いつも行く散髪屋さんのマスターとお兄ちゃんたちが自転車で大阪へ行くことを計画していると盛り上がっていました。
西成でピカピカに磨いた10円玉を100円で売っているの見たいとか、靴を片方だけ売っているのを見たいという。
要は冒険に行くらしい。
いい大人が3人連れだって自転車で西成まで、2時間半。
でも羨ましい。
子供の頃、自転車でちょっと走れば冒険できた。
校区外に出て、来たことのないところに出てしまって、ワクワクしながらもかなり心細くなったりして、でも自転車をこぐ力を緩めず、戻りたいと思う自分の弱虫と闘いながら、この先はどんな所だろうという好奇心で先を目指した記憶があります。
赤くなってきた空を気にしないように、半泣きになりながら家を目指す帰り道。
今から考えても冒険だったと思うし、決まって帰りは半泣きになるけれどよく行っていました。
最近全然冒険をしていなくて、毎週好きな決まった店に買物に行って、夕方には帰ってくる。
それはそれで楽しいけれど、冒険とはほど遠い休日。
あの時のワクワクをいまだに忘れられず、冒険に出たいと思う。
それはほんのわずかなことでもよくて、よく車で走る道をいつもと違う方に曲がるとか、この先はどうなっているのだろうという好奇心に忠実に目的地を決めずに走りたい。