えるようになりましたが、勇気が足りなかったばかりに、タイミングが遅れたり、やりたいと思ったことができなかったことがありました。
もっと勇気を持って生きてきたかったということが後悔と言えば後悔です。
そのように考えいますので、自分らしく生きることに一番大切なことは勇気だと思っています。
勇気がなければ、自分らしく生きることができない、でも怖いと思う自分の弱い心に勝つことができれば、自分らしく生きることができる。
勇気というのは勇敢な行動をする時だけに発揮されるものではなく、例えばどうしてもしたくない仕事がある時に、それをしない時にも使われることもあるかもしれませんし、自分の体力や気力が限界だと思った時に思い切って休むような時にも使われるかもしれません。
人と同じようにしていると、何となくこれでいいのだろうと安心しますし、無理矢理自分を人と同じように行動させようとすることもあるかもしれません。
でも人と同じように行動できなくても、それは劣っているのではなく、個性であると考えて、自分で自分の個性を生かす勇気が大切なのだと勇気を発揮しきれず、臆病に生きてきてしまった自分の半生を振り返って思います。

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FridayWorkShop“万年筆で描いて、色を塗ろう”第2回 8月20日19時~21時

2010-08-20 | 仕事の考え
神谷利男さんを講師に招いた開催する万年筆画教室を今月も開催します。
鉛筆でレイアウトを決め、耐水性の万年筆用インク(プラチナカーボンインク、セーラー極黒)で描きます 。その後水彩絵具で着色していきます 。
今回のテーマは Pen and message.店内を描こう です。
当店店内のお好きな場所を選んで描いてみてください。
私は第1回目で色を塗ることの楽しさが何となく感じられました。
ぜひご参加ください。参加費は無料です。耐水性のインクが入った万年筆、水彩絵具、鉛筆、スケッチブック(サイズ自由、B5くらい)などをご持参ください。
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垂水

2010-08-19 | 仕事の考え
最初この町に来た時、本当に遠くの片田舎に来てしまったと思ったものでした。
高槻の友達も、垂水が普通電車の反対側の終点(ブルーの普通電車は高槻、西明石間を走っています)の近くだということで、かなり遠くだと認識していたようです。
長野から来た伯母も海が見えるということに感動していました。
そんなふうに思った神戸市垂水区というところに、中学1年から今までずっと住んでいます。
途中、結婚直後の数年間は明石の団地に住んでいましたので、23年ほど垂水に住んでいることになります。
大学時代の4年間垂水の老舗の書店でアルバイトをしていて、その期間も含めて垂水駅周辺今までずっと見てきたことになります。
その間の垂水の町の変化はめまぐるしいもので、狭い商店が軒を連ねて入り組んだ商店街を形作っていた古びた田舎の商店街から、駅前のバス乗り場のロータリーが整備されて、小さな商店が駅前ビルの中に入り、神戸、大阪のベットタウンの駅前という感じに今は変わっています。
ずっと同じ駅を利用していると、町並みだけでなく、行き交う人も見ていて、ずっと見かける人が何人もいます。
私と同じように、この20年くらい毎朝同じ電車に乗る人たち。
名前は知らないし、話したこともありませんが、古くからの知り合いのように思える、朝出勤する時や、帰りに見かける人を見るととても身近に感じられ、姿が見えないと心配になったりします。
私もこの20年の間に、仕事や住む場所、駅への通い方などが変わりましたが、そのような変化が駅で見かけるだけの人たちにも当然あって、それぞれの生活があるのだと考えたりします。
私と同じように、ずっと同じ駅を使って繰り返しの日常生活をしている人はたくさんいて、静かな生活の中で生きているのだと思うと、人がとても愛おしく感じられます。
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人生は短い

2010-08-15 | 仕事の考え
病気でない、立派な大人の人が仕事もせずに家にずっといるという話をたくさん聞きます。
家や自分の世界に閉じこもっていても、その生活は何も生み出さないし、未来は開かないと思いますし、もしかしたらご本人も気付いておられるのかもしれません。
でももしかしたら、いつか誰かが手を差し伸べてくれて、今の生活から抜け出せたり、何とかしてくれる。あるいは自然と道が開けて人生が変わると思うのは、あまりにも自分の人生を人任せにしている親御さんたちに依存した生き方です。
誰かが助けてくれるとしたら、自分の人生を良いものにしようと努力している人で、でもそういう人は誰かが助けてくれるなんて思っていないかもしれません。
家でじっとしている人は、そうしている間も人生の残り時間が砂時計のようにサラサラと着実に減っていることや、無駄に過ごしてしまった1日の大きな損失に気付いていないのかもしれません。
家から1歩も出ずに、インターネットの掲示板などを見ていると、まるでそれが世界の全てのように思われてしまいますし、世間と繋がりを持っているように思いますが、実はその多くは、何の役にも立たないもので、世界のどこにも存在しない物事の情報が交わされているだけなので、それによって何も変わらないのです。
私も高校3年間、学校には行っていましたが、ほとんどの時間部屋の中でレコードを聞いていて、それが世界の全てだと勘違いしていました。
その時間で得られたものなどなく、ギターも全く上手くなりませんでした。
大学を卒業してからも就職せずにアルバイトをして過ごしていましたが、一人になった時に将来の自分を考えると暗い気持ちになりましたが、そのうち何とかなるだろうと考えないようにしていました。
自分の人生を人任せにして、親や社会に依存した生き方で、時間の大切さや、人生の短さを知らなかったのだと思います。
子供のうちは親御さんや保護者が養ってくれますが、親御さんも年をとって、いずれ仕事もできなくなります。
僅かな年金は、今まで働いてきた親御さんに支払われるもので、もう少し親御さんに楽をさせてあげなければ気の毒です。
仮に楽に暮していけても、そのまま何もせずに、生涯を家に閉じこもったまま終えることが気の毒でなりません。
自分の現状を、社会や国、環境のせいにせず、親御さんに依存せずに生きていかなければならないと多くの人に思ってもらいたいと思っています。
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何で?

2010-08-08 | 仕事の考え
新製品の発売日はどの業界も何月何日とちゃんと決まっていて、時には時間まで決まっていて、お客様はその日を心待ちにします。
マイクロソフトもアップルも新製品の発売を大イベントにして、盛り上げて、お客様に商品を買ってもらうだけでなく、それを買った思い出も提供しています。
でも、ペンの業界は例えば6月の下旬頃といった曖昧な発売日がアナウンスされるだけですし、それが1ヶ月、2ヶ月遅れることもザラにあります。
商業道徳が違っていて、コミュニケーションの取りにくい海外の会社を相手にビジネスをしているのは他の業界も同じなのに何で?と新製品、限定品の当たり年と言われている今年のような時にはいつも思います。
また東京のあるお店だけ先に発売して、他のお店は1ヶ月後の発売だということもよくあります。
お店としては自店の顧客に少しでも早く新製品をお届けしたいということなのでしょうが、全国のお店のお客様が顧客であるメーカーや輸入代理店がそれに協力したりしているのはどうかと思っています。
納期が不明確だったり、一部の有力店(それらのお店は業界を活性化させる責任があると思いますが)にしか商品が入らなかったり、早く入ったりという、業界のいい加減さや、しがらみや馴れ合いを感じてしまうのは本当に嫌な気分です。
私たち業界の末端の人間は、それが当たり前と慣れてしまったり、諦めてしまったりせずに疎ましく思われることを恐れずに追及していかなければならないのだと思います。
そうしなければ、そのうちお客様から見放されてしまうということを私と同じように恐れている業界の人も多くいると思います。
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