夏季休業の1日、岡山方面に行きました。
息子も大学4年生なので家族3人で出掛けるのもあとは年末の旅行だけかもしれない。
そう書くと寂し気に聞こえるけれど、そういうものだという、時の流れを静かな心で受け入れるような感覚です。
まず以前から行ってみたいと思っていた備前長船にある刀剣博物館に行きました。
家がポツポツと点在するのどかな田園地帯の中に刀剣博物館はあって、数々の名刀を世に出した備前長船のイメージとは違っていました。
作刀にはストイックなイメージがあって、もちろんその仕事は激しく肉体と精神を酷使するものだけど、厳しい自然環境の中で行われているものと勝手に思っていました。
考えてみると岡山南部は、神戸と同じくらい気候の温暖なところでした。
私たちが訪ねた時は、ゲーム~アニメの薄桜鬼とのコラボレーション展をしていて、幕末の英雄たちの刀を展示していました。
今若い人たちの間で刀が人気あると息子から聞いて驚きましたが、たしかに若い女性のお客様が次々と博物館を訪れていました。
刀の歴史的な価値にも惹かれますが、それよりも刀身の形や光りなどの美しさに惹かれました。
ペン先もこのように美しく仕上げるように心掛けたいと思いました。
刀剣博物館を訪れたいと思ってのは、自分がしている仕事のひとつペン先調整は刀を磨き上げることと感覚的に近いのではないかと思ったからです。
仕事をしていて、それが必要か必要でないかを抜きにペン先をルーペで見た時に、美しいと思えるようにすることに一番興味を持っていて、これからも追究していきたいと思っています。
長船から少し足を伸ばすと岡山市内です。
岡山は大学生の時から何度も訪れている大好きな街。
何か目的があるわけではないですが、岡山の街の雰囲気を感じることが好きでよく訪れています。
城下町ということなのか、姫路と少し似ているところもあるけれど、岡山には路面電車が走っていて、それがこの街の特長のひとつになっている。
チェコに行った時、プラハにはトラムが走っていて、気軽に乗ることができました。
どこに向かうか分かりやすいからなのか、旅行者でも気軽に乗れるというのが路面電車の特長だと思います。
岡山駅前に車を止めたまま、路面電車に乗って柳川電停前にあるジャパンブルージーンズの直営店に行きました。
実は岡山行きの目的のひとつはこの店を訪ねることでした。
ここも以前から行きたいと思っていたお店で、買い物を大いに楽しみ、直営店限定販売のモデルのデニムパンツとデニムベストを買いました。
岡山県は見所が多い。神戸から車でも2時間くらいの距離なので、気軽に行くことができます。
3人ではないかもしれないけれど、きっとまた1年以内に岡山のどこかを訪れていると思います。